和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -

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当て字辞典風 か行「か」【漢熟語当て字・ヤンキー当て字・歌詞の当て字などの日本語まとめ】

【K Ka か】

かい・かひ;imeg 2knj atjk ssn;代い;甲斐・詮・効;デジタル大辞泉「かい」の見出しには「甲斐/詮/効」の3つがある。精選版 日本国語大辞典「甲斐・詮」には、(四段動詞「かう(代)」の連用形の名詞化したもので、代わりとなるべき事、物の意から。→がい〔語素〕)とある。;kotobank.jp/word/甲斐・詮-2019123
かいと;ddj dicndz;かきうち→かきつ→かきと→かいと;垣内;海渡・街道;「土地のある区画をいう語。もとは開墾を予定した一区画をさしたと推定されるが、樹木などで囲まれた屋敷地、区画された耕地、村の区画を小分けにした小集落なども意味する。日本大百科全書(ニッポニカ)「垣内」にて、地方によって、「ケート、カイチ、カイツ、カキウチ、カキナイ、カクチ」などともよばれるとある。日本大百科全書では「海渡、街道」などが当て字例としてあげられている。デジタル大辞泉「かきつ【垣内】」に《「かきうち」の音変化か》とある。「かいと【垣内】」には《「かきつ」から転じた「かきと」の音変化》とある。土地のある区画をいう語。もとは開墾を予定した一区画をさしたと推定されるが、樹木などで囲まれた屋敷地、区画された耕地、村の区画を小分けにした小集落なども意味する。かきつ=「垣根に囲まれたうち・屋敷地の中」を指す。
かえる;ssn knjsukunai hrknooi ktknooi;蛙・蛤・蝦;(熱田本訓)蝦蟆;かえる・カエル;書紀(720)応神一九年一〇月(熱田本訓)「蝦蟆(カヘル)」。蟆の字は「ひきがえる・がま」が訓読みとされている。「蝦蟇(ガマ)(がまがえる・ひきがえる)」に用いられる字としか説明がない※漢字ペディア「蟇(蟆)」。蟇・蟆は異体字関係。;kotobank.jp/word/蛙・蛤・蝦-2020054
かえるこ;ssn seidaku sanei;かえるこ・かえるご→かいるこ;蛙子;蝌蚪;「かえるこ」が辞書で【「かえるご」とも】 と説明があり清濁ある。カエルコ=おたまじゃくし。文献 色葉字類抄(1177‐81)「蝌蚪 カヘルコ」、籾井家日記(1582頃)五「蛙の子の魚に似て、かへる子となるを見れば頼みなし」。精選版 日本国語大辞典によると、かいるこ= 「かえるこ(蛙子)」の変化した語。白水社 中国語辞典「蚪 ピンインdǒu」では、【付属形態素 ⇒蝌蚪 kēdǒu】という説明。白水社 中国語辞典「蝌蚪 ピンインkēdǒu」=名詞 オタマジャクシ。同じく、日本においても漢字ペディア「蚪」の解説は【「蝌蚪(カト)(おたまじゃくし)」に用いられる字】という説明。「蝌蚪」という漢熟語である。
かえるのつらかき;;蝦蟆面掻 (カエルノツラカキ);参照「かえる」。「面掻(ツラカキ)」はオヌカであり、一般の定義では当て字ではない。
かお;atjk 2knj;顔;(吉川英治)容貌・(福沢諭吉)面・(林不忘)顔面・(大阪圭吉)表情・(清水紫琴)貌;こういう当て字をする人らにとっての「顔」という漢字は意味のない字なのだろうか。精選版 日本国語大辞典での見出し表記は「かお かほ【顔・貌】」だが、漢字ペディア「貌」では音「ボウ」、訓「外かたち」しか読みがない。
かおばせ・かおはせ・かおわせ;1knj atjw hrknooi;顔ばせ・顔馳せ・(夕霧阿波鳴渡)かほばせ;(百座法談)顔;百座法談(1110)閏七月九日、浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(1712頃)中。古くは「かおはせ」、「かおわせ」とも。 辞書の見出しは顔ばせでばせがひらがな表記。意味 顔の様子。顔つき。顔色。かんばせ。[語誌]にて【「はせ」は、「心ばせ」の「はせ」と同様、走らせる意の下二段動詞「はす(馳)」の名詞形。類義語に「顔つき」があるが、「顔つき」が多く和文に用いられるのに対して、「顔ばせ」は、漢文訓読体に多く用いられた。中世頃から「かんばせ」という形が見られるようになり、名誉・体面という特有の用法も生じた。】とある。
かんばせ;atjw1 knj;かおばせ→かんばせ;顔ばせ・顔馳せ;(文明本節用集)顔(カンバセ)・(太平記)顔(カンハセ);辞書の見出しは顔ばせでばせがひらがな表記。かおつき。かお。容貌。体面。名誉。
かおみせ;onk 2knj 3knj atj ssn;顔見せ;顔見世;人に顔を見せること。初めて大勢の人にで用いることという状況も含めて使われることもあったそうだ。ほか、遊女や芸妓などが客などに対しての挨拶を指すコトバ。この手の「見せ」を「見世」と当て字するものは多く、つらみせ【面見・面見世】・はりみせ【張見世】 ・よみせ【夜店・夜見世】・きりみせ【切見世】・みせばん【店番・見世番】・てっぽうみせ【鉄砲見世/鉄砲店】・だしみせ【出見世】など数多い。;kotobank.jp/gs/?q=見世
かきべ;rks hst atj;(語源推測漢字)垣部・かき部;部曲・民部・部民;豪族の私有民。百科事典マイペディア「部曲【かきべ】」には、【中国での呼称をとって部曲の字を当てた】や【〈かきべ〉は囲いこまれた部民(べみん)の意】とある。「かこい」の古形が「かき」だったのか、または「垣根」の「かき」だろうか。日本大百科全書(ニッポニカ)「民部(かきべ)」には【「たみべ」とも読む】とあり、当て字しら「たみべ」と読む人がいるのが自然だと言わざるを得ない。
かけら;imeg ofcari atjk 2knj;欠けら・欠け等;欠片・(上司小剣)破片;古い文献の「落語・てんしき(1896)〈三代目柳家小さん〉」では「欠けら」表記、そののちの文献「石川五右衛門の生立(1920)〈上司小剣〉四」では「破片」表記。

