和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -

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【畳語辞典風】さ行「サバサバ・すくすく(育つ)」などの繰り返す日本語【畳語 一覧・まとめ】


 「色々」「近々」「転々」などの同じ音・同じ意味の繰り返しからなるコトバをまとめたものです。

※同音と言っても、「近々(ちかぢか)」のように発音上(フリガナ上)、連濁・・が起こるものも畳語です。

【あ】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0jougo0aa
【か】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0jougo0ka
【さ】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0jougo0sa
【た】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0jougo0ta
【な】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0jougo0na
【は】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0jougo0ha
【ま】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0jougo0ma
【や】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0jougo0ya
【ら】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0jougo0ra
【わ】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0jougo0wa

【Sa さ】

さあさあ(さーさー);サアサア(サーサー);さあさあ来い
さいどあらためてぎろん;thki;再度改めて議論;
ざえざえし・さえさえし;ssn mltk mlti atj kngari seidaku;才才し・才々し;ざえざえし【才才】=いかにも学識が深そうだ・学才がありそうなようすである。文献 源氏(1001‐14頃)若菜下では「さえさえしく、はかばかしく」と濁音化していない。「才才し・才々し」は「かどかどし」という別語も存在する。;20221118

出典:【畳語辞典風】か行
かどかどし(才能アリ);ssn mltk mlti atj;(一説)角々し;才才し・才々し;かどかどし=いかにも才能がある・才気に満ちている・てきぱきとして賢い。この意味は「かどかどし(カドの強調や複数)」の「物がかどだっている」の意味から転じたものだろうか。何か才能が突出しているというのと、角立っているというのを比喩として使われた結果、「角々し=いかにも才能がある」という用法で使われて、当てる字が「才々し」に変わったという説も考えられる。少なくとも、「かど」単独を「才」と表記しないので、このデータでは先の説で考えて、当て字扱いとする。「才才し・才々し」は「ざえざえし」という別語も存在する。;20221118

さきざき;ddj mlt;先先・前前;none;none;1 これから過ごす遠い先。行く末。のちのち。「―のことを考える」2 出かける場所場所。「行く―で歓迎を受けた」3 以前。まえまえ。「―から周到の用意をしていた」4 それぞれの端の部分。はしばし。「枝の―」
さばさば;mlt2;サバサバ・爽爽・爽々;
さまさま(おかげ);mlt2 igg;様様・様々;人・モノ・団体のあとにつけて、それをたたえたりすること。気持ちとしては、「それのおかげ」という気持ちや、悪い心から「それがやってくれた」という気持ちで使われる。関連「さまざま(異なる)」
さまざま(異なる);mlt2 igg;様様・様々;関連「さまさま(おかげ)」
さむざむ;mlt dakur;寒々・寒寒
さんざさわぎ;knjnasi hrknooi ssn;none;さんざんさわぎ→さんざさわぎ;散散騒ぎ→さんざ騒ぎ;さんざ騒ぎ;精選版 日本国語大辞典の見出しは「さんざ騒」で、「さんざ」が漢字ではない。意味「宴会などで、歌ったり踊ったりして騒ぎたてること」。類語「そこぬけ騒ぎ・どんちゃん騒ぎ」。デジタル大辞泉 「さんざ」によれば、【[副]「さんざん」の略】。デジタル大辞泉 「さん‐ざん【散散】」によれば【物事の程度が著しいさま(形動)】【嫌になるほど程度がはなはだしいさま(副)さんざ】。;20230916

出典:【畳語辞典風】は行「は」
はらさんざ・はらさんざん;mlt ssn hnshuku;腹散散;はらさんざ・はらさんざん・腹さんざ・腹さんざん;意味「したたかに」。雑俳・柳多留一一(1776)「はらさんざぶらぶらされるけちなばん」。

さんざっぱら・さんざんぱら・さんざんばら・さんざはら;ssn knjnasi hnshuku;none;散散ぱら;さんざっぱら;「ぱら」部分の漢字表記ナシ。「さんざ」を強めていう語で「したたかに・時間をかけて思いっきり・ひどく」の意味。精選版 日本国語大辞典「さんざっぱら」の説明に「さんざはら」ともあるが、「さんざはら」の見出しはない。滑稽本浮世風呂(1809‐13)二では「さんざっぱらあばれ食ひをして」と ひらがな表記。関連語 及び 同義語「さんざんぱら【散散ぱら】・さんざんばら【散散ばら】・さんざっぱら【散散っぱら】・さんざはら【散散はら】」。

