和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -

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【読み変 ま行「ま〜も」】漢字の本来の読み方ではない音変化した日本語。"御息所(みやすんどころ)"は本来「みやすみどころ」。私家版 読み変辞典風


 この記事は「もとの読み(音)から変わってしまった言葉」をまとめる記事です。随時更新。 

 今の収録基準として、辞書に見出しとして載っているものを収録、辞書に「〇〇とも読む」と書いてある語を収録するつもりです。

【あ】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0aa
【か】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ka
【さ】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0sa
【た】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ta
【な】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0na
【は】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ha
【ま】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ma
【や】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ya
【ら】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ra
【わ】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0wa

▼読み変辞典(読み変データ)

【M Ma ま】

まい;onb sanie;まえ→まい;デジタル大辞泉「たらずまい【不足前】」「たらずまえ【不足前】」などで確認できるが、「前(まえ)」が音変化で「まい」と変わっていると考えられる。
まいて;ddj onbb sansa atj;まして→まいて;増して→増いて;(辞書見出し)況いて;精選版 日本国語大辞典 「まし‐て【増て・況】」にて、【動詞「ます(増)」の連用形に助詞「て」が付いてできたもの】とある。まして=先行する状態よりも程度のはなはだしいさま・それ以上に・他のものよりもひどく・今までよりも強く。また、「先行する事態からすれば、それより度の進んだ場合、次のような状態が存するのは当然だ、と判断する気持を表わす語」としても使われ、下に推量、仮定表現を伴うことが多い。類語「いわんや・なおさら・言うまでもなく」。
まご;ssn;うまご→うまご・むまご→まご;孫;まご【孫】にて、(「うまご(孫)」の変化したもの)とある。うまご【孫】には、(平安以降「むまご」とも表記)とある。「まご」の意味は「まご」の他、「子孫・間を1つへだてること・間を1つへだてる関係」なども指す。例「孫弟子」「孫引き」「孫下請け」;kotobank.jp/word/孫-441331

出典:書紀(720)神代下(兼方本訓)
「皇孫(すめマコ)(〈別訓〉すめみま)」
出典:いつか汽笛を鳴らして(1972)〈畑山博〉六
「小さな部品を、これまでにも孫下請けに出したことはある」

またたび;kymplt ssn;わたたび→またたび;(当て字)木天蓼;
まったい;またし→まったし→まったい;全く;意味は[完全・完璧・安全・無事]。デジタル大辞泉【まったい-全い】によると、音便変化の前である文語系は[まったし]と書かれています。さらに、《「またし」の音変化》とも書いてあることから、「またし→まったし→まったい」という変化とわかります。
まっとう;またし→まったし→まったい→まっとう;全う・(当て字)真っ当;pcu;[まったい]も参照。意味=[まとも・まじめ]。デジタル大辞泉【まっとう】によると、《形容詞「まったい」の連用形の音変化》とも書いてあることから、「またし→まったし→まったい→まっとう」という変化とわかります。
まつぼっくりまつふぐり→まつぼくり→まつぼっくり;松陰嚢→松ぼっくり・松毬;ふぐりの意味=睾丸・いんのう-陰嚢。
まをす・まうす→もうす;申す→申す;学研全訳古語辞典によると上代語の[まをす]が[まうす]になった。
まんいわい;ddj onbn;まいわい→まんいわい;間祝い・万祝い;出典:デジタル大辞泉【間祝(い)/万祝(い)】に「まいわい」の音変化とある。この音変化と字を照らし合わせると「万祝い」は当て字と考えられる。「まいわい・まんいわい」の意味。1 意外な大漁があったとき、漁業主が漁師・関係者・知人などを招いて祝宴を開くこと。まんいわい。2 「間祝い着」の略。参考 デジタル大辞泉「まいわい【間祝(い)/▽万祝(い)】」。
まんず・まんづ;onbn seidaku grpsaki hrknooi ;まず→まんず・まんづ;先んず・先んづ・先んす;まんず・まんづ・まんす(説経節);〘副〙 「まず(先)」の変化した語。やや、俗っぽい言い方。説経節・説経苅萱(1631)中「おしゃう人はこのよしをきこしめし、まんすはみたりまさゆめを」。