https://furigana.info/r/%E3%81%8B%E3%81%91%E3%82%89
出典:ふりがな文庫
※「かけら」ルビがつけられている文言リスト
破片 50.8%
欠片 16.1%
片 6.8%
砕片 5.9%
断片 5.1%
缺片 4.2%
斷片 2.5%
欠 1.7%
缺 1.7%
屑 0.8%
塊片 0.8%
小片 0.8%
屑片 0.8%
擢片 0.8%
片々 0.8%

かこ;ddj atj 2knj;かこ(梶こ);水夫・水手;辞書の「水夫・水手」で《「か」は梶 (かじ) 、「こ」は人の意》とある。意味「舟をこぐ人・船乗り・船頭」。文献〈万・三六二二〉。
かしわで・かしはて;imegnasi atj 1knj 2knj ddj;かしわ手・カシワ手・槲手・檞手・柏手;膳・膳夫;《古代、カシワの葉を食器に用いたところから。「で」はする人の意》と辞書にあるので、「かしわという植物」の漢字「柏・栢・槲」以外の「膳・膳夫」は当て字。意味は「(古代)宮中で食膳の調理をつかさどった人々・(中世)寺院で食膳調理のことをつかさどった職制・食膳供し・食膳」など。「かしわ」の表記について、デジタル大辞泉「かしわ〔かしは〕」は植物の「カシワ」のことだが、見出しは【×柏/×槲/×檞】である。;imeg20220127;kasiwade;kakasihate