【S Si し】

しいしい;onbi ddj atj mlt hrknooi;しし→しいしい;none;為い為い;《動詞「する」の連用形「し」を重ねた「しし」の音変化》その動作を繰り返す意を表す。また、その動作を続けながら、他の動作を行う意を表す。…をして。…しながら。「遠慮しいしい話しはじめる」「用心しいしい歩く」。
じいのいこう;thki thkk;辞意の意向;言い換え例「辞意の意向→辞意」。

しかしか・しかじか(省略);mlt dakur knjari dicari;然然・然々・云云・云々;現代では連濁された「しかじか」が一般的※連濁しない「しかしか」の発音は古いものと辞書では書かれている。デジタル大辞泉「然然」には(「云云」とも書く)とあり、意味をまとめると「わかりきったこと・必要のないことなので省略するときなどの代わりに用いる」である。関連語・類義語「かようかよう。かくかく。うんぬん。」
しかしか・しかじか(あいづち);mlt dakur knjari dicari;然然・然々・云云・云々;デジタル大辞泉「然然」には、感動詞として「あいづちを打つときに用いる語。そのとおり。そうそう。」とある。例「しかじか、いと興あることなり」〈大鏡・序〉。「しかしか・しかじか(省略)」とは意味が大きく離れているが辞書では同じ見出しに書かれていることもある。
じきじき・ぢきぢき;mlt dakur2;じきじき;直々・直直・(島崎藤村)直き直き;浄瑠璃・凱陣八島(1685頃)四「ぢきぢき例「直々にお願いする」。畳語と非畳語では文の意味が変わる、「直(じき)にお願いする=そのうち・近い内に お願いする」「直々にお願いする=介入者などがない状態でお願いする」。すぐにの意味で「直(じき)に」は「時期に」と表記されることもあるが意味が異なるので誤表記の類とする。精選版 日本国語大辞典「じき ヂキ【直】」の[語誌](1)には【漢語「直」の呉音に由来する。現在は、和語の「すぐ(直)」が即刻を表わすのに対して、「じき」はいくらか時間があるという差異がある】と説明あり。畳語の場合は「人を介さず、直接本人がするようす」になる。表記 浄瑠璃・凱陣八島(1685頃)四「ぢきぢき」、夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第二部「直き直き」。;https://kotobank.jp/word/%E7%9B%B4-25740

