和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -

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【人・他人 問題】ネット上のやりとりは、解釈違いされると面倒くさい「Twitter・コメント欄・BBS」

 前書いた記事にて、「人(ひと)」と表現していいところで、「他人(タニン)」と表現する人が増えている話をしました。

 それには、ワケがいくつかあります。その一つである「ネット上のやりとり」について書いていきます。

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▼【Twitter】【コメント欄】【BBS】

Twitter】自分専用のコキコミ場所。初期設定では全世界に公開。

【コメント欄】記事・動画などのコンテンツに設けられているカキコミ場所。

【BBS】掲示板。特定URLにアクセスして、そこでカキコミする。

 

 「LINE」「Email」と異なり、上3つは不特定多数に見られる設定なのが普通。

※例外は、パスワードが掛かっていたり会員制だったりする場合。

 

 

▽共通点は「解釈を間違えられたら面倒くさい」

 「Twitter・コメント欄・BBS」のどれもが、多くの現代人が使う機会のあるものです。こういったネット上のやりとりには、共通点があります。

 「解釈を間違えられたときに、面倒クサイことが起こる」ということ。相手が文を誤解してしまったら、その誤解のまま どんどん話が進んでしまうことが多いです。そうなる仕組みは、対面・電話でのやりとりと比べればわかりやすいです。

 対面・電話のような、「クチから声を出しての会話」であれば、気になったところがすぐに聞けます。さらに、相手が誤解してそうだったり、不思議そうな顔をしていたら、追加の補足説明ができます。「LINE・Email・Twitter」は、それができないので、「解釈を間違えられたときに、面倒クサイことが起こる」ということです。

 

▽やたらと厳密に書く

 そうなってくると、「話の主役となる人を指す言葉」を書くに当たり、「前後の言葉を補強しても相手に伝わないのではないか…」という不安感が染み付いていきます

 その不安からか、解釈違いが起きなそうな文でも、言葉を厳密なものに置き換えようとしてしまってるように見えます。

 例えば次のような単純な文

「私は、人について語るときに、その人の口先だけでなく行動も見て語る。」

        ↑

 この文における「人」を、「全人類」と捉える人は普通いないですよね。しかし、この「人」を「他人」と書いてしまう人が多いのです。

 

「私は、他人について語るときに、その人の口先だけでなく行動も見て語る。」

        ↑

 こんな具合で、「他人」でなくてもいいところで「他人」と書いてしまいます。

 

 

▼普段からのクセが、「人」を「他人」にさせる

▽「Youtuber」「有名インフルエンサー」「Web記事」

「Youtuber」

「有名インフルエンサー

「Web記事」

 の言葉を読み聞きしていると、「その"他人"と言ってる部分"人(ひと)"でよくないかな?」と、よく思います。

 そして、この

「Youtuber」

「有名インフルエンサー

「Web記事」

 は、非常に影響力が高いものです。幼稚園・小学生のうちから、それらのやたらめったら"他人"と言い表す話し方を見聞きするうちに、「他人」の意味は理解してるが、「人」の意味を理解できてないという不思議な日本人が量産されてしまいます。

 中学生以上(もはや大人ですら)も、毎日のように【「人」で良い部分で「他人」と表現されてるもの】を見聞きしたら、影響されるでしょう。

 

▽厳密に書くクセ

 これは、私も人のことが言えないのですが、

😅「本当はもっと、シンプルに書きたいのになあ」

😕「こっちの表現じゃないと伝わらないかなあ」

 などと考えてしまって、ムダに冗長になってしまいます。その思考に陥るワケは上のほうでも書いたように、「解釈を間違えられたときに、面倒クサイことが起こる」からです。

 その思考で日々、「Twitter・コメント欄・BBS」を利用していると。使う言葉の傾向も変わる(クセがついてしまう)ということです。

 ただし、今回の【人・他人 問題】では、話が違います。「人」という言葉の使用機会を消しているからです。

 

 

▼オマケ:「LINE・Email」は?

【LINE】現代の連絡手段で多くの人が使う。

【Email】単純な連絡手段では「LINE」から利用者が奪われるも、大事な連絡ではまだまだ現役。

        ↑

 これらは「Twitter・コメント欄・BBS」との大きな違いとして、知り合いとのやりとりで使うことが多いという点があります。そのため、「Twitter・コメント欄・BBS」と並べることはしませんでした。

 

▼おわりに

 「人(ひと)」と表現していいところで、「他人(タニン)」と表現する人が増えているワケは、まだまだあるので、別の記事で書いていきたいです。

 

 

【未完成記事含めたリンク集】

https://onbin.hateblo.jp/entry/tng0hitotaninn01

https://onbin.hateblo.jp/entry/tng0hitotaninn02

https://onbin.hateblo.jp/entry/tng0hitotaninn03

https://onbin.hateblo.jp/entry/tng0hitotaninn04

kw:ヒトのいいところ、ひとのいいところ、ヒトノイイトコロ、hitonoiitokoro、人のいいところ、人の良いところ、人の良い所、他人のいいところ、他人の良いところ、他人の良い所、

ヒトのせい、ひとのせい、ヒトノセイ、hitonosei、人のせい、他人のせい

、『ひと・ヒト・ひと