がす;外国語 ofcari atjk 2knj ssn;ガス(gas);瓦斯;辞書の「ガス【瓦斯】」にて(gas 「瓦斯」はその音訳字)とある。まあ、それを説明するまでもなく当て字なのだが、日本の企業はこの字を使っていたりすることがあるため、小中学生あたりは「本当にそう読む」と勘違いしてしまいそうだ。問題点として、辞書の見出しの表記があることと、imegで普通に変換候補にあることだ。小中学生あたりに悪影響ではないだろうか。link→kotobank.jp/word/瓦斯-462501
かずく;ssn atj 1knj;潜・被;(東大寺諷誦文平安初期点)蒙(カツク)・(前田本下学集)包(カツグ);東大寺諷誦文平安初期点(830頃)「蒙(カツク)」。前田本下学集(室町末)「包(カツグ)レ城」。枕(10C終)八七「かつき」。高野本平家(13C前)一「かつき」。浮世草子好色五人女(1686)二「かづか」;kotobank.jp/word/被-462585
かぜ;atjk kymyamai ddj ssn;風・かぜ・カゼ;風邪;鼻・のど・気管などの上気道のカタル性炎症のカゼ。[語誌](1)にて、【この意の用例は平安時代初期から見られ、おそらくは中国語の「風」の移入か】と語られている。[語誌](3)にて、【病気の「かぜ」に「風邪」を当てることが一般的になったのは明治以降のこと】とある。大前提として「かぜ(風)」と「風邪(ふうじゃ)」は、別語として収録されている。人情本(1832‐33)で「折節風邪(フウジャ)の煩ひに」と使われている。同じ意味の別語「風邪」を「かぜ」に当て字したにすぎない。精選版 日本国語大辞典[語誌](3)にあるとおり、近世では、「風邪」は一般に「ふうじゃ」と読まれ、病気の「かぜ」に「風邪」を当てることが一般的になったのは明治以降のことであるからして、明治以降の漢字崇拝・漢語崇拝が「カゼ」の「風邪」表記を固定化させてしまったのだろうか。;kotobank.jp/word/風-44718、kotobank.jp/word/風邪-44719
かたぎ(手本→習わし);ddj;形木;気質・形気・容気;辞書の「気質・形気・容気」に《「形木」から》とある。;kotobank.jp/word/形木-463358

精選版 日本国語大辞典「かたぎ【形木】」
〘名〙 (「かたき」とも。「型の木」の意)
① 物の形を彫りつけた板。布にすりつけて、その模様を染め出す時などに用いる。
※宇津保(970‐999頃)吹上上「赤きしらつるばみの、ぢんずりの摺草の色に糸を染めて、かたきの紋を織りつけたるみ狩の御衣」
② 文字を彫りつけた板。紙にすりつけて印刷する時に用いる。板木(はんぎ)。
吾妻鏡‐寛元二年(1244)六月四日「被レ摺二写法華経百部一、此形木即所レ被レ彫二彼宸筆一也」
③ 手本や基準となるもの。模範。基本形。
※霊異記(810‐824)中「此の事は季の葉の楷模(カタキ)に報(つく)る可しとおもふが故に、同じ年の六月一日を以て、諸人に伝へき〈国会図書館本訓釈 楷摸 二合加太岐〉」

かたぎ(ムカシカタギ);ddj;昔堅気;昔気質;辞書の「気質・形気・容気」に《「形木」から》とある。精選版 日本国語大辞典での「むかしかたぎ」の漢字表記は【昔気質・昔堅気】である。意味【〘名〙 (形動) 昔風で律義なこと・気質が頑固で昔風なことさま】である。これは「カタギ(気質・形気・容気)」の意味の1つ「ある界隈の特有の気風・習わし・気立て」にも通ずる。同じく精選版 日本国語大辞典「カタギ(堅気)」の意味③にある「型にはまって堅い感じがするさま」にも通ずる。;kotobank.jp/word/堅気-463360
かたぎ(ショクニンカタギ);ddj;職人形木;職人気質・職人形気・職人容気;辞書の「気質・形気・容気」に《「形木」から》とある。カタギ(気質・形気・容気)の意味「身分・職業・年齢層・環境などを同じくする人たちの間にみられる、特有の気風・性格」。多くは「気質」を「キシツ」読みするが、「職人気質」のときだけ当て読みする人が多く「ショクニンカタギ」と読もうとする。「カタギ」の「職人」表記は当て字だとわかる。当然「しょくにんきしつ」という読みも問題ない。間違い扱いする人は、当て字崇拝者である。
かたぎ(手本・規範);ddj 1knj;形木;模;辞書の見出しは「形木・模」。意味「手本・規範・型」。例「カタギとなる人物もいないので上達が はかどらない」。手本などの意味は「形木=版木 (物の形を彫った板・紙などに刷り染めする)」が由来とみられる※辞書にも同じ見出しに記されている。そのため、たとえとして「形木」と表していたものを意味として、辞書にも収録されていると考えられる。この意味での「カタギ」は「形木」表記がもとと考えられるため、「模(かたぎ)」表記は当て字。
かたぎり(名字);atj 2knj dicnpn name mkn;※不明;片桐・片切・片霧;【日本大百科全書(ニッポニカ)「姓名/日本のおもな姓氏」】の解説参考。大百科には「当て字姓」とある。信濃国伊那郡片桐邑(むら)発祥の清和源氏満快(みつよし)流、この系に戦国武将片桐且元(かつもと)を出す、〔2〕ほかに美濃、近江、甲斐、三河などにもあるが、〔1〕の後が多い。;

