和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -

やまとことば・和語・日本語に関する情報をデータ化・日本語の問題点解説。語彙力・難読漢字クイズなどによる教養アオリの否定など。

畳語辞典風。マ行「も」。「諸々(もろもろ)・モジモジ」などの繰り返す日本語【畳語 一覧・まとめ】


 「色々」「近々」「転々」などの同じ音・同じ意味の繰り返しからなるコトバをまとめたものです。「どぎまぎ」のような疑似畳語もデータに入れていて、「mltgiji」というタグがついているものが、疑似畳語のデータです。

※同音と言っても、「近々(ちかぢか)」のように発音上(フリガナ上)、連濁が起こるものも畳語です。

【M Mo も】

精選版 日本国語大辞典 「もがもが」の意味・読み・例文・類語
もが‐もが
〘 副詞 〙 =もぐもぐ
[初出の実例]「口をもがもがさして居る」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉四)

精選版 日本国語大辞典 「もぐもぐ」の意味・読み・例文・類語
もぐ‐もぐ
〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
① 物を口にほおばったり、口を十分あけずに物を言ったり噛んだりするさま、また、鼻をうごめかすさまを表わす語。もがもが。もごもご。
[初出の実例]「口をもぐもぐ眼を光らせ突あたったり爪づいたり」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)五)
② 上から押えつけられたような状態の中でうごめくさま、緩慢に動くさまを表わす語。むぐむぐ。もごもご。もぞもぞ。
[初出の実例]「老僧は袂の中をもぐもぐ探って」(出典:ごりがん(1920)〈上司小剣〉三)

精選版 日本国語大辞典 「もごもご」の意味・読み・例文・類語
もご‐もご
〘 副詞 〙
① =もぐもぐ①
[初出の実例]「空也餠を頬張って口をもごもご云はして居る」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二)
② =もぐもぐ②
[初出の実例]「鎌倉の別荘番の爺やが、着肥るほど着込んで、円(まる)まっちくなって、モゴモゴと駈けよって来た」(出典:大道無門(1926)〈里見弴〉微症)

モジモジ・モヂモヂ;もじもじ・もぢもぢ;ssn mlt omp knjnasi;mojimoji・modimodi;none;none;もじもじ・もぢもぢ;〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある ) 遠慮したり恥ずかしがったり決心がつかなかったりして、はっきりした反応を示すことができないで、落ち着かないそぶりを表わす語。もじかわ。初出「言訳してくれと、もぢもぢと勝手へ出」※浄瑠璃・長町女腹切(1712頃)上。;もじもじ-645548
モゾモゾ;もぞもぞ;ddj mlt omp knjnasi;mojomojo;none;none;モゾモゾ・もぞもぞ;
モニョモニョする;もにょもにょする;omp rdsr mlt;monyoru;none;none;もにょもにょする・モニョモニョする;口ごもる・何か事情があっていいたくないことをウナッたりするものの正確な答えを出さないこと。モニョり方として、「えっと、それはですね。えーと、うーん、〇〇というか、〇〇って感じで・・・」のような感じをイメージしてもらいたい。;

モヤクヤ・モヤクヤと;もやくや;ssn mltgiji knjnasi omp;moyakuya;none;none;モヤクヤ・もやくや;[1] 〘副〙①=「もやもや(一)①」=ごたつくさま・言い争うさま。※歌舞伎・御国入曾我中村(1825)四立「何かもやくやする中へ、ちょっとお邪魔と出かけたが」。
モヤクヤ・モヤクヤと;もやくや;ssn mltgiji knjnasi omp;moyakuya;none;none;モヤクヤ・もやくや;[1] 〘副〙②=「もやもや(一)②」=忌むべき感情などで気がむしゃくしゃするさまをいう。※浮世草子・紅白源氏物語(1709)二「互に心のうちにのみもやくやわやわやとしてかなしければ」。
モヤクヤ・モヤクヤと;もやくや;ssn mltgiji knjnasi omp;moyakuya;none;none;モヤクヤ・もやくや;[2] 〘名〙① =「もやもや(二)①」※浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)三「さっきにからのもやくや寐られはせまい聞たで有ふ」。
モヤクヤ・モヤクヤと;もやくや;ssn mltgiji knjnasi omp;moyakuya;none;none;モヤクヤ・もやくや;[2] 〘名〙② =「もやもや(二)②」※人情本・恩愛二葉草(1834)二「ツイ気にかかる胸のもやくや」。

