和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -

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当て字辞典風 あ行「お」【漢熟語当て字・ヤンキー当て字・歌詞の当て字などの日本語まとめ】


【A Ao お】

おい(ようき);ssn atj onk;負い;笈;精選版 日本国語大辞典「おい・おひ【笈・負】」に由来として【「負い」の意から】とある。1120年ごろと思われる文献「今昔 三一」では「負(おひ)」表記。おい(ようき)=【修験者(しゅげんじゃ)、行脚僧(あんぎゃそう)などが旅行中、仏具、衣服、書籍、食器などを入れて、背負って歩く容器】。

出典:精選版 日本国語大辞典「おい・おひ【笈・負】」
[語誌]「二十巻本和名抄‐一三」に「笈」の和名を「不美波古(ふみばこ)」とするのに当たる。「山伏笈」は主に箱笈で四本の脚を持つもの。現在の歌舞伎十八番勧進帳」の小道具として見ることができる。「高野笈」は板笈と箱形のものとの中間型で、主に竹製三本脚。

おいしい;atjk 2knj ofcari ddj 日常;御いしい・(表外読み)御美しい;美味い;「美味」の本来の読みとしては「びみ」であり、「うまいあじ・うまい食べ物・うまい飲み物」の意味。「美味い」は、漢語「びみ(美味)」からの当て字。辞書には《味がよい意の女房詞「いしい」に接頭語「お」の付いたもの》とある。デジタル大辞泉では「い・し【▽美し】 」が見出しにある。表外読みではあるが、「いし(美し)」も考慮した表記としては「おいしい(御美しい)」とすることもできる。;「びみ(美味)」、dictionary.goo.ne.jp/word/美し/、kotobank.jp/word/美味-612442
おいた;atj 2knj;おたい・おイタ・オイタ・御イタ・御いた;お悪戯;人情本・春色恋廼染分解(1860‐65)初での表記。
おいら;ssn atkj 2knj;none;(滑稽本)自己;おいら・オイラ;自称。男性が用いるのが普通。滑稽本・七偏人(1857‐63)四「自己(オイラ)」。
おいらん;ssn atj iro onbn;おいらの→おいらん;none;花魁・娼妓;おいらん・オイラン;辞書の由来では【江戸吉原で、妹分の女郎や禿(かぶろ)などが、姉女郎を「おいらの(姉女郎)」といったところから出た語という】とある。オイラン=姉女郎。転じて「位の高い遊女の称。普通、部屋持ち以上の遊女にいう」。ほか「一般の女郎・娼妓」。略語として「おいらんいも(花魁芋)」の略。盗人仲間の隠語で「ソラマメ」。1782年の洒落本・通人の寐言では「おいらん」表記。当て字表記は1885〜86年の「当世書生気質坪内逍遙〉七」にて「娼妓(オイラン)」表記が見られる。
おいらく;ddj;老いらく;老い楽;辞書の意味1は「年老いること・老年」。しかし、意味2に当て字版の意味が載っていて【「らく」を「楽」の意にとって「老い楽」と書く】とある。「老後の楽しみ・老後の安らぎ」を意味するようだ。;kotobank.jp/word/老いらく-448611
おいらん;atjk 2knj imegari ddj wmn;おいらのねえさん→おいらん;己等の姉さん→花魁;姉女郎・位の高い遊女・太夫(たゆう)・遊女・女郎・「花魁芋」の略
おくて;atj rekisi kym;おくて;奥手;晩稲;収穫時期の差による名称「早稲・中稲・晩稲」は「わせ・なかて・おくて」と読まされており、いずれも当て字。Google IMEで「なかて」の変換候補に「中稲」は出なかったが、「わせ・おくて」の変換候補には「早稲・晩稲」があった。奈良時代に,早稲・晩稲がうまれ,平安時代に中稲ができたとされる。精選版 日本国語大辞典 の見出しは「おく‐て【奥手・晩稲】」であり、語源は「奥手」と思われる。;20230630
おとなしく;atjk 2knj;おとなしく;none;温順く(二葉亭四迷)・大人しく(大人自体が当て字);浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)にて、「温順(おとなし)く器量も十人并(なみ)で」表記。
おまえ;atj onbs;おおまえ→おまえ;大前→お前;(見出し)御前;デジタル大辞泉小学館)「おまえ【御前】」にて「おおまえ(大前)」の音変化とある。神仏・貴人の前を敬っていう。転じた意味「間接的に人物を表し、貴人の敬称」。1 神仏・貴人のおん前。おそば近く。類語・ナマリ・誤読・別名「みまえ・ごぜん」。
おかみそり;atjk 2knj ofcari imegari 日常 bud;御髪剃;御剃刀;AoKaMiSoRi。漢語表現で[帰敬式]、[髪剃り]に漢語[剃刀]を当てたのが[かみそり(剃刀)]
おこがましい;imegnari@烏滸 atj 2knj;おこがましい・痴がましい;烏滸がましい・忄烏忄許がましい・氵烏滸がましい・烏許がましい・嗚呼がましい・尾籠がましい;当て字「尾籠(おこ)」がなされ、これを音読した(誤読か)和製漢語「びろう(尾籠)」が生まれてしまった。;20220416