しくしく;ddj mlt;しくしく;頻く頻く;;しくしく;[副]《動詞「し(頻)く」を重ねたものから》絶え間なく。しきりに。「奥山のしきみが花の名のごとや―君に恋ひ渡りなむ」〈万・四四七六〉
したじた;mlt dakur;下下・下々;意味「身分の卑しい人たち・下層階級の人々・官に属する身分の高い人々に対して、一般の人々・庶民」。類義語・同義語「しもじも・したかた」。玉塵抄(1563)四「下情はいやしい者したしたの者の心と云ことぞ」。思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉一「尤も是迄勉強せい、下賤(シタジタ)の小供と一所に遊ぶな、などと折々叱られたことがあったので」。意味2「部下の人々・召使い・奉公人・下人」。天草版金句集(1593)「Xitajitaua(シタジタワ) シュジンノ スキコノム コトヲ マナブ モノ ヂャ」。意味3「(形動) 劣っていること・下位であることさま」。
しっちゃかめっちゃか;mltgiji hrknooi knjnasi omp ssn ddj;しっちゃかめっちゃか;none;none;しっちゃかめっちゃか;例「しっちゃかめっちゃかな騒ぎ」。〘形動〙 物事が入り乱れているさま・物事の混乱したさま。類語「めちゃくちゃ」。
してい〇〇にしてい;mlt nop;指定〇〇に指定;例「指定管理鳥獣」に指定。「指定〇〇」自体が単純な「指定」のみの意味ではない。産経ニュースでも「各地で人的被害を出したクマが、捕獲のしやすい「指定管理鳥獣」に指定される方向が決まった。」という文面があり、他のニュース記事でも「「指定〇〇」に指定」が見られた。
https://www.sankei.com/article/20240208-XI4DRF4T25NINHOWC4YTQTZQU4/
しなしな(デコボコ);ssn mlt omp hns形動 knjnasi atj 1knj;none;しなしな・シナシナ;(当て字)土戚※;階段状になっているさま。でこぼこなさま。猿投本文選正安四年点(1302)「右は平に左は"土戚※"(シナシナニ)して」※"土戚"で1字。;kotobank.jp/word/しなしな-522308
しなしな・しなしなと(柔らかさ);hnshuku ssn mlt omp knjnasi;none;しなしな・しなしなと・シナシナ・シナシナと;意味「しないたわむさま・姿態や動きがなよなよとしているさま」を表わす語。類語「くなくな・しなくな」。元気のないさまでの「しなしな」と異なり、良い意味でも使われるのが「柔らかさ」を表す「しなしな」。出典文献「花鏡(1424)先能其物成去能其態似」の文で「心に力を持たずして、しなしなと身をあつかふべし」とあるが、ここを見る限り「しなしな」が必ずしも悪い意味で使われワケではないように見える。
しなしな(元気のないさま);hnshuku ssn mlt omp knjnasi;none;しなしな・シナシナ;「張りのないさま・元気のないさま」の意味での「しなしな」。人情本・氷縁奇遇都の花(1831)上「其様にしなしなして居ちゃァならねへヨ」。
しばしば;mlt dakunasi屡・屡々・屡屡;ある程度の期間において、何度も同じ状態が繰り返されるさま
しぶしぶ;渋々;気が進まないまま、しかたなく行うさま
しみじみmlt dakuari染々(しみじみ) 心の底から深く感じるさま
しましま(柄);シマシマ・縞々・縞縞
しまじま(土地);mlt dakuari島々・島島;
しめしめ;mlt dakunasi srh;シメシメ・占め占め;みんなのものを一人で得られるときに言う・みんなのものを人目のないところで軽く口にする(味見・つまみ感覚)ときに言う・泥棒がうまい具合に盗めたときに言う・警備や人目から逃れる道を見つけたときに言う。例「シメシメ、この宝石はいただき!」。
じめじめ;mlt dakur9;ジメジメ・湿々・湿湿
しもじも;mlt dakur;下下・下々;意味「地位や身分などの低い人々・下層の人々・一般庶民やその社会」。類語・同義「しもざま・すえずえ・したじた」。玉塵抄(1563)一二「下(しモ)々わざわいがでくるぞ」。例「下々の者ども」。
じゃじゃ(ジャジャ馬);mlt dakur9 dicari kngari;ジャジャ;精選版 日本国語大辞典「じゃじゃ」には「① 近世の芝居で、見物人がどよめくこと。喝采。やんや。」とあり、「じゃじゃうま」はここから来たとみられる。また「じゃじゃ馬」の略として「じゃじゃ」と表すこともある※③参照。
じゃじゃ(身勝手な言動);mlt2 ofcari kngari;ジャジャ;精選版 日本国語大辞典「じゃじゃ」②には「幼児があまえて人の言うことを聞かないこと。また、一般に、わがまま勝手を言うこと。だだ。」とある。 
しゃしゃ;洒洒;洒洒落落(しゃしゃらくらく)=言動や態度があっさりとしていて物事にこだわらないさま
しゃくしゃく;mlt dakunasi;綽々;余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)=落ち着いた様子で、悠然と構えているさま
じゃまじゃま;mlt dakur9 srh kds siji;邪魔邪魔・ジャマジャマ;モノに向かって独り言のように言う場合は感動詞のように使われる。人に向かって言う場合は命令形のように使われる。関連「どけどけ」
じゅうじゅう;mlt dakur9;重々;重々承知;
じょじょ・じょじょに;mlt kngari;徐々に;
しょうしょう(シャウシャウ);ssn mlt kngari;章章・彰彰;〘形動タリ〙 あきらかなさま。明白なさま。
じょうじょう〔デウデウ〕;ddj mlt;じょうじょう;嫋嫋・裊裊;[ト・タル][文][形動タリ]1 風がそよそよと吹くさま。「薫風―として菜花黄波を揚ぐ」〈織田訳・花柳春話〉。2 長くしなやかなさま。「―と裾を引きながら」〈秋声・仮装人物〉。3 音声が細く長く、尾を引くように響くさま。「余韻―たる笛の音」。;https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%AB%8B%E5%AB%8B/#jn-108854
じょうじょう;mlt dakur9 dicari kngari ddj;上上・上々;辞書上では「この上なくよい・非常によい」の意味。この意味以外でも現代では「それなりに良い・まあまあ良い」程度で使われる場面を見る。例「今の気分は上々=今の気分がとても良い」「もっと、良い結果を目指せたけど、上上だな=(工夫や頑張りで)今よりも良い点数を出せそうだったけど、まあそれなりによい出来だな」など。「上上・上々」の読みには「うはうは・うわうわ」「うへうへ・うえうえ」「じょうじょう」があり、意味も異なる。