モヤモヤ;もやもや(頼りない);ssn mlt2 knjnasi omp atjk;moyamoya;none;(見出し)不便;モヤモヤ・もやもや;〘 名詞 〙 ( 疑問、推量の意を表わす助詞「も」「や」を重ねたものから ) 頼りないこと。不確実で心もとないこと。初出「久しく老疾に苦ぶる者は、進止(ふるまひ)不便(モヤモヤ)にして、浄地亦穢る」(出典 日本書紀(720)天武八年一〇月(北野本訓))。;
モヤモヤ・モヤモヤと;もやもや(言い争い);ssn mlt2 knjnasi omp;moyamoya;none;none;モヤモヤ・もやもや;[1] 〘副〙① ごたつくさま、もめるさま、言い争うさまなどを表わす語。もやくや。[初出の実例]「篠葉につきてとびちる湯のしづくに、たへがたくあつかりければ、これにかからじともやもやする所に」(出典:仮名草子・かなめいし(1663)下)。「ちっとの間みせいといふ。イヤならぬというて、もやもやいふ」(出典:松翁道話(1814‐46)四)。
モヤモヤ・モヤモヤと;もやもや(気持ちの変化);ssn mlt2 knjnasi omp;moyamoya;none;none;モヤモヤ・もやもや;[1] 〘副〙② ある思いや感情などが湧き起こったり、広がったりするさまを表わす語。また、心にわだかまりがあって、気持が乱れるさまを表わす語。多く、忌むべき感情などで気がむしゃくしゃするさまをいう。もやくや。[初出の実例]「切々なるこころのもやもや、如何」(出典:名語記(1275)六)。「皆に気を付けられて早もやもやと腹が立」(出典:浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(1712頃)中)。③ 特に、のぼせたり、欲情が起こったりするさまを表わす語。[初出の実例]「かずかずのかよはせ文、清十郎ももやもやとなりて」(出典:浮世草子好色五人女(1686)一)。
モヤモヤ・モヤモヤと;もやもや(ぼんやり);ssn mlt2 knjnasi omp;moyamoya;none;none;モヤモヤ・もやもや;[1] 〘副〙④ 煙、湯気などがたちこめて、ぼんやりしているさま、ぼうっとしていて、はっきりしないさまなどを表わす語。[初出の実例]「莨(たばこ)の煙をもやもやと出して」(出典:はやり唄(1902)〈小杉天外〉五)。⑤ 朦朧(もうろう)として正体がはっきりつかめないような、不分明なさまを表わす語。[初出の実例]「あとからあとから湧き上ってくる、もやもやした想念」(出典:金(1926)〈宮嶋資夫〉三)。
モヤモヤ・モヤモヤと;もやもや(草など茂る);ssn mlt2 knjnasi omp;moyamoya;none;none;モヤモヤ・もやもや;[1] 〘副〙⑥ 毛、草などが群がり生いしげるさまを表わす語。[初出の実例]「もやもやと髭はしたなや美人草〈つや〉」(出典:俳諧三河小町(1702)下)。

