和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -

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【読み変 な行「な〜の」】名残り(なごり)=波残り(なみのこり※本来)。漢字の本来の読み方ではない音変化した日本語。私家版 読み変辞典風


 この記事は「もとの読み(音)から変わってしまった言葉」をまとめる記事です。随時更新。 

 今の収録基準として、辞書に見出しとして載っているものを収録、辞書に「〇〇とも読む」と書いてある語を収録するつもりです。

【あ】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0aa
【か】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ka
【さ】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0sa
【た】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ta
【な】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0na
【は】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ha
【ま】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ma
【や】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ya
【ら】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ra
【わ】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0wa

▼読み変辞典(読み変データ)

【N Na な】

な;onb sanao ssn;な⇔の;none;none;な;「こなひと(こな人)」というコトバがあり、意味は「このひと・おまえ」と辞書で説明されている。「な・の」は、同質・近似の意味であることが多く、たとえば「まなこ(眼)」は「目(ま)の子の意」とされている。「こなひと」例文 俳諧・当座払(1703)「こな人は大事の盆を寝に来たか〈千山〉」。;https://kotobank.jp/word/%E7%9C%BC-141030
ながめ;;ながあめ→ながめ;長雨→長め;霖長雨・霖(ながめ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

なかんずく;なかにつく→なかんづく・なかんずく;就中;漢文訓読;精選版 日本国語大辞典[就中]によると、漢文訓読に由来と書かれている。それを[なかにつく]と読んだ後にナマリが起きたのだろう。
なこうど;grphito onbb ddj;なかびと(なかひと)→なかうど→なこうど;仲人;出典:デジタル大辞泉[なこうど]によると《「なかびと」の音変化》
なごり;なみのこり→なごり;波残り・(当て字)余波→名残・名残り;漢文訓読;デジタル大辞泉[なごり]によると《「なみのこり」の音変化》。[余波]表記は、中国語にも同じ意味合いの言葉があり、「余波(よは)」という言葉がすでにあるなかで、[なごり]の音に当て字したか、漢文訓読から派生したのかどちらか。[なごり]がさらに訛り[なごろ]とも呼ばれる。
なごろ;ddj;なみのこり→なごり→なごろ;波残り・(当て字)余波→名残・名残ろ;漢文訓読;デジタル大辞泉【なごろ 余波】 の解説によると、《「なごり」の音変化》。[余波]表記は、中国語にも同じ意味合いの言葉があり、「余波(よは)」という言葉がすでにあるなかで、[なごり]の音に当て字したか、漢文訓読から派生したのかどちらか。
なす;atjk 2knj food  ssn;なすび→なす;ナス・茄・茄子;辞書には(「なすび」の変化したもの)とある。辞書の[語誌]にて、語末のビは、アケビ(木通)、キビ(黍)などの植物名に通じるものかという推測がされている。;kotobank.jp/word/茄子・茄-346790
なぜ;ssn onbs atjw 2knj;なにせむに→なんぜんに→なぜんに→なぜに→なぜ;;何せむに→何ぜんに→なぜんに→なぜに→なぜ;精選版 日本国語大辞典「なぜ【何故】」の[語誌](1)「万葉集」にも多く見られる「なにせむに(何‐せむ‐に)」からの変化で、ナニセムニ→ナンゼンニ→ナゼンニ→ナゼニ→ナゼとなった。ナンゼンニの形は文献には見あたらないが、仮名で「なせんに」とあるものはナンゼンニの第二音節の撥音ンの無表記と考えられる。(3)ナゼニからナゼへの変化は、江戸時代になって末尾の「に」が、「すぐ‐に」「あまり‐に」「じき‐に」などの「に」と同じく付いても付かなくてもよい助詞と誤解されたためと考えられる。当て字で使われている「なにゆえ【何故】=どうして・理由の不明な様」は万葉(8C後)一二・二九七七の時点で見られる。「何故(なにゆゑ)か〜」。;kotobank.jp/word/何故-588788
なそう;onbs ssn;なそうろう→なそう;菜候→菜そう;精選版 日本国語大辞典 「なそう【菜候】」にて、【な(菜)候(そうろ)う」の略】とある。ナソウ・ナソウロウ=菜を売り歩く者の呼び声・菜の売り歩く者・なうり(菜売り)。
なつかしんず;ssn onbn;なつかしみす→なつかしんず;懐かしみす→懐かしんず;精選版 日本国語大辞典「なつかしんず【懐】」には「なつかしみす」の変化したものとあるが、「なつかしみす」が何かは不明。「なつかしみ」のス動詞化か。なつかしんず=馴れ親しむ・慕う。〔書陵部本名義抄(1081頃)〕。仮名草子・伊曾保物語(1639頃)中「柔かにして人になつかしんぜられよ」。
なつく・なづく;atj 1knj seidaku;なれつく→なつく;慣れ付く→慣付く;懐く;なつく・なづく;精選版 日本国語大辞典「なつく【懐】」には【馴れ付くの意。後世「なづく」とも】とある。慣れ付くの意であるとしか説明がないが、もとの形としても「慣れ付く(ナレツク)」だったと考えると音変化によっての「ナツク」と考えられる。ナツク=馴れて付き従う・馴れ親しむ・親しみよる・慕う。万葉(8C後)六・一〇四九「名付(なつき)」。源氏(1001‐14頃)若菜上「なつかぬにや」。桐一葉(1894‐95)〈坪内逍遙〉三「当家になづきしたがふ」。
なつっこい;onbt ssn;なつこい→なつっこい;懐こい→懐っこい;精選版 日本国語大辞典「なつっこい【懐】」には「なつこい(懐)」の変化した語とある。「なつこい【懐】」=〘形口〙 人見知りしないで すぐ人になつくさま・人なつこい・なつっこい。〔浜荻(仙台)(1813頃)〕。二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉中「懐(ナツ)っこい言をいふ口と腹とは反対で」。;kotobank.jp/word/懐-456633

