この記事は、だいぶ前に印刷した常用漢字表の「本表」部分をもとに作成しています。
おそらく、20101130の常用漢字表のPDFを印刷したものと思われますが、別時期である可能性もあるのでご了承を。
そのため、最新の常用漢字表とは異なる部分もあります。国は常用漢字表を安直に増減しないので、大きく異なるというわけではないですが多少の違いはあります。
「訓読みの表内読みがない漢字」「音読みの表内読みがない漢字(or 表外のみ)」をメインにまとめている記事です。
音読みで「シ」から始まる漢字が多いため、「シャ」から始まる漢字は2ページ目に分けています。
Link→https://onbin.hateblo.jp/entry/jyk_hyougai_si2
- ▼よく使われる訓読みだが、表内読みに含まれていない
- ▽S Sa さ行
- 【視(シ)・△視る(みる)】
- 【詩(シ)・△詩(うた)】
- 【児(ジ・ニ)・△児(こ※ご)】
- 【嫉(シツ)・△嫉む(ねたむ・そねむ・にくむ)】
- 【詩(シ)・△詩(うた)】
- 【質(シツ・シチ・チ)・△質・質す(もと・たち・ただす)】
- ▼内に訓読みがなく、読みも非一般的
- ▽S Sa さ行
- 【士(シ)・士(さむらい)】
- 【史(シ)・△史(ふみ)】
- 【司(シ)・△ 司・司る(つかさ・つかさどる)】
- 【祉(シ)・△祉い(さいわい)】
- 【師(シ)・△師(みやこ・いくさ)】
- 【恣(シ)・△恣(ほしいまま)】
- 【詞(シ)・△ 詞(ことば)】
- 【嗣(シ)・△嗣ぐ(つぐ)】
- 【資(シ)・△資(たから・もと・たすける・たち)】
- 【誌(シ)・△誌す(しるす)】
- 【摯(シ)・△摯(まこと)】
- 【滋(ジ)・△滋(しげる・ます)】
- 【磁(ジ)・△磁(やきもの)】
- 【璽(シ)・△璽(しるし)】
- 【式(シキ)・△ 式(のり・のっとる)】
- 【識(シキ)・△識る・識す(しる・しるす)】
- 【軸(ジク)・△軸(しんぎ)】
- 【疾(シツ)・△疾い(はやい)】
- ▼表内に音読みがない or 表外のみ
▼よく使われる訓読みだが、表内読みに含まれていない
▽S Sa さ行
【視(シ)・△視る(みる)】
視覚・注視の視。漢字ペディアにある訓読みは、表外読み「みる」のみ。音読みの表外読み:無し。
「視る(みる)」表記は 使われることもあるが、「見る」表記が広義で使える。その中で、あえて常用漢字表外読みの「視る(みる)」を使うのは 創作以外ではオススメしにくい。次回も常用漢字表外のままかもしれない。
【詩(シ)・△詩(うた)】
詩歌・作詩の詩。漢字ペディアにある訓読みは、表外読み「うた」のみ。音読みの表外読み:無し。
「詩(うた)」表記は 非常に多く見るが、「うた」読みが表内読みになると、「歌(うた)」と書けばいいところを、「詩(うた)」と書く人が増えてしまう。それを考慮すると、常用漢字表外のままでよいかもしれない。
【児(ジ・ニ)・△児(こ※ご)】
児童・小児科・稚児・鹿児島の児。漢字ペディアにある訓読みは、表外読み「こ」のみ。音読みの表外読み:無し。
「児(こ)」表記は 多くは使われていないように思えるが、「乳子・稚児(ちご)」などの児を「ご」と読ませている語の多くは、「こ」であり、発音上の連濁で「ご」になっている。
つまり、「児」を常用漢字表外「こ」で読むのは かなり自然に行われている。それを考えると、「児」の「こ」読みは、常用漢字表内にしてもよいと考えられる。
ただし、問題が一つあって、「こ」読みが表内読みになると、「子(こ)」と書けばいいところを、「児(こ)」と書く人が増えそうなことだろう。それを考慮すると、常用漢字表外のままでよいかもしれない。
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