モヤモヤ・モヤモヤと;もやもや(揉め事);ssn mlt2 knjnasi omp;moyamoya;none;none;モヤモヤ・もやもや;[ 2 ] 〘 名詞 〙① もめごと。ごたごた。いざこざ。紛争。もやくや。[初出の実例]「宮嶋市芝居のもやもや」(出典:浮世草子・新色五巻書(1698)二)。「今のもやもやに、布子の肩を破りをったか」(出典:歌舞伎・松梅鶯曾我(1822)五立)。
モヤモヤ・モヤモヤと;もやもや(わだかまり);ssn mlt2 knjnasi omp;moyamoya;none;none;モヤモヤ・もやもや;[ 2 ] 〘 名詞 〙② 気持が乱れもつれること。心のわだかまり。煩悶(はんもん)。もやくや。[初出の実例]「ちょっとしたもやもやが、互に深ふ成て来て」(出典:浄瑠璃・松風村雨束帯鑑(1707頃)三)。
モヤモヤ・モヤモヤと;もやもや(病気);ssn mlt2 knjnasi omp;moyamoya;none;none;モヤモヤ・もやもや;[ 2 ] 〘 名詞 〙③ わずらい。病気。[初出の実例]「わしも去年のもやもやから達者になった祝ひ事」(出典:浄瑠璃源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)六)
モヤモヤ・モヤモヤと;もやもや(ぼんやり);ssn mlt2 knjnasi omp;moyamoya;none;none;モヤモヤ・もやもや;[ 2 ] 〘 名詞 〙④ 何かが立ちこめてはっきりしないこと。ぼうっとすること。[初出の実例]「むす家の蚊やもやもやの中はしら〈胡兮〉」(出典:俳諧俳諧三部抄(1677)上)。

モヤモヤ・モヤモヤと;もやもや(気持ちの変化);ssn mlt2 knjnasi omp;moyamoya;none;none;モヤモヤ・もやもや;[ 3 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙① のぼせさせたり、欲情を起こさせたりするさま。[初出の実例]「しどけなく帯とき掛て、もやもやの風情見せければ」(出典:浮世草子・好色一代女(1686)三)。③ 気持が乱れもつれるさま。[初出の実例]「肉と云ふものは絶対に斥ける夫婦と云ふものを作らうとしてゐるらしい未通女気(おぼこぎ)とでも云ひ度いものに、この女作者の胸はもやもやにされた」。(出典:女作者(1913)〈田村俊子〉)。
モヤモヤ・モヤモヤと;もやもや(広がり);ssn mlt2 knjnasi omp;moyamoya;none;none;モヤモヤ・もやもや;[ 3 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙② 群がって湧き起こったり広がったりするさま。[初出の実例]「疳癪にもやもやの雲が沸きたれば」(出典:花ごもり(1894)〈樋口一葉〉四)。
モヤモヤ・モヤモヤと;もやもや(ぼんやり);ssn mlt2 knjnasi omp;moyamoya;none;none;モヤモヤ・もやもや;[ 3 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙④ はっきりしないさま。[初出の実例]「日あしはすでに鉛色に沈んだ水の上に、眼をもやもやにしてゐた」(出典:山吹(1944)〈室生犀星〉六)。;https://kotobank.jp/word/%E3%82%82%E3%82%84%E3%82%82%E3%82%84-646739

精選版 日本国語大辞典 「もりもり」の意味・読み・例文・類語
もり‐もり
[ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
① 口中に物を含んで噛むさまを表わす語。
[初出の実例]「お粉粧(しまい)をした顔を馬がモリモリッと噛みましたから」(出典:塩原多助一代記(1885)〈三遊亭円朝〉一〇)
② 硬いもの、量の多いものなどを、よく食うさま、旺盛な食欲でどんどん食べすすむさまなどを表わす語。
[初出の実例]「志摩人は原始時代から海の物をモリモリ食っていたのであろう」(出典:安吾新日本地理(1951)〈坂口安吾安吾伊勢神宮にゆく)
③ 勢いよく事を進めるさま、物事を積極的に、意欲的におしすすめるさまを表わす語。
[初出の実例]「手頃の杉の樹をモリモリモリと拗(ねぢ)り切って取直し」(出典:真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉九七)
「明日からまたもりもり精を出して商売にはげむ」(出典:妻隠(1970)〈古井由吉〉)
④ 勢いよく盛り上がったり、ふくらんだり、わき上がったりするさまを表わす語。
[初出の実例]「モリモリとむくれ上ってくる波に」(出典:蟹工船(1929)〈小林多喜二〉二)
⑤ ものが多くあるさまを表わす語。
[初出の実例]「蟹がモリモリと網の目に足をひっかけてかかってゐた」(出典:蟹工船(1929)〈小林多喜二〉九)
[ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 もり上がるほど多くあるさま。
[初出の実例]「二回目も、モリモリの満員」(出典:苦笑風呂(1948)〈古川緑波〉天国の旅)

