▼名言だが…徹底は良くない
「愚者は経験に学び、
賢者は歴史に学ぶ」
私も好きな言葉ですが注意が必要!
▼この名言が示すこと
・愚者(ぐしゃ)=[バカ]
・経験に学ぶ=行動して(失敗などして)学ぶ
・賢者(けんじゃ)=頭いい人
・歴史に学ぶ=過去の事例,統計などから学ぶ
つまり、
バカは何かを成功させるために失敗もして、それで学んで成功を目指す。逆に、頭のいい人は[下調べ]などをして できるかどうかを判断、または 「できるようになるために どうすればいいか 調べる。」 その上で実行に移し成功に導くという。
▼名言の落とし穴
この名言には落とし穴がありましす。
A:最終的に行動しないとダメ
B:経験からしか学べないことがある
C:調べたら時間がかかる
▼最終的に行動しないとダメ
もちろん、本当の賢者なら最終的に行動するでしょうが、
半端な賢者は 調べるだけ調べて行動しません。
※私もそのタイプ(笑)。
▼行動したバカは どうなる?
行動→失敗→学ぶ→学びを実行
→失敗→学ぶ→さらに学びを実行
→成功!!
行動だけでも、とりあえずするというのは、バカだとしても強みです。
絶対に完璧なものを作ろうと5年間準備に費やして第1回のフェスを迎えるよりも、見切り発車でも、不完全でもいいからとりあえずやってしまって、5年間トライ&エラーを繰り返したフェスのほうがクオリティも高く、お客さんも集まるものになるだろう。
出典:多動力 (幻冬舎文庫)
▼経験からしか学べないことがある
最終的に行動・実行するのは自分
↑
これが非常に見逃せないとこ。
特に、調べた結果 実行するのが己である場合は、歴史に存在しない己という条件が加わってきます。
・歴史書で
・ネット
・人との話
↑
これらが「己と同じ条件に置かれたときの情報」を教えてくる訳がありません。
また、自分で自分の過去を振り返って計画を立てても、自分の気づかない・意識してない自分のクセなどでミスが生まれることもあります。
「自分を教えてくれるのは失敗だけ」
極論で あえて言うと こうですね。
▼本当の[バカ]は成功してないぞ!
そうですよね(笑)。私の身の回りにも、反省せずに何度も同じミスする人がいます。そういう人を 「どう説明するんだ!」ってことですよね。
【結論】
本当のバカは
失敗しても学びません。
バカにも程度がありますが、[経験に学ぶ]ことができるような人は「バカではない」と思います。[行動=バカ]ではないのです。考え方が逆になっているので注意。
ビスマルクの「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という名言自体は好きなのですが、ワタシ的に前半部分を改良するなら
・愚者は経験しても学ばない
・愚者は失敗しても反省しない
です(笑)。
【愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ】
鉄血宰相と呼ばれた[Otto von Bismarck]の言葉
※オットー・フォン・ビスマルク(1815年-1898年)の言葉
▼余談
今回の話をまとめると
マジモンのバカは失敗しても学ばない、バカに見える行動派は いつか成功する、中途半端に賢いと行動しない。
「ノウハウコレクター 」という調べるだけ調べたり、教材を買ったりして何もしないという人を指す言葉があります。
そういう人が[中途半端に賢い]に当たる人ですね。
日本という文化の
[失敗は悪]
という性格の悪さが[行動しにくい社会]を作っていると思います。
ビスマルクの名言が なぜ鵜呑み厳禁なのかは、そもそもビスマルクと私達では立ち位置が まるで違います。
・私達:一般庶民
・ビスマルク:宰相
「一般庶民の失敗で国を滅ぼす」というレベルの失敗なんて、そうそうありませんが、「政治を行う人の失敗は国を滅ぼす」というのは必然ですよね。
だから歴史に学び失敗しないように実行するという言葉を発したのだと思います。
keyword:びすまるく ビスマルク bisumaruku Bismarck、てっけつ テッケツ tekketu tetuketu 鉄血、どいつ ドイツ doitu 独、「ドイツ」はドイツ語で国名を表す「ドイチュランド(Deutschland)」から来てる説も。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
「愚者は経験に学び、本当の愚者は学びも反省もしない」