和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -

やまとことば・和語・日本語に関する情報をデータ化・日本語の問題点解説。語彙力・難読漢字クイズなどによる教養アオリの否定など。

【読み変 は行「は〜ほ」】漢字の本来の読み方ではない音変化した日本語。"博打(バクチ)"は本来「ばくうち」。私家版 読み変辞典風


 この記事は「もとの読み(音)から変わってしまった言葉」をまとめる記事です。随時更新。 

 今の収録基準として、辞書に見出しとして載っているものを収録、辞書に「〇〇とも読む」と書いてある語を収録するつもりです。

【あ】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0aa
【か】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ka
【さ】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0sa
【た】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ta
【な】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0na
【は】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ha
【ま】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ma
【や】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ya
【ら】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ra
【わ】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0wa

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▼読み変辞典(読み変データ)

【H Ha は】

ばいこま→べいこま・ばいごま→べいごま・べーごま・べえごま;貝コマ(貝ゴマ)・貝独楽(当て字);「ベイ・ベー(貝)」は「ハイ・バイ(貝)」のナマリなので当て字ではない。呉音・漢音[ハイ]の濁音化[バイ]。
ばいとり・ばいとる;onbs ssn;奪い取り・奪い取る→ばいとり・ばいどり・ばいとる・ばいどる;奪い取り・奪い取る→ばい取り・ばい取る;ウ抜き・ウが弱まることにより、聞き手がバイトル・バイドルなどと聞こえ、聞き手側が そう表記したのが 始まりか。清濁両方あるのは辞書に【「ばいどり」とも】とあるため。意味は そのまま「奪い取ること・奪い取る」。文献 羅葡日辞書(1595)「baidorini(バイドリニ) サセラルル モノ」。宇津保(970‐999頃)藤原の君「数知らず集まりて、一の車をばひとる」。
ばくち;ofcari 2knj atjk ssn;ばくうち→ばくち;博打・博打ち;博奕;精選版 日本国語大辞典「ばくち【博打・博奕】」に、(「ばくうち(博打)」の変化した語)とある。「ばくうち」→「ばくち」なので、変わったのは発音なので、「博打」は、当て字ではなく読み変である。
はしこいonbi sanuo 未確定はしくれ→はしこい もしかしたらそうかもという説。
はっそく;;ほっそく→はっそく;発足;1603‐04年の日葡辞書にて「Fossocu(ホッソク)。ハッソクという方がまさる」という文がある。この説明は「ホッソク読みよりも、ハッソク読みが多い(マサル)」という説明だろうか。1600年ごろには すでにハッソクが優位だったのだろうか。現代では「ハッソク=読み間違い扱い」。「ホッソク=正式扱い」なのだが、そもそもA・Oの音はIKO関係なので、発音ブレが起こるのは問題ないのではないだろうか、基本のルビは現代の字音通り「ハッソク」にして、発音のブレで好きに発音させるというヤリカタが よいと考える。;https://kotobank.jp/word/%E7%99%BA%E8%B6%B3-602743
はゆま;ssn;はやうま→はゆま;(語源推測漢字)早馬→(当て字)馬・(当て字)駅馬;辞書の「はゆま【駅馬】」には (「はやうま」の変化した語)とある。意味は「奈良時代の駅制で、役人や公用の旅行者のために、諸道の各駅に置かれた馬」。
ばら;ssn atj 2knj;いばら・うばら・むばら→ばら;薔薇・荊棘;精選版 日本国語大辞典の[語誌](1)にて、【イバラ・ウバラあるいはムバラから変化したものと考えられる】とある。当て字で使われる「けいきょく【荊棘】」とはイバラ、バラなど、とげのある低木の総称などで使われるコトバ。;kotobank.jp/word/荊棘・薔薇-2075674
出典:万葉(8C後)一八・四一一〇「左夫流子が斎(いつ)きし殿に鈴掛けぬ波由麻(ハユマ)下れり里もとどろに」
はんこ;はんこう→はんこ;版行→判子;判子は当て字と説明されている。はんこう(版行/板行)=書物や文書などを発行(印刷)。ハンコ。

【H Hi ひ】

ひくい;onbi saniu ssn;ひきし→ひくし→ひくい;低し→低い;精選版 日本国語大辞典「ひくい【低】」の[語誌]には【古く「低」の意には漢文訓読文では「ひきなり」、平仮名文では「みじかし」「ちひさし」などが用いられていた。平安末ごろに「ひきし(ひきい)」が成立したが、「ひきし」の変化した「ひくし(ひくい)」が一般化するのは室町時代末以後である。】と書かれている。
ひこ;onbs ddj;ひひこ→ひこ;曽孫;辞書「ひこ【曽孫】」にて、《「ひひこ」の音変化》とある。意味は「孫の子。ひまご。そうそん。」。「ひこ」とは「まご(孫)」のことである。
ひたすら;ssn 2knj atjk;ひたすら→ひたそら;none;(辞書表記)只管・(辞書表記)一向・永(ヒタスラニ);ひたすら;書紀(720)神代上(兼方本訓)「永(ヒタスラニ)」、小学読本(1873)〈田中義廉〉一「只管に」。源氏(1001‐14頃)夕顔「ひたすら」、人情本・清談若緑(19C中)初「只管(ヒタスラ)」、源氏(1001‐14頃)朝顔「ひたすら」、俳諧・父の終焉日記(1801)五月一二日「ひたすら」。辞書の「ひたそら」では【「ひたすら(只管)」の変化した語】とある。