諸々;もろもろ;ddj mlt hrknooi;moromoro;諸々・諸諸;(1漢字化)諸;もろもろ・モロモロ;多くのもの。さまざまのもの。また、多くの人。「もろ(諸)」も「多くのもの」の意味を持つが、「モロモロの出来事」「モロモロの事情」を「モロの出来事」「モロの事情」と表現する人は現代ほぼいない。モロモロには「さまざま」の意味があるが、モロには「さまざま」の意味がないというのも影響しているかもしれない。;https://kotobank.jp/word/%E8%AB%B8-530237

精選版 日本国語大辞典 「諸」の意味・読み・例文・類語
もろ【諸】
[ 1 ] 〘 造語要素 〙 多く名詞の上に付いて用いられ、いくつかある同種のもの、すべて、の意を表わす。
① ( 「両」「双」とも書く ) 二つ一組になっている物の、両方、双方の意を表わす。「もろ手」「もろ袖」「もろ肌」「もろ刃」など。
② すべてのもの、多くのもの、の意を表わす。「もろ人」「もろ心」「もろ穂」など。
③ 複数の人がいっしょにその動作をする意を表わす。「もろ声」「もろ寝」「もろ持ち」など。
[初出の実例]「評定衆の裁許をまたずして、さしこへてうったうるを、上より御尋の時もろ一味申さるべきまで也」(出典:清原宣賢式目抄(1534)起請)
[ 2 ] 「もろいとおり(諸糸織)」の略。
[初出の実例]「諸(モロ)の羽織に結城の小袖」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉ハイカラ紳士)

デジタル大辞泉「しょ【諸】[漢字項目]」
[音]ショ(漢) [訓]もろ もろもろ これ
[学習漢字]6年
〈ショ〉多くの。もろもろの。「諸君・諸侯・諸国・諸派・諸般」
〈もろ〉「諸手・諸肌」
[名のり]つら・もり



モンシモンシ;もうしもうし→もんしもんし;ssn mlt3 onbn sanun hknjooi srhk wmn yujo;monnsimonnsi→mousimousi;申し申し→もんしもんし;none;もんしもんし・モンシモンシ;〘 感動詞 〙 ( 「もうしもうし」の変化した語 ) 私娼・夜鷹が客を呼ぶのに言う語。初出「笘船の中より、モンシモンシとよばはるさま」※咄本・万の宝(1780)畳の上の船饅頭。

【あ】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0jougo0aa
【か】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0jougo0ka
【さ】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0jougo0sa
【た】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0jougo0ta
【な】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0jougo0na
【ハ行】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0jougo0ha

【マ行「ま~め」】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0jougo0ma
【マ行「も」】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0jougo0mo

【や】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0jougo0ya
【ら】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0jougo0ra
【わ】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0jougo0wa

【記事編集用Link】
https://blog.hatena.ne.jp/peaceheart/onbin.hateblo.jp/edit?entry=6802418398546371340

【KEYWORD ZONE】

dic0jougo0mo。
マ行、ま行、まぎょう、まきよう、巻用、マギョウ、magyou。
マ行「も」、ま行「も」、まぎょうも、まきようも、巻きようも、マギョウモ、magyoumo、ま行も、マ行モ、ま行モ、マ行も。


じょうご、ジョウゴ、jougo、zyougo、じょーご、ジョーゴ、jogo、zyogo、上戸、畳語、たたみご、タタミゴ
じょうごじてん、しようこしてん、ジョウゴジテン、jougojitenn、zyougozitenn、jougojiten、zyougoziten、じょーごじてん、ジョーゴジテン、jogojiten、zyogojiten、上戸時点、畳語時点、たたみごじてん、たたみこしてん、タタミゴジテン、tatamigojitenn、畳ご時点。
私家版【畳語辞典(ジョウゴジテン)】。
畳語 一覧、畳語一覧、じょうごいちらん、しようこいちらん、使用粉一覧、ジョウゴイチラン、jougoitirann、jougoitiran、
じょうごまとめ、しようこまとめ、使用粉まとめ、ジョウゴマトメ、jougomatome、畳語 まとめ、畳語まとめ。