出典:精選版 日本国語大辞典「おこ・をこ【痴・烏滸・尾籠】」の[語誌]
「うこ」の母音交替形。奈良時代からさかんに用いられ、漢字をあてて漢文脈の中にも多く使われた。多くの漢字表記が残っているが、時代で使う漢字が定まっていたらしい。平安時代の漢字資料では「忄烏忄許」「氵烏滸」など、「烏許」を基本にこれにいろいろな偏を付した漢字を用い、院政期には「嗚呼」が優勢となり、鎌倉時代には「尾籠」が現われ、これを音読した和製漢語「びろう(尾籠)」も生まれた。→「うこ(痴)」の語誌

おこじょ;imegnasi kym pet atj 3knj ktknooi knjsukunai hrgnari;おこじょ・オコジョ;山鼬鼠;オコジョの別称が「山鼬鼠 (ヤマイタチ)」であることからの当て字だろう。
おさかべ;imeg 2knj atjk;忍坂部;刑部;忍坂部(おしさかべ)→刑部(おさかべ)。世界大百科事典内の【刑部】参考。「皇后忍坂大中姫(おしさかのおおなかつひめ)=雄略天皇の母」のために設けられたのが、「刑部(おさかべ)」。大和忍坂宮の経営のための費用を貢進する部民をさし「刑部(おさかべ)」と言った。なぜ「刑部」の字を当てたかの直接的な名言はない。「忍坂部氏 (おさかべし) 」が「刑」の仕事をしてたからという説がある。歴史に詳しい方や歴史の出典のページを調査中。【補足】関係は不明だが、「けいぶ【刑部】」という「中国の六部(りくぶ)の1つ「刑部」は、司法に関することをつかさどった。;kotobank.jp/word/忍坂部-1282878
おして・おしで;1knj atjk ssn;押し手;印;印などの意味から当て字をしたのだろう。辞書の[語誌]には【古来「印・璽」を訓じて「おして」あるいは「しるし」と称し、印章をさす和語として、その形式にかかわらず用いられた。】とある。;kotobank.jp/word/押手・印-2016200
おす;imeg 2knj atjk srh;オス;押忍
おだ(名字);atj 2knj dicnpn name mkn;※不明;織田・小田・御田・雄田;【日本大百科全書(ニッポニカ)「姓名/日本のおもな姓氏」】の解説参考。大百科には「当て字姓」とある。越前国丹生(にゅう)郡織田荘発祥の斎部(いんべ)姓、一説には桓武平氏重盛(しげもり)流という。見慣れた名字故に違和感を持ちにくいが「織り」の「織」のみをとり「お」と読ませるのは不自然なので、「織田」が当て字かナマリな可能性大である。;
おち(名字);atj 2knj dicnpn name mkn;※不明;越智・小市・越知・小知;【日本大百科全書(ニッポニカ)「姓名/日本のおもな姓氏」】の解説参考。大百科には「当て字姓」とある。おもな族は〔1〕小市国造(くにのみやつこ)の裔(えい)は伊予国越智郡発祥の物部(もののべ)氏族、〔2〕河野氏流越智氏族、ほかがある。;

