和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -

やまとことば・和語・日本語に関する情報をデータ化・日本語の問題点解説。語彙力・難読漢字クイズなどによる教養アオリの否定など。

浅い言葉 用法・意味【コミュニケーションで大事】

f:id:peaceheart:20211231182312j:plain

※当記事は、もともと、とある方の動画での話をもとに書いていた記事ですが、その方に関する動画がYoutube著作権侵害で消されるという事件が起こっています。念のため、この記事で、その方の名前や動画へのリンクを消すことにしました。

 

▼「浅い言葉」はマイナスだけのイメージではない!?

 私は「浅い言葉」と耳にすると、

・考えが浅い人の放つ言葉

・内容として薄っぺらい言葉

などと感じていました。

 

 

▼別な意味で使うビジネスマンも

 しかし、ビジネス界隈の方の中には「浅い言葉」が、悪い意味ではなく、「(ほぼ)誰にでも同じ意味として伝わる言葉」という意味で使っています。

 

【浅い言葉の代表例は数字】

・優秀な経営者が聞こうが
・凡庸な経営者が聞こうが
・子どもたちが聞こうが
・老人が聞こうが
        ↑

この誰が聞いても数字の3は3「ほとんどの人が聞いても同じものを想像でき、受け取ることができる」といううことは「伝わりやすい言葉」であると言えます。

 

 

▼「深い言葉」とは?

・成功

・幸せ

・面白い〇〇

  ↑

 これらは、個人個人で異なります。そして、大勢の部下に「お客さんが"幸せ"になるような対応をしろ。」と言っても、なんら具体性がないことがわかります。

 これは、部下全員の給料が高く、さらに部下全員が対応力が高めでないと成り立たない指示です。

 

 [深い言葉]の[深い]=[振れ幅がある]ということ。

 

 

・自分は その部署のトップ

・部下が200人

・部下に指示出す予定

・一人一人に対応する時間ない

        ↑

こんな場合は、当然 [一斉に指示を出す]という道しかありません。[マニュアル作ったり・従業員を集めて指示出ししたり]などする。

 

そういう状況で「深い言葉」を使って指示出ししたらどうなる?

 

 

例えば

上司「お客さんの気持ちが揺れ動いてる時に、商品をオススメして見ましょう。」 

という指示

 

これを200人の部下が聞いたら[気持ちが揺れ動いてる時]という[深い言葉(曖昧な言葉)]に対する捉え方が様々になるのは目に見えています。

 

 

▼気持ちが揺れ動いてる時

部下が考える[気持ちが揺れ動いてる時]とは[お客さんが どんな状態の時]というイメージが浮かぶか?

・怒ってるとき

・ずっと楽しいとき

・楽しさが浮き沈みしてるとき

・商品を見つめているとき

・呼吸が荒いとき

        ↑

いろいろな場面が思い浮かびます。

[気持ちが揺れ動いてる時]という指示に対して部下200人は、「あまりにイメージできることが多すぎる」。そのため、200人の部下の動きを まとめることが不可能でしょう。

 

指示通りに動かしたかったら[浅い言葉]を使うべきではないかと感じました。※浅い言葉とは「定義力の話」とも関わってきそうですね。

 

f:id:peaceheart:20201008080137j:plain

▼コミュにおいての数字

多くの人は[高額商品が好き]である。

※好きでない人でも高い値が掲げられていたら目についてしまう

 

[高額商品が好き]なワケとして、

・資産的価値があるから

・高額だから良いもの

 

そういったワケから高額商品は魅力的に映るのですが・・・

そもそも、相手に伝わるという意味で高額商品は効果があります。

 

先程 説きましたように、

・「数字」は[浅い言葉]

・[浅い言葉]は「伝えやすい言葉」

        ↑

そのことから

「凄さを表すため数字を用いる」

という売り方は よく目にします。

 

これには、2つ捉え方があります。

A:数字がなければ意思疎通できない

B:補助的な意味で数字を用いる

 

f:id:peaceheart:20201005040623j:plain

▼数字がなければ意思疎通できない

一見すると、 

A:数字がなければ意思疎通できない

とは、

[マイナスイメージ]にも聞こえますが、見方を変えれば、「意思疎通ができない相手でも数字を示せば、意思疎通できる可能性がある」ということでもあります。

 

 

▼補助的な意味で数字を用いる

これは、話を互いに理解している者同士が、その話の説得力を上げるために使う形です。[後押し]のために使われます。 

B:補助的な意味で数字を用いる

 

例えば、ドラゴンボールファン同士が フリーザ編の話をしていて、

「やっぱり、フリーザ編は 面白いな。」

「途中の展開がワクワクするのにラストのフリーザ戦もスゴイ!」

「このフリーザ戦はバトルアンケートで1位、6万票だったらしいよ。」

などの情報を伝える。※この会話中の数値はフィクションです。

 

 この場合、フリーザ編の楽しさを語る中で、その楽しさの[説得力を出すため]に過去のアンケートの票数(数字:浅い言葉)を出して、「説得力の補助・盛り上がりの補助」に役立ててるということです。

 

 

 

▼終わりに

ブレのある言葉、今回の記事の言葉で表す「深い言葉」の中で、[いい加減・適当]という言葉があります。どちらも、逆の捉え方をされる恐れのある言葉です。つまり捉え方にブレがあるということ。

これについて過去に記事にしているので、それを読んでみてください。

 

[ボカした表現=上品]

というイメージを持つ人が多いため、ブレのある言葉を使いがちです。しかし、[浅い言葉]のような表現のメリットを認識することは大事であるといえます。

 

まあ、あくまで「伝える」に重きをおいた場合の話なので、ボカスことで味を出す「詩・俳句・創作物」などは別物として楽しむべきという考えは忘れてはいけません。

 

 部下の自主性を持たせるが責任は上司がとるというなら[深い言葉]での指示はよいと思います。ただし、部下の数が あまりに多いとイレギュラーに対応しにくくなりそうな気はします。

 

 

onbin.hateblo.jp

 


onbin.hateblo.jp

 

onbin.hateblo.jp

 

【キーワード】

=================

<言葉>

和語 語源、日本語 小ネタ、日本語 語源、日本語 語彙、和語 語彙、日本語 語彙力、和語 語彙力、語源、古語、こご、コゴ、kogo、gogen、

<サイト名>

わごのさと、ワゴノサト、wagonosato "wago no sato"

<とは・送り仮名ブレ>

あさいことば アサイコトバ 浅い言葉 asaikotoba