ひち;bnp ssn sansh;しち→ひち;none;意味「否定的な・イヤな気持ちを持ちを含んだ"とても"」。形容詞・形容動詞への接頭語。程度がはなはだしくて気に入らない、の意を添える。辞書「ひち」にて、 (接頭語「しち」の変化したもの)とあり、「近世以降の関西の俗語」とも書かれている。例「ひちめんどう」「ひちむつかしい」など。;kotobank.jp/word/ひち-610619
ひとなつっこい;onbt ssn;ひとなつこい→ひとなつっこい;人懐こい→人懐っこい;精選版 日本国語大辞典「なつっこい【懐】」には「なつこい(懐)」の変化した語とある。ひとなつこい【人懐】=〘形口〙 誰に対しても好意的でうちとける性質や様子である。ナマリ・同義「ひとなつっこい」。;kotobank.jp/word/懐-456633

出典:読み変 な行「な〜の」
なつっこい;onbt ssn;なつこい→なつっこい;懐こい→懐っこい;精選版 日本国語大辞典「なつっこい【懐】」には「なつこい(懐)」の変化した語とある。「なつこい【懐】」=〘形口〙 人見知りしないで すぐ人になつくさま・人なつこい・なつっこい。〔浜荻(仙台)(1813頃)〕。二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉中「懐(ナツ)っこい言をいふ口と腹とは反対で」。;kotobank.jp/word/懐-456633

ひねもす;ひねもすがら→ひねもす;日もすがら→終日(当て字)・日ねもす;atj;精選版 日本国語大辞典 [ひねもす]にて【「日」に接尾語「ね」が付いた「ひね」に助詞の「も」が付き、さらに接尾語「すがら」が付いた「ひねもすがら」の変化した語と思われる。】とアリ。
ひめもそ;ひねもすがら→ひねもす→ひめもす・ひめむす・ひねむす→ひめもそ;日もすがら→終日(当て字)・日ねもす;atj;精選版 日本国語大辞典 [ひねもす]関係の言葉 参考に、読み変まとめをした結果。すごくグチャグチャになっています。ちなみに、現在[ひねもす]に戻っているのは、雅語として規範意識に基づいて[ひねもす]に戻されたと考えられるそうです。
びゃくや;逆転現象;はくや→びゃくや;白夜;説明はヒマを見つけて書くとする。以下のNHK記事がわかりやすいのでオススメ。「白夜」の読み方は? | ことば(放送用語) - 放送現場の疑問・視聴者の疑問 | NHK放送文化研究所
ひゅうが;noatj onbs onbdaku sanmy ssn;ひむか→ひゅうが;日向;現代人からしたら「日向(ひゅうが)=名字の1つ」という認識しかないが、もとは【日に向かうこと・日に対すること・日を受けて草木が繁茂すること】の意味のコトバ。浄瑠璃・明石(1645)二「松を二本そだてしが、ひうかのたけまで、栄ゆるとみる」。昔の国名の一つでもあった。「ひむかい【日向】」というコトバも辞書にあり、そちらも意味はほぼ同じで【日のさす方に向かうこと】※【西の方とする説もあるが、太陽信仰に基づく思想で、「古事記‐雄略」にも若日下王が「日に背きていでますこと、いと恐し」とあって、日に向かう信仰のあったことがわかる】と説明される。;kotobank.jp/word/日向-109238
ひりょうず;外国語 atjk ddj;filhos(フィーロス)→ひりょうず;filhos→飛竜頭;ポルトガル語の明確な発音は不明だが、「フィーロス・フィロス・フィールス」あたりに聞こえる。これが当て字「飛竜頭」につられて濁音化・「Ry」音に日本人が誤解したかか。辞書にて 《〈ポルトガル〉filhosから》とある。粳米うるちまいと糯米もちごめの粉をまぜて水で練り、油で揚げた食品。ひりゅうず。関西で、がんもどきのこと。ひりゅうず。ひろうず。

【H Hu ふ】

ふいご;ddj;ふきかわ→ふいごう→ふいご;吹革→鞴/韛/吹子;辞書の「ふいご【×鞴/×韛/▽吹子/▽吹▽革】」に、《「ふきがわ」の変化した「ふいごう」の音変化》とある。詳しくは当て字辞典風「は行」の「ふいご」にて。;kotobank.jp/word/鞴-615463
ふいんき;ふんいき→ふいんき;雰囲気;ott unofc;音位転倒
ふるいへ・ふるいえ→ふるへ・ふるえ;古家・旧家;もと住んでいた家、古い家