かたくな;atj onk;(語源推測漢字)固くな;頑な・痴;辞書などに由来として書かれていないが、日本語の性質上「短い言葉から、足していき長くなる」ので、「かたくな」の前にあった「かたい・かたし」がもとだろう。文献「聖護蔵本願経四分律平安初期点(810頃)」での表記は「痴(カタクナしク)」
かたばみ;atj kym plt ddj;カタバミ・(語源推測漢字)片喰み・(語源推測漢字)片葉三;傍食・酢漿草;「酢漿草」はデジタル大辞泉での表記。カタバミ科多年草。辞書によると「全体に蓚酸 (しゅうさん) を含み、酸味がある」。当て字もその「シュウ酸(蓚酸)」「酸味」から「酸」を当てたのだろう。「漿」は不明。「酢漿草」の字音に近い連濁込みで「ソジョウソウ」という読みもある。関連語「みやまかたばみ【深山酢漿草】」。前に「みやま【深山】」がついただけ。語源由来は、確証となるものがないが、「片喰み」=葉の形が欠けている様子から、喰みされ噛まれた形に見えることから。「片葉三」=片葉が3つなところからなどを目にすることが多い。;dictionary.goo.ne.jp/word/酢漿草/#jn-42039
かたはらいたし・かたはらいたい;ofcari atjk 2knj mis ddj;傍ら痛し・傍ら痛い;片腹痛し・片腹痛い;辞書には、《「傍かたわら痛し」の歴史的仮名遣い「かたはら」を「片腹」と解したところから生まれた語》とある。ただし、「カタハラ・カタワラ」自体の意味が「物の脇」なので、あながち間違いでもないかもしれない。;kotobank.jp/word/片腹痛い-463633
かたろぐ;外国語 ofcari atjk 2knj ddj;American「catalog」・British「catalogue」;型録;デジタル大辞泉小学館)には「カタログ【型録】」で見出しがつくられているが、小中学生あたりは「本当にそう読む」と勘違いしてしまいそうだ。世界大百科事典内の型録【カタログ】では、「日本では終戦直後まで型録(カタログ)で通用していた」と書かれている。
かどかどし(才能アリ);ssn mltk mlti atj;(一説)角々し;才才し・才々し;かどかどし=いかにも才能がある・才気に満ちている・てきぱきとして賢い。この意味は「かどかどし(カドの強調や複数)」の「物がかどだっている」の意味から転じたものだろうか。何か才能が突出しているというのと、角立っているというのを比喩として使われた結果、「角々し=いかにも才能がある」という用法で使われて、当てる字が「才々し」に変わったという説も考えられる。少なくとも、「かど」単独を「才」と表記しないので、このデータでは先の説で考えて、当て字扱いとする。「才才し・才々し」は「ざえざえし」という別語も存在する。;20221118
かどで;ssn atj 2knj;かどで;(見出し)門出;(見出し)首途; かどで;かどで=① わが家を出発して旅立つこと。類語「出立(しゅったつ)・門立(かどだち)」。② 旅に出発する前、吉日を選んで、その日に仮に家を出ること。③ (比喩的に) 新しい生活への出発。源氏(1001‐14頃)須磨、蜻蛉(974頃)上などは「かどで」とヒラガナ表記。;https://kotobank.jp/word/%E9%96%80%E5%87%BA%E3%83%BB%E9%A6%96%E9%80%94-232209
かどわかす;ssn atjk 2knj;none;(三遊亭円朝)勾引かす・(佐藤垢石)拐かす・(中里介山)拐す・(久生十蘭)拐わか・(野村胡堂)誘拐かす・(岡本綺堂)拐引・(幸田露伴)拐帯した;かどわかす;カドワカス=人をむりやりに他へ連れ去る・人をだまして他へ連れ去る・誘拐(ゆうかい)する。類語「かどわす・かどう・かだす」。「勾引かす」が当て字なのは当然として、便宜上 「拐かす」なども当て字扱いとした。imegで「かどわかす」を変換すると「1かどわかす・2拐かす・3勾引かす」という変換候補の順だった。文献 岩魚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)「あの息子を拐わかすことはできない」。うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)「手荒な山武士に拐わかされてみたいとか〜」。銭形平次捕物控:001 金色の処女 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)「その内でも優れた美人を誘拐かして犠牲にし〜」。塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)「あのお梅という娘は七歳の時に保泉村の原中で勾引かされたお榮という娘だが〜」。中国怪奇小説集:16 子不語(清) (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)「若いときにこの乞食に拐引されて〜」。大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)「拐されて」。風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)「能(よく)もお辰を拐帯(かどわか)した」。
かならず(かりならず);atjp ddj onbs;仮りならず(仮ならず)→かならず;必ず・要;辞書の「必ず」にて《「かり(仮)ならず」の音変化》とある。かなり広義で見た場合では当て字である。現代、一般的な広義度合いでは当て字とみなす必要はないだろう。「かならず」というコトバは あまりに使用頻度が高く、1300年代から「必」の字が当てられているのを確認できる上に現代で常用漢字表内読み。