おちど・をちど;atjk imeg ddj ssn ofcari;おつど(越度);落ち度・落度;精選版 日本国語大辞典「おちど 【越度・落度】」の[語誌]には、【古くは「越度」と書かれ、ヲッドまたはヲチド、ヲツドとよまれたと思われる。「越度」は元来「おつど(越度)①」のような許可証なしに関所を越え度(わた)る関所破りの罪であるが、中世には関所の制が衰える一方、「度」が規則と解せられ、日葡辞書のように「のりをこゆる」罪悪、違法の意から更に過失、手落ちをいうようになった。近世には「落度」の表記も見え、明治になって過失の「落度」が一般化した。】とある。;kotobank.jp/word/落度-452945。kotobank.jp/word/越度-40561
おつ・をつ(若返る);atjk 2knj imegnasi;復つ;(見出し)変若・(万葉 五・八四七)遠知(ヲチ);〘自タ上二〙 もとへもどる。若返る。[補注]「おとこ」「おとめ」の「おと」と同じ語根の語かと考えられている。;20220621;kotobank.jp/word/復・変若-2016664
おつ;dictez atj 1knj;御つ;乙;「おつかれ・おつかれさま」の略語「おつ」の当て字。公的な場面で使われることは、ふつう無いが、ネット上ではかなり一般的。朝日新聞出版発行「知恵蔵」「乙」でも解説されている。現代の漢字変換では「おつ」の第一変換候補は「おつ」であるが、当て字された当時は「乙」だったかもしれない。情報求む。
おっかあ・おっか・をっか;ssn atj 2knj;御母;内儀・女房; おっかあ=母親を呼ぶ・店などの女主人を親しんで呼ぶ・自分や他人の妻を指すなどに使われる。おっか=母親を呼ぶ・自分や他人の妻を指すなどに使われる。。人情本春色梅児誉美(1832‐33)初「内義(オッカア)」。落語・甲子待(1895)〈柳家禽語楼〉「女房(ヲッカ)」。

おっと・をっと;ddj 最低 saitei;男人;夫・良人;「良人」のみが当て字のように見えるが、「夫(おっと)」も《「おひと(男人)」の音変化》した「おっと」に対する当て字。ただし、常用漢字表内読みに「おっと(夫)」は組み込まれているので、「おっと」を「夫」と書くことは問題ない。妻を持つ男を指すために「良人(おっと)」表記は、最低な当て字である。「未婚男性は良くない人」という印象を与えるためだ。まあ「夫」の漢字も「一人前の男」の意味もあるので、それのみを抜き出したら最低当て字だが、青年・男配偶者・男労働者の意味もある。《「おひと(男人)」の音変化》は辞書より。「ひこじ・ひこぢ【夫】」という言葉が辞書にあるが、(「ひこ」は男子の美称。「じ」は敬称)というところから、「りっぱな夫」の意味である。
おっとせい;imegari ddj kym pet atj 3knj ktknooi knjsukunai hrgnari;オットセイ;膃肭臍;アシカ科の哺乳類。別名「ウニウ」。辞書の「おっとせい【膃肭臍】」の[補説]には【アイヌ語「オンネップ」を中国で「膃肭」と音写、この臍 (へそ) が薬用として膃肭臍または海狗腎 (かいくじん) の名で日本に入った】とる。
おてんば;atjk imeg ssn;おてんば;ontembaaar・御てんば;(当て字)御転婆;御てんば;はじらい薄く、活発に動きまわること・さま・女性;link:koneta

▼otennba


語源は諸説あり
・「大言海」はオランダ語 ontembaaar から生まれ
・「てんば」の意味がオランダ語「ontembaaar」に引かれる
・「おてんば」と同様の意味を表す「てんば」が既に近世前期にある
・「てんば」から転じて「おてんば」

