和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -

やまとことば・和語・日本語に関する情報をデータ化・日本語の問題点解説。語彙力・難読漢字クイズなどによる教養アオリの否定など。

【当て字辞典風とは】何か・意義・

f:id:peaceheart:20210927214318j:plain

▼当て字辞典風とは

【熟字訓】

「あした」「あす」→「明日あした」「明日あす

 

【2漢字化】

「うろたえる」→「狼狽うろたえる」

 

【お花畑系の当て字】

「さいこう(最高)」→「最幸さいこう

 

【創作系当て字】

【創作系 ヤンキー風当て字】

I love youアイラブユー」→「愛羅武勇あいらぶゆー

 

【創作系 歌詞にありがち当て字】

明日あした」→「未来あした

 

【創作系 やマンガなどに多い当て字】

おとこ」→「おとこ

   ↑

 こういった当て字をまとめています(随時更新)。歌詞の当て字・ヤンキー当て字以外は、辞書を調べた上での情報をもとにData化しています。

 

Link:タグ一覧

【あ行】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0aa
【か行】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0ka
【さ行】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0sa
【た行】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0ta
【な行】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0na
【は行】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0ha
【ま行】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0ma
【や行】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0ya
【ら行】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0ra
【わ行】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0wa

 

f:id:peaceheart:20210927214318j:plain

 【A】

▼なぜ、当て字まとめの記事をつくったか

 本来ならば、「当て字という概念・漢字音の基礎知識」を知っていれば、「当て字かどうかの判断」はつくはずである。

 しかし、漢字を記憶でしか読み取れない人は、絵を覚えるのと同じように漢字の読みを考えがちだ。(または、絵のようにしか考えられない)。

 そこまで行くと、言語というより写真を見て誰かを当てるようなクイズである。言語ではなくクイズだ。よくよく考えると、難読漢字・当て字が好きな人は、漢字クイズが好きである。

 そんな"言語とクイズがゴチャゴチャになっている人"に向けて、「当て字かどうかを判断しろ!」というのはムリな話かもしれないと考えはじめた。

 

 そこで、このように辞典風にまとめて、「これは当て字だという記憶」をつくらせて、今後は当て字という「認識」を持った上で、その当て字を「使うかどうか」を考えてほしいと思い、この辞典風にまとめたのである。

 

▼どのようなモノを「当て字」判定するか

 広義の当て字だと、「どんな和語であれ、漢字表記があるならば当て字扱い」である。

 なぜかというと、漢字が伝来する前の日本人は、漢字を使っていない。これは、現代で言う対面・口から発する音を耳で聞き取る話し合いと考えてほしい。

 その「口から発する音」に漢字を当ててきたのだから、広義であだと「すべて当て字」と言える。

 

 ただし、この辞典での「当て字扱い」は、当然だがそこまで広義ではない。

 とはいえ、普通の「当て字扱いの判定」よりも「当て字扱いの範囲」は広くとっている。

 

【例】

ものぐさ・ものくさ;ddj 1knj atj;物臭;懶;無から「ものぐさ=懶」が生まれるわけではなく、コトバを組み合わせて生まれるのが普通。おそらく「もの」+「くさ」の組み合わせだろう。そういう意味で1漢字化は基本的に和語の里では当て字と見なす。

 

物臭(ものぐさ)」「(ものぐさ)

 「物臭」を「ものぐさ(ものくさ)」と読むのは当然として、「懶」も、訓読みとして「ものぐさ」と読むと辞書などに書かれていることが多い。

😕「訓読みに含まれているから当て字じゃないじゃないか!!」

 というワケにはいかず、そのコトバ(ものぐさ)のつくられたもとのコトバたちとみられるもの(もの+くさ)が語源となる漢字であって、それを1字で表すとめに、そう(ものぐさ)読まそうとした場合は、当て字判定しています。

 

 このように、「広めな当て字判定」を行っています。

 


▼日中以外の国→中→日。々→日→中。当て字扱い。

 中国・日本どちらかが、その他の国のものを当て字したのちに、それが中国→日本、日本→中国、どちらかから取り入れても、大本は その他外国語を当て字したものであるので、当て字扱いとする。

【例】
イギリスの貨幣の単位「pond(ポンド)」→「磅」と当て字
※最初に漢字で当て字したのが日中どちらが先というのは、当て字であるかどうかの違いにはならない。

 

白水社 中国語辞典

ピンインbàng ⇒ [異読音] páng

1量詞 (重量単位)ポンド.
用例
一磅牛肉=1ポンドの牛肉.
2名詞 台秤.⇒过磅 guò//bàng .
用例
用磅称称 chēng・cheng 。=台秤で量ってみる.
3動詞 (台秤で)量る.
用例
你去磅一下儿。〔+目(数量)〕=君,ちょっと量ってみたまえ.
把东西 ・xi 磅一磅。〔‘把’+目+〕=品物をちょっと量る.

ピンインbàng ⇒ [異読音] páng

*1 量詞 *2 (活字の大きさの単位)ポイント.≒点4.
用例
六磅字=6ポ[イント]の字.

 

 

 

 

*1:清末から中華人民共和国成立以前のいわゆる旧社会の言葉

*2:音訳語