🦊 こんにちは 🦊
「諭吉=1万円」のイメージが強すぎて、印刷する人物が変わったとき、「諭吉の概念の行方」が気になるヤマコです。
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みなさんはどちらを使ってますか?
「どちらが正しい・どちらが間違い」
とかよりも先に、言葉の移り変わりを見てみましょう♪
▼【わんはん→おうばん】音変化
もともとは「椀飯振舞」という言葉です。
「椀飯振舞」を そのまま読むと「わんはんぶ(る)ま(い)」ですよね。しかし、音の変化が起こっています。
「椀飯」は、[わんはん→おうばん]と音の変化をたどって「おうばん」と読むのが主流になりました。
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
おう‐ばん〔ワウ‐〕【×椀飯/×埦飯/×垸飯】
《「わう」は「わん」の音変化》1 椀に盛った飯。
2 饗応(きょうおう)すること。また、そのための食膳。公家では殿上(てんじょう)の集会などに、武家では家臣が主君をもてなすさいに行われ、鎌倉・室町時代には幕府の儀式ともなった
▼大盤振舞・椀飯振舞、なぜ別れる?
「おうばんぶるまい」の表記も、もともとは[
デジタル大辞泉
椀飯振舞(読み)オウバンブルマイ
2 椀飯の儀礼の影響を受けた江戸時代の正月の行事。一家の主人が親類縁者を招いて盛んな宴会を催したこと。また、その宴会。節(せち)振る舞い。
そして、意味が転じて…
「気前よく人に施す(おごったり・あげたり)」という形で使われるようになりました。
デジタル大辞泉
椀飯振舞(読み)オウバンブルマイ
1 《2が原義。「大盤(おおばん)振る舞い」と当てて書くこともある》盛んなもてなし。また、金品などを気前よく人に施すこと。「祝いの客に椀飯振る舞いをする」
「気前よく人に施す」
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この意味を「"椀飯"の字面からは連想」は少しむずかしいですよね。
それもあり、「大盤振舞」という字を当てたのと考えられます。
▼IME 変換
【おうばんぶるまい 候補】
アリ:椀飯振舞
ナシ:椀飯振る舞い
【おおばんぶるまい 候補】
アリ:大盤振舞・大盤振舞い・大盤振る舞い・大判振る舞い
ナシ:大判振舞
私の環境、Mac+Google IMEだと上のような変換候補になります。「おお」にしてしまったら、「椀飯振舞」というもともとの表記は導き出せず、逆に「おう」にしてしまったら、転じた意味としての当て字の「大盤振舞」という表記はでてきません。
【問題点】
・[おお]で認識してる人は、IMEで入力するうちに「椀飯振舞=誤用」という認識になりかねない
・[おう]で認識してる人は、IMEで入力するうちに「大盤振舞=誤用」という認識になりかねない
▼「音・表記・意味」と「異使(イシ)」
世の中には、「(椀飯振舞)椀飯振る舞い→(大盤振舞)大盤振る舞い」のように、 「音・表記・意味」を変えて使われている言葉があります。それが当たり前に広まっています。
つまり、
「誤用 ・誤読・誤表記だ!」
と騒ぐ前に…
「必要だから、あえて異なる使い方がされているかも」
という考えをめぐらしたほうがいいと思います。
※これを仮に「異使(イシ)」とでも言っときましょうか。
しかし、日本は言葉の戦国時代
「私、日本語大好き! 誤用・誤読する人は徹底的に追い詰めるぞ!」
みたいなサイコパスが大量にいます。
そういう人たちにはネット上にある、しょうもない難読漢字テストでも一生解かせてあげましょう。きっと幸せに昇天してくれるでしょう(笑)。
🌻いかかでしたか♪
私の持論の1つとして、「誤用だと騒ぐ人に限って、言葉の由来・言語の役割というのに興味がなく考えてもいない。」という持論があります。
また、そういう人は「言葉を伝えるためのモノ」という考えが少なく、「小学生の頃の漢字テスト感覚」なんじゃないかと考えています。
「知識だけは大人だが、考え方は子供」
「言葉をクイズとしてか見ることができない」
と表してもいいかもしれません。
「日本語を平和な言語」にするため、みんなで考え方を変えてみませんか? ではまた〜🦊
「表記ブレの表記ゆれ」
オオバンブルマイ・oobannburumai obanburumai オオバンブルマヒ オウバンブルマヒ おうばんぶるまひ おうばんふるまひ おうばんふるまい おおばんふるまい おおばんふるまひ oobannhurumahi oobannhurumai