「てんば」には、「しくじること」「親不孝で従順でないこと」などの意がある。(男女を問わず)

精選版 日本国語大辞典 「てんば【転婆】」にて、「転婆」はあて字と説明。[語誌](1)もとは女性を対象とした語であったが、男性に対しても使用された。「てんば」が上方語であるのに対して、江戸語では「おてんば」といい女性にだけ限定されている。
(2)「転婆」の表記は「書言字考節用集」に見えるが、この表記を男性に対して使用するのをはばかったのか、「天馬」という表記も見られる。明治時代以降は「転婆」に定着した。→「おてんば」の語誌

おとこ;dqny kasi atjk imeg;男;漢;あまりに、猿マネのごとく使い古されている当て字のせいで、逆に安っぽくなっている感じもなしなくもない。ただ、この当て字が使われる理由に、ニュース・新聞などの報道のせいでもあると考えられる。報道の習慣として、犯人を「男」といい、被害者(潔白側)を「男性」と報道する。そのため、「男」という言葉と漢字のセットにマイナスイメージを与えている。その印象から離れる「漢(おとこ)」という表記は、犯人を連想させる「男(おとこ)」からの脱却を無意識にしているのかもしれない。そう考えると、報道の責任は大きい。
おとな;atjk imeg atjn mkn;おとな;大人;mkn
おとなしい;atjk 2knj imegnasi;おとなしい・大人しい;温順しい;文豪が使ってしまた表記らしい。;20220516
おとめ;atjk imeg ddj;おとめ(復つ女);少女・乙女;デジタル大辞泉「おとめ【乙女/▽少女】」にて、《「おと」は、動詞「お(復)つ」と同語源で、若々しいの意。本来は「おとこ」に対する語。「乙」は後世の当て字》とある。link→kotobank.jp/word/乙女-453512
おどろ;ddj atj 2knj knjnasi;おどろ;棘・荊棘;「おどろ」=1 髪などの乱れているさま。「髪は―と乱れて」〈鴎外・舞姫〉2 草木・いばらなどの乱れ茂っていること。また、その場所やそのさま。やぶ。当て字で使われる「けいきょく【荊棘】」とはイバラ、バラなど、とげのある低木の総称などで使われるコトバ。;kotobank.jp/word/棘-453570
おば;atjk imeg ddj;おおはは(大母);;伯母・叔母・小母・姨;音変化については、「うば」参照。Link→kotobank.jp/word/伯母・叔母・小母・姨-2017369
おはこ;ssn atj mtp tcn;おはこ;御箱;十八番・18番;おはこ・オハコ;精選版 日本国語大辞典の見出し漢字は「御箱・十八番」である。辞書の[補注]によると、「とっておきの、得意とする芸」という意味でのオハコは、【「箱書き付き(=立派なものとして目利きによって承認された得意芸)」の意と、江戸中期に言われ始めた、当たり狂言を「十八番」と呼ぶ言い方が重なり、さらに七代目市川団十郎が市川家の得意な芸を「歌舞伎十八番」として公表したことに由来するか。】と書かれている。さらに転じた意味として、「その人がよくやる動作・よく口にするコトバ・クセ」などの意味があるが、現代では あまり使われていない。