しょうしょう;mlt dakunasi;少々;塩を少々まぶす・少々手を焼く;わずかな程度
しらじらしい;mlt dakur;白々しい;本心ではないことが見え透いているさま
しらずしらず;mlt dakunasi kngnasi;知らず知らず;自分では意識しないうちに
じりじりまい・ぢりぢりまい;ssn mlt knjnasi omp;ジリジリマイ・ヂリヂリマイ=時間がなかったり、物事が急であったりしてあわてて物事をすること。類語「きりきりまい・てんてこまい」。見出しは「じりじり舞」のみだが、出典文献の表記は「ぢりぢりまい」である。浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)一「先には和田が仁王立ち左(ひだり)義盛右巴。一(ひとつ)巴にくるくるとぢりぢりまいする井上次郎」。
しんしん;ssn mlt kngari;しんしん;振振;〘形動タリ〙で「盛んなさま・盛大なさま・信義仁愛の厚いさま・鳥などのむらがり飛ぶさま」。

【S Su す】

すいすい;スイスイ・空い空い;スイスイ進む
ずうずうしい・ずずしい;図々しい;自分勝手に振る舞い、他人に迷惑をかけても気にしないこと
すきずき(連濁);好き好き;人それぞれ好みが違うこと
すくすくし・すぐすぐし・すくずくし;mlt2 ofcari kngnasi knjnasi;学研全訳古語辞典「すくすく-・し」の意味では、「地味・非優美・素直・生真面目・非融通・無愛想・そっけない」などの意味がある。https://kobun.weblio.jp/content/%E3%81%99%E3%81%8F%E3%81%99%E3%81%8F%E3%81%97
すくすくと(まっすぐ);mlt2 ofcari kngnasi knjnasi;精選版 日本国語大辞典①②では「とどこおりなく速やかに進んで行くさま、また、元気に勢いよく成長するさまを表わす語。よそに心を向けないで、ただひたむきに進んで行くさま、飾らず率直に行なうさまを表わす語。」などの意味が載っており、「まっすぐ突き進む」という共通点が見られる。関連語・類義語「ずんずん。ぐんぐん。どんどん。」※古事記(712)には登場している。
すくすくと(高く);mlt2 ofcari kngnasi knjnasi;精選版 日本国語大辞典「すくすく」③では「樹木などが、高くまっすぐにのびているさまを表わす語。」とある。※夜行巡査(1895)。もちろん、①②の意味が転じたものと見られるが、「高く」というのが強調されたのが③だろう。
すくすくと(悲し);mlt2 ofcari kngnasi knjnasi;精選版 日本国語大辞典「すくすく」④では「しくしく泣くさまを表わす語。」とある。※野菊の墓(1906)〈伊藤左千夫〉。これは、①②③とは根本的に異なる可能性が高く、「シクシク」の母音交替と考えられる。
すけすけ;mlt ofcno kngno;スケスケ・透け透け;日本人は漢語崇拝なので和語「透ける」の名詞用法「すけ」からなる「すけすけ」はダサいと考えてしまう小中学生・ヤンキー的思考。例えばこれが「漉々」で「すけずけ」と読ませるのであれば「公文で使っても良いだろう」と考えてしまう。これは、「日常的に用いない漢字」かつ「連濁」が起きているためである。
ずたずた;ズタズタ・寸々;物を細かく切れぎれになるさま
すなすな・すなすなとomp mlt hnshuku すなすな・すなすなと① すなおなさま、人に逆わずに従うさまを表わす語。両足院本山谷抄(1500頃)一六「志の大な者はすなすなとは無ほどに、薦がたいぞ」otobank.jp/word/すなすな-2053656
すなすな・すなすなとomp mlt hnshuku すなすなすなすなと② しなやかに身を動かすさま、特に、しずかに歩むさまを表わす語。浄瑠璃・四天王最後(1661)六「金時一子あく太郎となのっててつのぼうを持すなすなとかかるよとみへしが」otobank.jp/word/すなすな-2053656
すべすべ;mlt dakur9;
すみずみ;mlt dakur;隅々(すみずみ) 全ての隅
することなすこと(疑似畳語);mltgiji ddj;することなすこと;する事なす事;スルコトナスコト=する事のすべて・する事がみな。例「する事なす事裏目に出る」。

