※当記事は、もともと、とある方の動画での話をもとに書いていた記事ですが、その方に関する動画がYoutubeで著作権侵害で消されるという事件が起こっています。念のため、この記事で、その方の名前や動画へのリンクを消すことにしました。
▼「浅い言葉」はマイナスだけのイメージではない!?
私は「浅い言葉」と耳にすると、
・考えが浅い人の放つ言葉
・内容として薄っぺらい言葉
などと感じていました。
▼別な意味で使うビジネスマンも
しかし、ビジネス界隈の方の中には「浅い言葉」が、悪い意味ではなく、「(ほぼ)誰にでも同じ意味として伝わる言葉」という意味で使っています。
【浅い言葉の代表例は数字】
・優秀な経営者が聞こうが
・凡庸な経営者が聞こうが
・子どもたちが聞こうが
・老人が聞こうが
↑
この誰が聞いても数字の3は3。「ほとんどの人が聞いても同じものを想像でき、受け取ることができる」。といううことは「伝わりやすい言葉」であると言えます。
▼「深い言葉」とは?
・成功
・幸せ
・面白い〇〇
↑
これらは、個人個人で異なります。そして、大勢の部下に「お客さんが"幸せ"になるような対応をしろ。」と言っても、なんら具体性がないことがわかります。
これは、部下全員の給料が高く、さらに部下全員が対応力が高めでないと成り立たない指示です。
[深い言葉]の[深い]=[振れ幅がある]ということ。
・自分は その部署のトップ
・部下が200人
・部下に指示出す予定
・一人一人に対応する時間ない
↑
こんな場合は、当然 [一斉に指示を出す]という道しかありません。[マニュアル作ったり・従業員を集めて指示出ししたり]などする。
そういう状況で「深い言葉」を使って指示出ししたらどうなる?
例えば
上司「お客さんの気持ちが揺れ動いてる時に、商品をオススメして見ましょう。」
という指示
これを200人の部下が聞いたら[気持ちが揺れ動いてる時]という[深い言葉(曖昧な言葉)]に対する捉え方が様々になるのは目に見えています。
▼気持ちが揺れ動いてる時
部下が考える[気持ちが揺れ動いてる時]とは[お客さんが どんな状態の時]というイメージが浮かぶか?
・怒ってるとき
・ずっと楽しいとき
・楽しさが浮き沈みしてるとき
・商品を見つめているとき
・呼吸が荒いとき
↑
いろいろな場面が思い浮かびます。
[気持ちが揺れ動いてる時]という指示に対して部下200人は、「あまりにイメージできることが多すぎる」。そのため、200人の部下の動きを まとめることが不可能でしょう。
指示通りに動かしたかったら[浅い言葉]を使うべきではないかと感じました。※浅い言葉とは「定義力の話」とも関わってきそうですね。
▼コミュにおいての数字
多くの人は[高額商品が好き]である。
※好きでない人でも高い値が掲げられていたら目についてしまう
[高額商品が好き]なワケとして、
・資産的価値があるから
・高額だから良いもの
そういったワケから高額商品は魅力的に映るのですが・・・
そもそも、相手に伝わるという意味で高額商品は効果があります。
先程 説きましたように、
・「数字」は[浅い言葉]
・[浅い言葉]は「伝えやすい言葉」
↑
そのことから
「凄さを表すため数字を用いる」
という売り方は よく目にします。
これには、2つ捉え方があります。
A:数字がなければ意思疎通できない
B:補助的な意味で数字を用いる
▼数字がなければ意思疎通できない
一見すると、
A:数字がなければ意思疎通できない
とは、
[マイナスイメージ]にも聞こえますが、見方を変えれば、「意思疎通ができない相手でも数字を示せば、意思疎通できる可能性がある」ということでもあります。
▼補助的な意味で数字を用いる
これは、話を互いに理解している者同士が、その話の説得力を上げるために使う形です。[後押し]のために使われます。
B:補助的な意味で数字を用いる
例えば、ドラゴンボールファン同士が フリーザ編の話をしていて、
「やっぱり、フリーザ編は 面白いな。」
「途中の展開がワクワクするのにラストのフリーザ戦もスゴイ!」
「このフリーザ戦はバトルアンケートで1位、6万票だったらしいよ。」
などの情報を伝える。※この会話中の数値はフィクションです。
この場合、フリーザ編の楽しさを語る中で、その楽しさの[説得力を出すため]に過去のアンケートの票数(数字:浅い言葉)を出して、「説得力の補助・盛り上がりの補助」に役立ててるということです。
▼終わりに
ブレのある言葉、今回の記事の言葉で表す「深い言葉」の中で、[いい加減・適当]という言葉があります。どちらも、逆の捉え方をされる恐れのある言葉です。つまり捉え方にブレがあるということ。
これについて過去に記事にしているので、それを読んでみてください。
[ボカした表現=上品]
というイメージを持つ人が多いため、ブレのある言葉を使いがちです。しかし、[浅い言葉]のような表現のメリットを認識することは大事であるといえます。
まあ、あくまで「伝える」に重きをおいた場合の話なので、ボカスことで味を出す「詩・俳句・創作物」などは別物として楽しむべきという考えは忘れてはいけません。
部下の自主性を持たせるが責任は上司がとるというなら[深い言葉]での指示はよいと思います。ただし、部下の数が あまりに多いとイレギュラーに対応しにくくなりそうな気はします。
【キーワード】
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<言葉>
和語 語源、日本語 小ネタ、日本語 語源、日本語 語彙、和語 語彙、日本語 語彙力、和語 語彙力、語源、古語、こご、コゴ、kogo、gogen、
<サイト名>
わごのさと、ワゴノサト、wagonosato "wago no sato"
<とは・送り仮名ブレ>
あさいことば アサイコトバ 浅い言葉 asaikotoba