おびえ;ssn rym4;怯え;(北原白秋)震慄・(与謝野晶子)恐怖・(ニコライ ゴーゴリ)悸病・ (鈴木牧之、山東京山)愕然;名詞「おびえ」=おびえること・恐怖。東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉中「怯(オビエ)」。表記 邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)「赤き震慄(おびえ)の接吻(くちつけ)にひたと身顫(みふる)ふ一刹那」。晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)「恐怖(おびえ)」。ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜 (新字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)「悸病(おびえ)にかかつた時、その原因を知るために『怯え落し』をやる」。北越雪譜:03 北越雪譜初編 (新字旧仮名) / 鈴木牧之、山東京山(著)「愕然(おびえ)迷(まど)ひ」。ふりがな文庫での「おび」がルビである漢字の割合top2は「怯36.0%」「脅24.7%」であった。;20220915
おびえる;ssn;怯える;(万葉)恊流・(北原白秋)震慄・(与謝野晶子)恐怖・(ニコライ・ゴーゴリ)悸病・ (鈴木牧之、山東京山)愕然;おびえる〘自ア下一(ヤ下一)〙 おびゆ 〘自ヤ下二〙。意味「物事をこわがってびくびくする・恐れ驚く・恐れちぢむ」。万葉(8C後)二・一九九「恊流(おびゆル)」。軽く調査したが、"恊流(きょうりゅう)"という熟語は見つからない。意味で当てたかと思いきや、漢字ペディア「恊」での意味は他動詞「おびやかす」である。漢字ペディア「恊」にて、音「キョウ」、訓「かなう・おびやかす」、意味「①かなう。うまく合う。類協 ②おびやかす」である。オビエルの意味が転じ・意味の限定された【悪夢におそわれて、驚いて目をさます。悪夢にうなされて目をさます。】という意味も辞書に書かれている。;20220915
おびと;onbs dakur ssn atj 1knj 2knj;おほひと(おおひと)→おひと・おびと・おふと→おうと;大人→お人;(当て字)首・(書紀 熱田本訓)首渠(オヒト);おびと=首長・長官・大化前代の姓(かばね)の一つ※臣(おみ)、連(むらじ)などより低い地位。類語・ナマリ「おふと」。辞書によると「大人(おほひと)→おびと→おうと」の変化。「おびと・おふと」 どちらが先かは不明。;https://kotobank.jp/word/%E9%A6%96-41051 

おぼろげ;kike;朧げ;朧気;朧げなり;@
おまえ(性別の字使用);atjk 2knj;御前(村井弦斎)和郎・(泉鏡花)和女;不如帰(1898‐99)〈徳富蘆花〉下「卿(おまへ)が〜」。他にも使用例は少ないものの「老爺・和女郎・自然・貴様・和主・貴妹・貴郎・郎」などがある。「また和女(おまえ)の手も要るだろう」唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)。「今まで和郎(おまえ)の帰国を促したのは〜」食道楽 春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)。