【S Se せ】

せいせい(スカッと);清々;せいせいする(清々する);清(せい);mkn
せいせい;井井(せいせい) 秩序正しく、整っているさま交々(こもごも) 多くのものが入り交じっているさま
せいせい(正に);正々;正々堂々(せいせいどうどう);正しいやり方に則り、正面から向き合うこと。
ぜひぜひ;ssn mlt srh hnshuku;ぜひぜひ・zehizehi;是非是非;ぜひぜひ;ぜひぜひ;「ぜひ(是非)」を重ねて強めていう語だが、現代では相手にプレゼントする際に、相手が「もらっていいのですか?」などと聞いてきた際の返答として用いられる機会が多い。

ぜひ;ssn mlt srh hnshuku;ぜひ・zehi;是非;none;ぜひ;セリフ的に使われる「ぜひ(是非)」の場合は、ぜひどうぞ・ぜひ思うままにしてください・ぜひこちらの好意を遠慮せずになどの意味合いで使われることが多い。たとえば、同僚の机に差し入れの飲み物を置いていた先輩がいたとする、後輩が「これもらっていいのですか?」と言ったので、それに対する返答として「ぜひ」のみでも成立するというもの。;https://kotobank.jp/word/%E6%98%AF%E9%9D%9E-548716

ぜぜひひ;ssn mlt srh;ぜぜひひ;是々非々・是是非非;none;none;「ぜぜ‐ひひ【是是非非】」にて「荀子‐脩身」の「是レ是非レ非、謂二之知一、非レ是是レ非、謂二之愚一」によるとある。文字通り「是を是とし、非を非とすること」で「よい事をはっきりよいとし、悪い事は悪いと公平な立場で判断すること」。政治家の発言として、「是々非々で〇〇・是々非々の姿勢で〇〇」などと発言することがあり、答えたくない質問があった際に、定型文のように話すことが結構ある。ロマネスク(1934)〈太宰治〉喧嘩次郎兵衛「彼の気質の中には〈略〉本来の意味の是々非々の態度を示さうとする傾向があった」。
せんせん;戦々;戦々恐々(せんせんきょうきょう);物事を恐れてびくびくしているさま
ぜんぜん;ddj hnsm;前前;[名]以前・かつて。例「―より、ふとお見上げ申したものの言うのでは」〈鏡花・眉かくしの霊〉。前述の意味は現代では ほとんど使われず、現代使う意味の用法は「前々回・前々年度」などのように「日時・年月や配列・序列を示す語の上に付いて複合語をつくり、その前の前である意を表す」。類語「先々 (せんせん)」。
ぜんぜん;ssn hnshukusi mhok;漸々・漸漸;順次に。段々と。徐々に。文献「菅家文草(900頃)」
ぜんぜん;ssn hnskeidoutari;漸々・漸漸; 次第に進みいくさま。順をおってなされるさま。「涙が流れるさま」。文献〔劉向‐九歎憂苦〕。
ぜんぜん(高峻な岩石);ssn hnskeidoutari;漸々・漸漸;精選版 日本国語大辞典 [ぜんぜん(漸漸)]の意味②より、「岩石の高峻なるさま」。文献〔詩経‐小雅・漸漸之石〕。高くてけわしい岩石が、「漸(ぜん)」の意味との関わりはつかみにくいため、直接的にこの意味を持つとは思えない。作品の中では「漸(ぜん)」の意味で成り立つかもしれないが、「漸々・漸漸(ぜんぜん)」の意味に「岩石の高峻なるさま」を入れるのは間違いと疑っている※要調査。【畳語辞典風】や行にて、「やくやく・ようやく」は「次第に。おもむろに。そろそろ。だんだん。」の意味であることもあり、和語を見ても、「岩石の高峻なるさま」は不自然に思う。