【H He へ】

へ;onbs ssn;いへ(いえ)→へ;家;〘名〙 (「いへ」の変化した語) いえ。人家。→わぎえ(我家)。※万葉(8C後)五・八三七「春の野に鳴くや鶯なつけむとわが弊(ヘ)の園に梅が花咲く」。この変化を含む語は「わがいへ→わぎへ」にも見られる。

出典:読み変「わ行」
わいえ・わいへ;onbs onbi ssn;わがいえ・わがいへ→わぎえ・わぎへ→わいえ・わいへ;我が家→我ぎえ→我家;わぎえ・わぎへ【我家】=「わがいえ」の変化した語。意味「自分の家・わがや・わいえ」。わいえ・わいへ【我家】=「わぎえ(我家)」の変化した語。;kotobank.jp/word/我家-664280

べし;;うべし→べし;宜し→可し・可;[デジタル大辞泉]によると、語源は「宜し(うべし)→べし」の音変化とする説が有力だそうだ。[必然的にそうなる]と推量する意が原義。中世以降「べし」の接続は複雑化し、上一段・下一段・上二段・下二段活用には、イ列音・エ列音に伴うものもみられる。
へんじ;wkn ssn ddj seidaku onbd sansj;へんし→へんじ;片時;辞書にて《古くは「へんし」》とある。ヘンジ=すこしの間・ちょっとの間・しばし・ちょっとの間・わずかな時間・かたとき。「片時も心が休まらない」。

【H Ho ほ】

ほい;onbs mhyk ssn;ほんい→ほい;本意; (「ほんい(本意)」の撥音「ん」の無表記) 本来の志。かねてからの希望。古今(905‐914)恋五・七四七・詞書「ほいにはあらでものいひわたりけるを」;kotobank.jp/word/本意-626773
ほけんしょ;ddj hgn 特殊;ほけんしょ→ほけんじょ、ほけんじょ→ほけんしょ;保健所;これは、どちらが正しいとか、どちらが元とかのために載せているデータではない。どちらもあるというのを載せるデータである。大阪では、「保健所」を「ほけんしょ」と読むのが一般的と聞く。実際に、大阪府豊中市の保健所は「ほけんしょ」と発音してほしいなどの希望を述べているそうだ。また、「保健所(ほけんしょ)」と読めば、「保険証(ほけんしょう)」との聞き間違いが減るだろう。それが、連濁しない理由と明言してるわけでないが。ちなみに、辞書上の「保健所」の見出しのルビは「ほけんじょ」である。
ほとんど;ほとほと→ほとほど・ほとをと(ほとおと)→ほとんど;精選版 日本国語大辞典「ほとんど【殆・幾】」に(「ほとほと(殆)」の変化したもの〜)」の語誌)とあり、精選版 日本国語大辞典「ほと‐ほと【殆・幾】」に「語誌(3)院政期から鎌倉時代にかけて「ほとほど」「ほとをと」となり、室町中期以降「ほとんど」の形をとり、今日に至る。」とある。
ほんけん・ほんげん;ddj seidaku;ほんけん・ほんげん;本間;ホンケン(本間)=尺度の一。曲尺 (かねじゃく) で、6尺すなわち約1.8メートルの長さ・和琴 (わごん) ・屏風 (びょうぶ) などの、長さ6尺のもの。文献「兄の帰朝 (新字旧仮名) / 小金井喜美子(著)」では非連濁「ほんけん【本間】」、辞書の見出しも「ほんけん」のみ。しかし、Google books内の「山本周五郎全集(著者: 山本周五郎新日本文学電子大系編集部)」にて、連濁「本間(ほんげん)」が使われている箇所を見ることができる。使われている作品は「さぶ」。Link「https://books.google.co.jp/books?id=U3yXEAAAQBAJ&pg=PT2971&lpg=PT2971&dq=%22%E3%81%8C%E3%81%A3%E3%81%97%E3%82%8A%E3%81%97%E3%81%9F%E6%9C%AC%E9%96%93%E8%A5%96%E3%81%A7%22&source=bl&ots=RWxU3bQoC1&sig=ACfU3U2nsDwqIoPygPpjhSVkZuUiy1vK-Q&hl=ja&sa=X&ved=2ahUKEwiI0YHhmaiCAxW5rlYBHeKWAHMQ6AF6BAgZEAM#v=onepage&q=%22%E3%81%8C%E3%81%A3%E3%81%97%E3%82%8A%E3%81%97%E3%81%9F%E6%9C%AC%E9%96%93%E8%A5%96%E3%81%A7%22&f=false」。
ほんと;ssn onbs santou atj 2knj;ほんとう→ほんと;本当→ほんと;(二葉亭四迷)真個;ほんと・ホント;言うまでもなく「ほんとう(本当)」の変化した語。【文献】内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉六、大阪の宿(1925‐26)〈水上滝太郎〉一二、浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一。しんこ【真個/真箇】=真実であることさま・ほんとうに・真に・まこと。


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