おまえ・おまへ(性別の字不使用);atj 1knj 2knj;御前;(宮沢賢治)汝・(北原白秋)汝(おまへ)・(泉鏡花徳富蘆花)卿・(中島敦)儞・(徳冨蘆花)御身・(押川春浪)足下(おまへ)・(作者不詳)其許(おまへ)・(作者不詳)貴殿(おまへ)・(貴公)国木田独歩;おまえ・オマエ・お前;「汝(おまへ)」桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)。「汝(おまえ) (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)。文豪当て字。ふりがな文庫では「汝(おまえ)」の当て字が13作品も見つかる。「卿(おまえ)」金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)。「儞(おまえ)」悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)。「御身」小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)。「貴公(おまえ)」富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)。「足下(おまへ)」海島冒険奇譚 海底軍艦 05 海島冒険奇譚 海底軍艦 (旧字旧仮名) / 押川春浪(著)。「其許(おまへ)を」大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)。「貴殿(おまへ)」大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)。他にも使用例は少ないものの「自然・貴様・和主」などがある。性別を表すのに使われる字「女・郎」を含んだ当て字は【おまえ(性別の字使用)】に入れている。;furigana.info/r/おまえ、furigana.info/w/汝:おまえ
おみなえし;atj ddj kymplt;おみなえし・おみなべし;none;女郎花;
おもかげ;atj imegari(面影・俤) ssn 1knj 2knj;おもかげ;面影;俤・面形・面景・容貌・幻影;漢字ペディア「俤」での意味=おもかげ・ようす。漢字ペディア「俤」の解説で、【人と、その弟が似ていることからできた字】とある上、字も文字通り「人+弟」なので、弟という間柄でない関係で使うのに違和感が出そうだ。弟の意味は兄弟の下の者、それ以外に「門人・教え子」の意味もある。そういった違和感を。あまり見ない表記と文献 軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)「容貌」、透谷全集を読む (新字旧仮名) / 山路愛山(著)「幻影」、森の妖姫 (新字新仮名) / 小川未明(著)「面形」、日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)「面景」。
おもと;ddj kym plt 3knj;オモト;万年青;ユリ科の常緑多年草。当て字で使われている「万年青」は植物「おもと(万年青)」の漢名「まんねんせい【万年青】」
おもわく;atjk imeg ssn 2knj mnd;思わく・思はく;思惑;(動詞「おもう(思)」のク語法)である。「おもふ(おもう)-思ふ(思う)」→「おもはく(おもわく)-思はく(思わく)」の変化に対して「思惑」の字を当てる違和感は別語に当てはめればわかりやすい。「いふ(いう)-言ふ(言う)」→「いはく(いわく)-言わく・曰く」という変化に対して、「言枠(いわく)」という当て字をするようなものだ。ほかにも問題はあり、「しわく(思惑)」という言葉があるが、「おもわく」に「思惑」を当ててしまうと、「しわく」が通じなくなってしまう。というより、すでに現代人は「思惑」を「しわく」と読むことは9割9部ないだろう。link→kotobank.jp/word/思惑-536444、kotobank.jp/word/思わく-454960
おもんばかる・おもんぱかる;dakur obnn;思ん量る(思い量る);慮る;@g
おやかた;kasi imegnasi;親方;大将;「きさくみどり」の歌に「大将(おやかた)」という曲名がある。;20220515
おやま;ssn imegari;(語源推測漢字)小山・(語源推測漢字)お山;女形女方;辞書にて、「おやま」の由来はいくつか記されている。【人形遣いや歌舞伎に先立ってもともと遊女を意味する「おやま」という語】【「おやましゅう(お山衆・お山州)」の「しゅう」を略したもの※やましゅう=遊女】【小山次郎三郎が巧みに使った女の人形を「小山人形」といい、その後、女の人形を使う人形遣いを「おやま…」というようになる。女の役をする男の役者「おんながた」を指して「おやま」と言うようになった。】などが説。「おやま」の変換候補に「女形」はあるが、「女方」はナシ。「女方」はデジタル大辞泉での表記。
おやまにんぎょう;ddj imegari;(語源推測漢字)小山人形・(語源推測漢字)お山人形;女形人形・女方人形;詳しくは「おやま」を参照。
おれ・をれ(人称代名詞);ssn;俺・己・爾・儞;(福沢諭吉)乃公・(古事記)意礼・(泉鏡花)我・(泉鏡花);精選版 日本国語大辞典「おれ」の見出し漢字【俺・己・爾・儞】については、常用漢字表内かどうかを問わず、ここでは当て字ではない扱いとする。文豪当て字。① 対称。下位の者に対して、もしくは相手をののしる時などに用い、軽蔑の意を含む。→うれ。② 自称。広く貴賤男女を問わず目上にも目下にも用いた。現代では、男子が、改まらない場面で同等もしくは目下に対して用いる。「乃公(おれ)は国に帰りはせぬぞ」福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)。ふりがな文庫にて50作品以上で使われている当て字「だいこう【乃公】」=【男子の自称。目上の男子が目下の者に向かって、あるいはみずからを尊大にいう】。「我(おれ)が謂った通り、金時計は虚言(うそ)だ。」金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)。「吾(おれ)の了簡で吾が聞くんだ。」海城発電 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)。「乃父(おれ)の死んだ後で〜」福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)。古事記(712)中「意礼(オレ)」表記。ほか少数「拙者・自分・予・今己・吾儕・愚僧・母・自個・自己」などが見られる。;kotobank.jp/word/俺・己・爾・儞-2018688furigana.info/w/乃公:おれ

精選版 日本国語大辞典「だいこう【乃公】」
〘代名〙 (汝の君主の意から) 男子の自称。目上の男子が目下の者に向かって、あるいはみずからを尊大にいう。我が輩。
※中華若木詩抄(1520頃)下「江山から汝と云ことは詩人をさす也。高祖の臣下に向て、我がことを、乃公と云われたる心ぞ」
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一五「天下の眠をさまさんもの乃公(ダイコウ)を除いてまた何処にかある」 〔史記‐留侯世家〕
出典:精選版 日本国語大辞典「ない‐こう【乃公】」
〘代名〙 (「ない」は「乃」の呉音) =だいこう(乃公)