出典:精選版 日本国語大辞典「ぜん【漸】」
〘名〙
① だんだんに進むこと。度合がしだいに加わって進むこと。
正法眼蔵(1231‐53)出家功徳「頓にあらず漸にあらず、常にあらず無常にあらず」 〔易経‐漸卦〕デジタル大辞泉「漸」の解説

出典:デジタル大辞泉小学館)「ぜん【漸】[漢字項目]」
常用漢字] [音]ゼン(呉) [訓]ようやく
1 しだいに。だんだん。「漸減・漸次・漸進・漸漸・漸増」
2 少しずつ進む。「西漸・東漸」
[名のり]すすむ・つぐ

せんせん;ssn mltk mlti dakun kngari omp;潺潺・潺々;〘形動タリ〙 。辞書の意味に「浅い水がよどみなく流れるさま。また、その音を表わす。」とあるが、潺潺の意味を白水社 中国語辞典で見てみると、水の流れる音として「サラサラ・チャプチャプ」を表すそうだ※ピンイン「chánchán」。中国語での用例「水声潺潺=水がサラサラ流れる」。日本語の意味に音を表す意味があるが、他国のOnomatopéeを日本語で使うようなものだ。俳諧・本朝文選(1706)五・記類・五老井記〈許六〉「霊泉あり、水のたたゆる事、纔(わづか)に尺あまりにして、三尺の盆池よりながれ出る事、潺々(センセン)滔々たり」 〔白居易‐間題家池寄王屋張道士詩〕。;https://cjjc.weblio.jp/content/%E6%BD%BA%E6%BD%BA
せんせん;ssn mltk mlti dakun kngari imegnasi;繊繊・繊々;〘形動タリ〙 かぼそいさま。ほっそりとしてしなやかなさま。細く尖ったさま。多く、月や女性の指にいう。※浮世草子・諸道聴耳世間猿(1766)四。
せんせん;ssn mltk mlti dakun kngari imegnasi;閃閃・閃々(変換候補にナシ);〘形動タリ〙① ひらめき動くさま。ひらひら。② かがやくさま。きらめくさま。きらきら。雲壑猿吟(1429頃)江戸から東京へ(1921)(センセン)と風に戦(そよ)いで」 〔杜甫‐望兜率寺詩〕。太平記(14C後)三九「鉄炮とて鞠の勢なる鉄丸の迸る事、坂を下す車輪の如く、霹靂する事閃々(センセン)たる電光の如くなるを」。少年行(1907)〈中村星湖〉二二。
せんせん;ssn mltk mlti dakun kngari imegnasi;戦戦・戦々(変換候補にナシ);〘形動タリ〙 辞書上の意味は「おそれおののくさま・おそれつつしむさま」となっていて「戦々兢々」と同じ意味。白水社 中国語辞典「战(戰)」には「震える・身震いする」の意味、デジタル大辞泉「せん【戦〔戰〕】[漢字項目]」では「震えおののく」の意味があり、どちらも「震える」の意味がある。「戦々」が「兢々・恐々」とセット以外で使われた文献が1749年の「読本・英草紙(1749)五」。読本・英草紙(1749)五「次郎左衛門戦々(センセン)懼懼(くく)として」。経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後「已に戦々たる列国の委員を睨み廻はし」。
せんせんきょうきょう;ssn mltk mlti dakun kngari imegnari atj 特殊;戦々兢々・戦戦兢兢;戦々恐々・戦戦恐恐;〘形動タリ〙 おそれつつしむさま。おそれてびくびくするさま。おっかなびっくり。略語に「戦兢(せんきょう)」がある。辞書の[補注]に【「戦戦恐恐」は「戦戦兢兢」の書き換え】とあるため「恐」の字を使った表記を当て字とした。

精選版 日本国語大辞典「せんきょう【戦兢】」
〘名〙 「せんせんきょうきょう(戦戦兢兢)」の略。
※文明本節用集(室町中)「恐懼戦兢(ケウクセンキョウ)所二以除一レ愁也〔朝野僉載〕」 〔後漢書‐和熹鄧皇后紀〕