【M Mi み】

みずから;みつから→みづから→みずから;身つから(身つ柄)→自ら;デジタル大辞泉【み‐ず‐から〔‐づ‐〕自ら】 の解説によると、《「み(身)つから」の音変化。「つ」は「の」の意の助詞。身そのもの、の意》とあります。説明通り、[から=そのもの]という点で考えると、[から]の漢字は[柄]あたりと考えられます。そのため、漢字表記の部分に[身つ柄]も載せさせていただきました。[柄]の意味に[本来備わっている性格・性質。本性。]があり、[そのもの]と同じです。
みずはな・みづはな・みずばな;ddj mtpt seidaku;水端;「みずはな」の辞書説明で《「みずばな」とも》とあるの清濁。ミズハナ= 水の出はじめのときや部分・水量の増す始め。転じた意味「物事の最初・出はじめ・はじまり」。「先んずる敵には―に少し退きて」〈難太平記〉。
みやすんどころ;みやすみところ→みやすみどころ→みやすどころ→みやすんどころ;御休み所→御息所;ogm onbn;デジタル大辞泉小学館[みやすんどころ]によると《「みやすみどころ」の音変化。天皇の御休息所の意から》と書かれている。意味は[天皇の寝所に侍する宮女。女御(にょうご)・更衣(こうい)、その他、広く天皇に寵せられた宮女の称。また一説に、皇子・皇女の母となった女御・更衣の称という。2 皇太子妃または親王妃の称。
みちのく;ssn onbs ;みちのおくくに→みちのく→むつ;道奥→陸奥;辞書の意味[二]にて、大化改新白河以北全域を道奥(みちのおく)国とし、令制で陸奥国と書かれ、のち「みちのく」「むつ」と読まれた。和銅kotobank.jp/word/陸奥-140623

【M Mu む】

むじな;ddj ;むじな→もじな;狢・貉;辞書「もじな【×狢/×貉】」にて、「むじな」の音変化とある。ムジナ=アナグマの別名。「同じ穴のムジナ」で使われる「ムジナ」である。
むすび;kogo dakur;むすひ→むすび;産霊;学研全訳古語辞典「むすひ【産霊】」にて、「後に「むすび」とも」とある。意味は「天地・万物を生成し、また成長させる霊妙な威力」。語源【「むす」は生じる、「ひ」は霊威】。
むばら;atj 2knj sanam ssn;うばら→むばら;茨;(万葉)棘原;;精選版 日本国語大辞典「うばら【茨】」にて、(平安時代には「むばら」と表記されたが「うばら」の方が古い)とある。とげのある小木の総称。「むばら」表記は伊勢物語(10C前)六三「むばらからたちにかかりて〜」。
むつ;みちのおく→むつ;道奥(みちのおく)国→陸奥国陸奥;精選版 日本国語大辞典「むつ【陸奥】」の[二]に、【東山道八か国の一国。古代の蝦夷地で、九世紀までは蝦夷がその半ばを占拠し、大化改新白河以北全域を道奥(みちのおく)国とし、令制で陸奥国と書かれ、のち「みちのく」「むつ」と読まれた。】とある。精選版 日本国語大辞典「みち‐の‐く【陸奥】」にて、(「みちのおく」の変化した語)とある。
精選版 日本国語大辞典「みち‐の‐くに【陸奥】」にて、(「みちのおくのくに」の略や、「みちのく」が「道の国」の意と意識されてできた語などの推測が書かれている。

【M Me め】

めんごい;ddj daku;めんこい→めんごい;メンコイ→メンゴイ;辞書の[めんこい]にて、「めんごい」とも読むとの記載あり。意味は「カワイイ」「愛らしい」など。
めんどう;めだうな→めんどうな;目だうな→(当て字)面倒な;意味の変化「見るのも無駄→見苦しいもの」。精選版 日本国語大辞典「面倒」の語源説によれば「目だうな」が有力。「だうな=ムダ(無益)に消費・ムダになること」を意味する。他の言葉との結びつきによって、「矢だうな」「手間だうな」「暇だうな」などが本国語大辞典でも紹介されている。

【M Mo も】

もじな;ddj ;むじな→もじな;狢・貉;辞書「もじな【×狢/×貉】」にて、「むじな」の音変化とある。ムジナ=アナグマの別名。「同じ穴のムジナ」で使われる「ムジナ」である。
もち;ddj onbs 1knj atj;もちいい→もちい→もち;糯飯→糯い→糯・餅;デジタル大辞泉小学館)「もち【餅】」に《「もちい」の略で、糯(もち)で作ったものの意》とある。そのモチイとは「もち(餅)」に同じである。「もちい〔もちひ〕【▽餅】」を見ると《「糯(もち)の飯(いい)」の意》とある。よって、もちいい→もちい→もち;糯飯→糯い→糯・餅。もち【餅】=糯米もちごめを蒸して臼でついて、種々の形にまとめたもの。デジタル大辞泉 「もち【×糯】」にて【米・粟・黍きびなどで、炊いたときに粘りけが多く、餅もちを作ることができるもの】とある。もとが糯飯と考えれば、餅という1漢字化とも見れる。


【あ】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0aa
【か】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ka
【さ】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0sa
【た】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ta
【な】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0na
【は】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ha
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