「書紀(720)斉明四年五月(北野本訓)」「要(カナラス)」
「源氏(1001‐14頃)桐壺」「かならず」
「咄本・軽口露がはなし(1691)」「かならず」
「源氏(1001‐14頃)蜻蛉」「かならず」
徒然草(1331頃)六四」「必」

かなりあ・かなりや;外国語 kasi atjk ddj imeg;カナリア・カナヤ(canaria);金糸雀;辞書の「金糸雀」の見出しの読み方では「きんしじゃく」しか入れてない。当然、「かなりあ(金糸雀)・かなりや(金糸雀)」は当て字である。問題なのはimegの変換機能で変換候補に出てしまうことだ。小中学生あたりは「本当にそう読む」と勘違いしてしまいそうだ。
かのう(名字);atj 2knj dicnpn name mkn;※不明;加納・嘉納・狩野・十七夜;【日本大百科全書(ニッポニカ)「姓名/日本のおもな姓氏」】の解説参考。大百科には「当て字姓」とある。;
かのうほう;ssn atj 3knj saitei 外国語;かのんほう→かのうほう;カノン砲加農砲;精選版 日本国語大辞典 「かのんほう【カノン砲】」には【「加農砲」とも書いた】とある。カノン砲=艦砲、戦車砲、高射砲など口径の割に砲が長く、長距離射撃に適する大砲。「かのうほう【加農砲】」は別見出しとして存在し、【「カノン砲」のあて字の読み】とされていて、意味はカノン砲と同じ。

かのんほう;ssn atj 3knj saitei 外国語;かのんほう;カノン砲加農砲;精選版 日本国語大辞典 「かのんほう【カノン砲】」には【「加農砲」とも書いた】とある。カノン砲=艦砲、戦車砲、高射砲など口径の割に砲が長く、長距離射撃に適する大砲。「かのうほう【加農砲】」は別見出しとして存在し、【「カノン砲」のあて字の読み】とされていて、意味はカノン砲と同じ。