出典:読み変 は行「は〜ほ」
ひとなつっこい;onbt ssn;ひとなつこい→ひとなつっこい;人懐こい→人懐っこい;精選版 日本国語大辞典「なつっこい【懐】」には「なつこい(懐)」の変化した語とある。ひとなつこい【人懐】=〘形口〙 誰に対しても好意的でうちとける性質や様子である。ナマリ・同義「ひとなつっこい」。;kotobank.jp/word/懐-456633

など(ナゼ);dakur onbs;なにと→など;何と→何ど;意味は[なぜ・どうして]。デジタル大辞泉によると《「なにと」の音変化》「などかくはするぞ」〈宇治拾遺・一〇〉
など(複数);なんど→など;何と→等・抔;;意味は[複数]など(詳細略)。デジタル大辞泉によると《副助詞「なんど」の音変化》
なならん;ssn onbs;ねばならぬ→なならん;精選版 日本国語大辞典「ねばならぬ」の[補注]より。
なのだ;bnp obbn;なのだ→なんだ;ナノダ→ナンダ;;そうなのだろうか?、そうなんだろうか?
なのりそ ssnなのそ→なのりそ 海藻「ほんだわら」の古名。辞書なのりそ[補注](2)「正倉院文書」に「なのそ」の形が多く見られ、これを「なのりそ」の「り」が促音化したものと考える説がある。とある。※万葉(8C後)七・一二九〇「海(わた)の底 沖つ玉藻の 名乗曾(なのりソ)の花 妹と吾れと ここにありと 莫語(なのりそ)の花」 〔俳諧・をだまき(元祿四年本)(1691)〕
なびなび;ssn omp mlt hnshuku onbb sanoa;のびのび←→なびなび;伸び伸び←→なびなび;精選版 日本国語大辞典「なびなび」の意味に「のびのびとして、感じのやわらかなさま、流麗なさま」がある。そのため、オトイミニである「のびのび」の音変化の関係だろう。どちらが先かは不明。
なんら;なにら→なんら;何等;;例:高いクセに安物となんら変わらない品質。デジタル大辞泉[なんら]によると《「なにら」の音変化》と記されている。
なまっちろい;kogo;なまじろい→なまっちろい;生白い→生っ白い;学研全訳古語辞典「なまっ‐ちろ・い【生っ白い】」にて【「なまじろい」の音変化】とある。


【N Ni に】

にとにと;mlt omp knjnasi hrknooi sanie;にとにと↔ねとねと;none;none;にとにと;精選版 日本国語大辞典 「にとにと」では【〘副〙 =ねとねと①】と説明があるように、同じ意味を持つ。母音「i・e」はIKOの関係なので、音変化・音揺れだろう。「ねとねと①」の意味は「柔らかくてねばり気があるさま、また、そういう物がねばりつくさまを表わす語。にとにと。」。ねとねとの意味②である「動作や話し方がてきぱきせず、しつこいさまを表わす語。ねちねち。」は過去の文献で用例がなかっただけで、ニトニトをネトネト②の意味で使われても不思議ではない。
にゃならん;ssn onbs;ねばならぬ→にゃならん;精選版 日本国語大辞典「ねばならぬ」の[補注]より。

【N Nu ぬ】

ぬ;ssn onbb zenngo zng;の→ぬ;野良;辞書「ぬ【野】」の意味は「の(野)」と同じ。辞書「ぬ【野】」にて、「の」の甲類音を表わす万葉仮名とされている「怒」「弩」「努」などを、後世、特に江戸時代「ぬ」と訓んだところから生じた語という説明がある。基本として「の」読みのものを「ぬ」と読み違えたのか。ただし、万葉(8C後)二〇・四三八七で「千葉の奴(ヌ)」と「ぬ」の音は昔からあったようだ。;kotobank.jp/word/野-593886
ぬすっと;ssn;ぬすびと→ぬすっと;盗人→盗っと;盗人;ヌスビト=物取り・泥棒・盗賊・人をののしっていう語。辞書の「ぬすっと」にて 「ぬすびと(盗人)」の変化した語とある。1809-1813の滑稽本浮世風呂にて「盗人(ヌスット)」表記あり。「ぬすびと」と同義である「ぬすと・ぬすど」の存在もあるが、ヌストはヌスットの促音無表記だろうか。また、ヌスドはヌスビトの音変化かまたはヌスットの音変化だろうか。漢語「とうじん【盗人】」=ぬすびと・盗賊。;https://kotobank.jp/word/%E7%9B%97%E4%BA%BA-580635
ぬら;ssn onbb zenngo zng;のら→ぬら;野良;辞書「ぬら【野良】」の意味は「のら(野良)」と同じ。