せんせんだい;ssn mltk mlti dakun kngari imegnari 特殊;先先代・先々代;先代の先代。「先代=1代前」なので「先々代=2代前」。狂風記(1971‐80)〈石川淳〉一四。

【S So そ】

そうそう;ssn mlt;そうそう・ぞくぞく;簇簇;そう=漢音、ぞく=慣用音。ソウソウ=むらがり集まるさま・ぞくぞく。ゾクゾク=そうそう(簇簇)。デジタル大辞泉小学館)「そう【簇】[漢字項目]」にて、「群がり集まる」という意味。「簇出・簇生」。
そこそこ(それなりに);mhok hrknooi dakun;そこそこ;それなりに・十分ではないが一応のレベル。
そこそこ(数字の後ろ);mhok hrknooi dakun;そこそこ;例「30そこそこの女に見える=30前後の女に見える」。
そこそこ(場所を指す);mhok hrknooi dakun;其処其処;そこそこ;誰かに場所を指示しているとき・誰かが場所を探しているときに、その探している場所を指したり、近くに移動したときに言う。
そこそこ(何もかも);mhok hrknooi dakun;其処其処;そこそこ;デジタル大辞泉「そこそこ【×其▽処×其▽処】」の意味2で【そこにもここにも。すみからすみまで。なにもかも】の意味が書かれている。
そこそこ(どこそこ);mhok hrknooi dakun;其処其処;そこそこ;デジタル大辞泉「そこそこ【×其▽処×其▽処】」の意味1で【どこそこ。その場所を明示しないでいう。】の意味が書かれている※[代]指示代名詞。現代では あまり使わない用法か、または その意図で使っても そう解釈されてないと思われる。例「そこそこのだれだれ」よりも「どこそこのだれだれ」のほうが意図は伝わりやすい。
そこそこ(不十分);mhok hrknooi dakun;其処其処;そこそこ;デジタル大辞泉の[副]の「そこそこ」の意味1で【(多く「…もそこそこに」の形で)ある事を十分しおえないで先を急ぐさま。「食事も―に出かける」】の意味。
そむきそむき;tksg mlt;そむきそむき;背々・背き背き・(オヌカ)背背;形動で「互いにそむき合っているさま・互いに心がしっくりしていないさま・別々であるさま・離れ離れ・別別・それぞれ」などの意味※精選版 日本国語大辞典。文献「源氏(1001‐14頃)藤裏葉」。車のバックのことを言い換えでバックとしていた時代・人がいたそうだ。【赤ちゃんの「ハイハイ」と紛らわしい。】とツッコミを入れられている。;https://plus.chunichi.co.jp/blog/kato-chikara/article/481/9255/http://web.archive.org/web/20220904071306/https://plus.chunichi.co.jp/blog/kato-chikara/article/481/9255/
そもそも;mlt2 mhok dakun hrknooi;そもそも;none;抑々・抑;そもそも;
そもそもろん;mlt2 mhok dakun hrknooi;そもそもろん;none;抑々論・抑論;そもそも論;たとえば、なにかの原因を議論しあっている中で、その原因を述べたAという意見に対して、それよりも根本の部分を原因と述べるBの意見が出るとする。そのBの意見を出す際に、「そもそも論として〜」のように意見する際に用いるなどされる。また、そういった根本の原因を論じる事自体を「そもそも論」と言う。
そらぞらしい;mlt2 dakur ddj;そらぞらしい;空々しい;言動に誠意・真実味のないことが見えすいているさま。「―・いほめことば」。類語「白白しい・わざとらしい・心にもない・体良く・受け流す・取り繕う・繕う・猫をかぶる・見せかけ・表面的」。
それそれ(あたり);mlt2 srh dakun;ソレソレ・其れ其れ;自分の不明確な語りに対して、相手が「これのことか」と聞き返したり答えたりしたときに対する返事として使われることがある。
それそれ(せかし);mlt2 srh dakun;ソレソレ;何かをしようとする人や、自分が何かをさせたい人に、それを行わせるために急かしたり、煽り立てたり、勇気づけたりするために用いられる感動詞のようなもの。
それぞれ;mlt dakur;其々・夫々;
そんそん;損々・損損;知らなきゃ損損 


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 私家版【畳語辞典(ジョウゴジテン)】
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