かのじょ;atjp 2knj ssn;彼の女;(見出し)彼女;古くは男女区別なく「彼=か」として使われていき、後に「彼(カレ)」が増えるが、カレも男女区別なかった。その後に、西欧の影響で「カ+ノ+ジョ(彼の女)」で「カノジョ」を作ったが、ジョヌカにより助詞「の」が省略された表記が一般となり「彼女」表記になった。「彼(カレ)」も「彼(カ)」に「レ」を足したものなので、広義の辞典ではあるが、便宜上 この辞典では当て字にしない。漢字ペディア「彼」の訓読みに「かれ」以外に「かの」もあるのは、カノジョというコトバが かなり一般的で、「彼女」表記も一般的だからだろう。

出典:精選版 日本国語大辞典「かのじょ【彼女】」
[1] 〘代名〙
① 他称。
(イ) 話し手、相手以外の女性をさし示す語。
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉二「俗にいふお転婆なれども、彼女(カノジョ)は活溌だ、などといって、書生連によろこばるる小娘なり」
(ロ) (外国語の女性名詞の影響で) 船などを女性に見たてていう。
※海に生くる人々(1926)〈葉山嘉樹〉九「彼女はおとなしく、静に進んだ。〈略〉船は大うねりに乗って、心持よく泳いで行く」
② 対称。俗に、男性が相手の若い女性をさして呼ぶ語。
[2] 〘名〙 ((一)から転じて) 恋人である相手の女性。〔ウルトラモダン辞典(1931)〕
[語誌](1)日本では古くから三人称は「かれ」で、男女両性を指していたが、西欧語に接して、男女の区別が必要となり、西欧語の三人称女性代名詞の訳語として生まれた。
(2)明治九年(一八七六)の「改正画引小学読本」に「彼女 カノジョ ムカウニヰルムスメ」とあるが、「じょ(女)」が独立して使われている時期なので、まだ一語とは認めにくく、「カノ+オンナ」と同じ意識で、ただし新しさを込めようとして「カノ+ジョ」と表現したものと思われる。一語の代名詞としての「かのじょ」が、広く一般に普及したのは大正以降である。

かのんほう;ssn atj 3knj saitei 外国語;かのんほう;カノン砲加農砲;精選版 日本国語大辞典 「かのんほう【カノン砲】」には【「加農砲」とも書いた】とある。カノン砲=艦砲、戦車砲、高射砲など口径の割に砲が長く、長距離射撃に適する大砲。「かのうほう【加農砲】」は別見出しとして存在し、【「カノン砲」のあて字の読み】とされていて、意味はカノン砲と同じ。
がま;ddj atj 2knj onbd dakua;かま→がま;蒲・香蒲;辞書に《古くは「かま」》と記されている。ガマ科の多年草
かみ;ddj atj 2knj;長官 (かみ) 
かみつけ;kj2j 2knj;上毛野;上野;kjnj;@n;け(食)・けぬ→かみつけの(上毛野)・しもつけの(下毛野)→かみつけ(上野)・しもつけ(下野)→こうずけ(上野)・しもつけ(下野)。「かみつけの(上毛野)・しもつけの(下毛野)」ともに「毛」の字を抜いたのは国政によるもの。そこで、字は「け」の漢字を抜いたのに、音は「の」の音を抜くというチグハグっぷりで、結果的に見れば当て字になっている。
かみつけ;kj2j 2knj;下毛野;下野;しもつけの(下毛野)→しもつけ(下野)。「かみつけの(上毛野)・しもつけの(下毛野)」ともに「毛」の字を抜いたのは国政によるもの。そこで、字は「け」の漢字を抜いたのに、音は「の」の音を抜くというチグハグっぷりで、結果的に見れば当て字になっている。日本大百科全書(ニッポニカ)「上野国 こうずけのくに」では、【群馬県域の古代国名。俗称は上州(じょうしゅう)、上毛(じょうもう)。北関東一帯は古く「け」または「けぬ」とよばれていたが、5世紀ごろ「かみつけぬ」(上毛野)、「しもつけぬ」(下毛野)に分かれたという。大化改新国司制のあと、国名は2字に統一されて「上野」と書き、音便で「こうづ(ず)け」となった。~】と説明。
がむしゃ;atj ssn;がむさぼり→がむしゃ;我貪り→我武者;精選版 日本国語大辞典「がむしゃ【我武者】」にて(「がむさぼり(我貪)」の変化した語か。「武者」は、当て字)とある。意味【血気にはやること・むこうみずで乱暴であること・むちゃくちゃに物事を行なうこと】、そのような人も指す。類義語「がむしゃもの・がむしゃら」
がむしゃら;dqny atj;がむしゃら;我武者羅・我夢写楽・我夢者羅・我無蛇羅;「我武者羅・我夢写楽・我夢者羅」の3つは変換候補に含まれている※imeg20220103。MBSニュース(http://www.mbs.jp/news/jnn_4902378_zen.shtml)によると、スラム板橋の地元グループ「我無蛇羅(がむしゃら)」のメンバーが暴行で逮捕。その暴行理由は”先輩・後輩の統制をとるためにやった”と語っている。当時のニュース記事では、15歳から16歳の少年グループ。6人が警視庁に逮捕。
かまだ(名字);atj 2knj dicnpn name mkn;※不明;鎌田・加満田・鎌多・蒲田・烟田・釜田;【日本大百科全書(ニッポニカ)「姓名/日本のおもな姓氏」】の解説参考。大百科には「当て字姓」とある。;