【N Ne ね】

ね(生き物 ネズミ);ssn kym pet onbs;ねずみ→ねず→ね;鼠;辞書「ねず」に【「ねずみ」の略】とある。「ね【鼠】」は「ねずみ(鼠)」と同じものを指す。見つかった出典として、「ね」よりも「ねずみ(ねすみ)」のほうが古い。
ねず(生き物 ネズミ);ssn kym pet onbs;ねずみ→ねず;鼠;辞書「ねず」に【「ねずみ」の略】とある。
ねっから;ssn onbt hnshuku atj 2knj;ねから→ねっから;根から→根っから;(石川啄木)根本から;もともとは「ねから(根から)」を強めた言い方というだけだったかもしれないが、現代では発音上「ねから」と発音する人は少ないため「ねから」と同じ意味で発音だけ促音添加した「ねっから」として使われるのが基本。赤痢(1909)〈石川啄木〉。「ねから【根から】」=もとから・始めから・まったく・さらさら。※「から」は、もと助詞。文豪当て字。
ねっき;grpnekki;根木;ねっき;地面に木の棒を打ち込み合う遊び。精選版 日本国語大辞典「ねっ‐き【根木】には (「ねき(根木)」の変化した語) と書かれている。
にとにと;mlt omp knjnasi hrknooi sanie;にとにと↔ねとねと;none;none;にとにと;精選版 日本国語大辞典 「にとにと」では【〘副〙 =ねとねと①】と説明があるように、同じ意味を持つ。母音「i・e」はIKOの関係なので、音変化・音揺れだろう。「ねとねと①」の意味は「柔らかくてねばり気があるさま、また、そういう物がねばりつくさまを表わす語。にとにと。」。ねとねとの意味②である「動作や話し方がてきぱきせず、しつこいさまを表わす語。ねちねち。」は過去の文献で用例がなかっただけで、ニトニトをネトネト②の意味で使われても不思議ではない。

【N No の】

のたまう・のたまふ;ssn onbs;宣う・曰う;のりたまう→のたまう;〘他ハ四〙のりたまう=「のる(宣)」+「たまう(賜)」。「のりたまう→のたまう」の変化は辞書より。上位から下位へいう、告げ知らせるの意を表わすのが原義で、そこから、上位者の「言う」動作を敬っていう場合と、単に、言ってやる、申し聞かせるの意の場合との二面が生じたものと考えられる。のたぶ。のとうぶ。
のとうぶ・のたうぶ;ssn onbs;宣ぶ・曰ぶ;のりとうぶ→のとうぶ、(別説)のたまう・のたぶ→のとうぶ;〘他ハ四〙のりとうぶ=「のる(宣)」+「とうぶ(賜)」。「のりとうぶ→のとうぶ」「のたまう・のたぶ→のとうぶ」の変化は辞書より。「のたまう(宣)」に同じであるが、下位に申し聞かせる気持が強く、尊敬語として用いたものは、敬度がやや低いと考えられる。
のっと;ssn onbt atjk 2knj;のりと→のっと;宣りと→宣っと;祝詞;音変化は精選版 日本国語大辞典より。
のっとう;ssn onbt onbl atjk 2knj;のりと→のっと→のっとう;宣りと→宣っと→宣っとう;祝詞;精選版 日本国語大辞典「「のっとう【祝詞】」にて、【「のりと(祝詞)」の変化した「のっと」がさらに変化した語。】とある。
のびのび;ssn omp mlt hnshuku onbb sanoa;のびのび←→なびなび;伸び伸び←→なびなび;精選版 日本国語大辞典「なびなび」の意味に「のびのびとして、感じのやわらかなさま、流麗なさま」がある。そのため、オトイミニである「のびのび」の音変化の関係だろう。どちらが先かは不明。

【N Nn ん】

んならん;ssn onbs;ねばならぬ→んならん;精選版 日本国語大辞典「ねばならぬ」の[補注]より。


【あ】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0aa
【か】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ka
【さ】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0sa
【た】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ta
【な】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0na
【は】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ha
【ま】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ma
【や】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0ya
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【わ】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0yomihenn0wa

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kw:なぎょうの、なきようの、ナギョウノ、な行の、ナ行ノ、ナギョウノ、nagyouno
ごよう ゴヨウ goyou 御用 誤用 ご用 五葉 5葉 五洋 ご陽 呉用 五陽 梧葉 牛羊 五曜 梧洋 呉葉 語用、ごどく ゴドク godoku、誤読 ご毒 五毒 ご読 御毒 御読、なまり ナマリ 鉛 訛り 鈍り namari、 りゃくご 略語 リャクゴ ryakugo、
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