おわんぬ・をはんぬ(終わりの完了);ssn atj onbn;おわりぬ→おわんぬ;終わりぬ→終わんぬ→(当て字)畢ぬ・了ぬ・訖ぬ;意味「終わった・終わってしまった」。辞書の「おわんぬ〘畢ぬ・了ぬ・訖ぬ〙」にて、「おわりぬ」の変化したものとある。 「おわりぬ」の構造=動詞「おわる(終)」+完了の助動詞「ぬ」。
おわんぬ・をはんぬ(文法用語);ssn atj onbn bnp;おわりぬ→おわんぬ;終わりぬ→終わんぬ→(当て字)畢ぬ・了ぬ・訖ぬ;辞書の「おわんぬ〘畢ぬ・了ぬ・訖ぬ〙」の意味③にて、【中近世の和歌、連歌俳諧などの文法用語】とある。完了の「ぬ」。打消の「ず」の連体形「ぬ」を「不(ふ)のぬ」というのに対していうらしい。終わりに付く「ぬ」ということなのかと考えられるが不明。※匠材集(1597)三「あけぬ此よ あけたる也 をはんぬ也」。
おーろら;2knj atjk long 外国語 ofcnasi;オーロラ(AURORA);極光;精選版 日本国語大辞典「きょっこう【極光】」は、あくまでも「きょっこう」の漢字である。意味がオーロラであって、漢字が「極光」というわけではない。

【あ行あ】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0aa
【あ行い】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0ai
【あ行う】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0au
【あ行え】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0ae
【あ行お】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0ao

【か行】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0k
【さ行】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0s
【た行】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0t
【な行】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0n
【は行】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0h
【ま行】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0m
【や行】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0y
【ら行】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0r
【わ行】https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0atj0w

【記事編集用Link】
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あぎょう、あきよう、アギョウ、agyou、あ行、ア行、秋用
あぎょうお、あきようお、飽きようお、アギョウオ、agyouo、あ行お、ア行オ
あてし、かんしゆくこ、あてじ、かんじゅくご、
当て字辞典、あてじじてん、あてししてん、アテジジテン、atejijitenn、atejijiten、atezizitenn、ateziziten、当て字時点
「当て字辞典N」とも呼びます。※N=Nikannjika=2漢字化。
にかんじか ニカンジカ nikanjika nikannjika nikanzika nikannzika、2漢字化 に漢字化 二漢字化 2漢字か 二漢字か、
日本人当て字好きすぎ問題
"センスある当て字"97
"センスのある当て字"150
"かっこいい当て字"約 83,300 件
"センスいい当て字"
"センス良い当て字"約 3 件
"かっこいい当て字"約 83,300 件
"当て字ダサ"
"ダサい当て字"
"ダサ当て字"6
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"痛い当て字"
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"センスない当て字"695 11
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"当て字気持ち悪い"
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"ステキな当て字"
なんどくかんじ、なんとくかんし、ナンドクカンジ、nandokukanji、nandokukanzi、nanndokukannji、nanndokukannzi
kw:当て字 あてじ アテジ、ateji、atj、ひょうき、ヒョウキ、hyouki、hyoki、表記、かんじ、カンジ、漢字、kんj、kanji、kannji
kw:漢語崇拝、かんごすうはい、看護崇拝、カンゴスウハイ、kangosuuhai、kanngosuuhai、kangosuhai、kanngosuhai、
kw かんじすうはい、かんしすうはい、カンジスウハイ、漢字崇拝、kanjisuhai、kannjisuuhai
kw:どきゅんねーむ、ときゆんねーむ、ドキュンネーム、DQNネーム、dokyunnne-mu、dokyunne-mu、DQNname、ときゆんネーム
kw:きらきらねーむ、キラキラネーム、kirakirane-mu、kirakiraname、綺羅綺羅ネーム