かもしか;imegari ddj kym pet atj 2knj ktknooi knjsukunai hrgnari;カモシカ;羚羊;
かものはし;imegari jnk ddj kym pet atj 2knj ktknooi knjsukunai hrgnari;鴨の嘴・カモノハシ;鴨嘴;当て字というかジョヌカ。
がら(体付き);atjk 2knj;柄;身体;蟹工船(1929)〈小林多喜二〉九にて「身体(ガラ)の小さい〜」の表記アリ。しかし、カラダに対する当て字でも、「身体」を使ったりと、「身体」が好きな人が多いのか?
がらおち;atj ddj;がら落ち・ガラ落ち;瓦落落ち;相場が大幅に下がること。暴落。がら。「瓦落」は当て字。
からかう;imegari atj 2knj knjnasi hrknooi;からかう;誂う・(夏目漱石)調戯う・(尾崎紅葉)娗う;文献 夏目漱石/行人「調戯(からか)う」。尾崎紅葉/多情多恨(1896)後「娗(カラカ)った」。「誂う」のみ「からかう」で変換可能。
がらくた;dqny kasi atejk ssn;ガラクタ・(語源推測表記)ガラ朽た・(語源推測表記)ガラ芥;瓦落多・我楽多;精選版 日本国語大辞典「がらくた【瓦落多・我楽多】」にて「瓦落多」「我楽多」は当て字とのこと。意味「価値や用途のない雑多な物・そのような人を例えても言う。また、「つまらない人・ヤクザもの」の意味もある。
からだ;kasi 2knj atjk;体(注意※);身体・(北原白秋)肉体;「まるで汝(おまへ)の肉体(からだ)は白痴の女見たいにぶくぶくだねえ」桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著) 1913年。「体」表記についての注意、この表記で「からだ」と読むのを国が定めたのは遅め。しかし、その間「からだ・カラダ」などと表記せずに、「身体・肉体」などと表記するものがいたが、漢語でムリして当て字をする漢字崇拝・漢字コンプレックス丸出しである。;20230507
からみ;atj 2knj;絡み・搦み;(洒落本)邪工;洒落本・大通禅師法語(1779)「悪振(いやみ)邪工(カラミ)の無理(こじつけ)を」。
からー・からあ(服の首回り);atjk 2knj ssn 外国語;からー・からあ;collar(カラー・カラア);(中島敦)襟・(夏目漱石)白襟・(谷譲次)洋襟・(尾崎紅葉)衿・(ブロンテ)頸卷布・(ブロンテ)麻衿・(小栗虫太郎)襟布; 服の首周り・襟などを指すカラー=お男女の洋服につく襟の総称。二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉前「頸の括(くく)れるやうな前折の衿(カラア)に」。ふりがな文庫の“カラー”・“カラア”の表記例があるリンクを貼っている。;https://furigana.info/r/%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%BChttps://furigana.info/r/%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%82%A2

“カラー”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句 割合
襟 40.0%
襟布 20.0%
白襟 20.0%
頸卷布 20.0%
“カラア”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句 割合
洋襟 66.7%
襟 16.7%
麻衿 16.7%
かるた;外国語 2knj 3knj atj ssn;かるた;カルタ;(辞書見出し)骨牌・(辞書見出し)歌留多;カルタ=遊びまたはばくちに使う、絵や文字を書いた長方形の札。当て字「歌留多」の歌は「歌に合わせて札を取るさま」からと思われる。留多は、「取った数によって勝負をきめる」という要素からと思われる。骨牌(コッパイ)=獣骨などで作った麻雀用の牌。賭け事という共通項から、カルタに骨牌を当て字したのだろうか。
かれいい・かれいひ;atj 1knj ssn;(見出し)乾飯;(見出し)餉・(書紀 北野本訓)糒;(伊勢物語)かれいひ・かれいい;【かれいい=炊いた飯を乾燥させた、携帯用の食糧】なので、「枯れたイイ(メシ)」ということだろう。湯や水でもどして食べるものであり、それが転じて「旅行に持っていく携帯用食糧」を指すことも。ナマリ・類義語「かれい・ほしいい」。漢字ペディアを書くにすると、「餉」の漢字自体に「かれいい」の読みがある上に、意味も「かれいい」を含むが、「枯れたイイ(メシ)」という概念から「カレイイ」が生まれたので、「餉」は後付け。書紀(720)允恭七年一二月朔(北野本訓)「糒(カレイヒ)」。伊勢物語(10C前)九「かれいひ食ひけり」。

漢字ペディア「餉」
音:ショウ
訓:かれいい・かれい・かて・おくる
意味:①かれいい。かれい。ほし米。旅人や田畑で働く人の弁当。また、食事。かて。「午餉」 ②おくる。食糧をおくる。「餉給」 ③食事をするくらいの短い時間。かたとき

かろはずみ(かるはずみ);;軽はずみ;軽忽;常長(1914)〈木下杢太郎〉での表記「軽忽(カロハズミ)」。「軽忽」とは「きょうこつ・けいこつ」と読み、そそっかしい、軽率、落ち着きがないなどの意味※精選版 日本国語大辞典「けいこつ【軽忽】」「きょうこつ【軽忽・軽骨】」。「軽」の字がかぶっているせいで「忽」を「はずみ」と読むと勘違いする人が出そうなため、危険な当て字と言えよう。;kotobank.jp/word/軽忽・軽骨-244880
かわうそ;kym pet atjnasi 1knj 2knj ktknooi knjsukunai hrgnari;かわうそ・カワウソ;川獺;獺;「獺」を「うそ・おそ」と読ませることがあるが、日本語表記「獺」の異体字「獭」は中国語表記であり、白水社 中国語辞典によると「獭 ピンインtǎ」は、「‘水獭’‘旱獭’‘海獭’の総称」とある。「獺」1文字で「かわうそ」ならば「川獺」が当て字。逆であれば、逆が当て字。
かんがるー;imegnasi kym pet atj 3knj ktknooi knjsukunai hrgnari;kangaroo(カンガルー);長尾驢;「かんがるー」の変換候補に「長尾驢」はナシ※imeg20220103。辞書の補説に「長尾驢」とも書くと記されている。
がんばる;jnk ddj kp onbn;がにははる・がをはる→がんばる;我には張る・我を張る→頑張る;デジタル大辞泉「頑張る」には《「が(我)には(張)る」の音変化、また「眼張る」の意からとも。「頑張る」は当て字》とある。漢字ペディア「頑」には【「頑張る」は「我を張る」の当て字。】とある。現在主流の「我慢してやり抜く」などの意味以外に。語源表記通りの意味も持ち合わせており、「自分の考えをどこまでも通そうとする・我がを張る」「ある場所を占めて動かないでいる」の意味を持つ。
がんばる;dqny;頑張る(我には張る・我を張る);顔晴る;元ヤンキーが社会人になって使うだけでなく、近年では怪しいセミナーで使われるようだ。「最幸」を使うセミナーは「自己啓発・企業・マルチ商法」などのものが多いと聞く。「頑張る」自体が「我には張る・我を張る」などの当て字であるが、そこからさらに当て字している状態。

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「当て字辞典N」とも呼びます。※N=Nikannjika=2漢字化。
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