和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -

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女指し語、女性を表す日本語まとめ・一覧「トシ編」【おんなさしご(発音揺れ:おなざしご)・辞典風】

▼女の「トシ・ミタメノトシ」を表すコトバ

 見た目の若さ・見た目の衰えをあわせて、「見た目の年齢(ミタメノトシ)」ということ。

【A Aa あ】

あおにょうぼう;wmn ddj miya;青女房;年若く物慣れない身分の低い女官。

あですがた;wmn ddj;艶姿;女性の色っぽく美しい姿
あでやか;wmn ddj;艶やか;辞書の意味説明「女性の容姿がなまめかしいさま・美しくて華やかなさま」この2つが書かれているが前者と後者を分けて考えれば、後者を男に使えば男にも使えるコトバなので、女性限定ではないと言える。
あね;wmn ddj;姉;比較対象や発話者より年上の女。同母の実の兄弟に用る場合のみ、年齢の上下が影響する。イトコ関係・立場の上下・性格的なもので呼ばれるアネは年齢による拘束はない。類語「あね・あねき・あねご・ああねさま・あねさん」。
あねき;wmn ddj;姉貴;比較対象や発話者より年上の女。同母の実の兄弟に用る場合のみ、年齢の上下が影響する。イトコ関係・立場の上下・性格的なもので呼ばれるアネは年齢による拘束はない。辞書上の説明【1 姉を敬って、または、親しんでいう語。 2 遊び人仲間などで、年上の女を敬っていう語。 [補説]「あねぎみ」の音変化か。「貴」は当て字。】
あま(仏門入りの髪型);wmn ddj;(梵)ambā;(当て字)尼;この語の年齢=少女。ambā=母。肩の辺りで切りそろえた仏門に入った女性の髪形をした少女。キリスト教で、修道院に入った女性・修道女も指す。

【A Ai い】

いきべんてん;wmnv mtm;活き弁天;デジタル大辞泉小学館)でのイキベンテン=弁財天のように、美しい女性のこと。ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「弁財天 べんざいてん」では「インド神話のサラスバティーを漢訳し,女神の姿に造形化したもの」「日本では七福神の1つに数えられ,敵を滅ぼし,福徳や財宝を授ける女神として信仰される」などとある。「美」についての言及はなかったが、イキベンテンの用法から美しい女性だったのだろうという推測はできる。
いちまいかわ;wmn ddj;一枚かわ;夫より一つ年上。辞書上で【《「かわ」は姉女房の意》夫より一つ年上の女房。夫婦仲がよいとされる。】と説明があり、年齢だけでなく仲にも意味が及ぶ。
いちゃ・いちゃ;wmn ddj;若い女の通称。また、乳母や下女などの通称。「いちゃ」の説明にて《「いちや」とも》とある。
いと;wmn ddj;幼;[名]《近世上方語》幼児。男女の区別なく用いたが、後期には女児をさすようになった。
いとさん;wmn ddj;(関西地方で)良家の女児または娘の敬称。類語「お嬢さま・いとさま・いとはん」。「いと」と同じく、女児という低めの年齢を指すのに使われている。
いもうと;wmn ddj;妹;比較対象や発話者より年上の女。同母の実の兄弟に用る場合のみ、年齢の上下が影響する。イトコ関係・立場の上下・性格的なもので呼ばれるアネは年齢による拘束はない。年齢「きょうだいのうちの年下の女」。イトコ関係で弟の妻の場合は、その妻が自分より年上でも「義理の妹」という扱いになる。

【A Au う】

うば;wmn ddj;姥・媼・祖母;年齢「年とった女・老女」。意味と類語「年とった女・おうな・老女・老婆・そぼ」。

うば(能面の1つ);ddj;老女の顔を表したもの。脇能の尉じょうのツレ面としての用法が古く、檜垣ひがき・卒都婆そとば小町などのシテ、高砂・淡路などのツレに用いる。⇔尉じょう。

【A Ae え】

【A Ao お】

おとごぜ(トシ関係);wmn ddj;(見出し)乙御前;1 末娘。また、若く美しい娘。「主ぞ恋しかりける、―ぞ恋しかりける」〈虎明狂・枕物狂〉 
おとごぜ(見た目);wmn ddj;(見出し)乙御前;2 顔の醜い女。おたふく。おかめ。「姫が被(かづ)きたる小袖を取りて、―を見つけて」〈虎明狂・賽の目〉 3 狂言面の一。乙 (おと) 。

【K Ka か】

かおよばな;wmnv ddj;顔佳花・容佳花・貌佳花;カキツバタの別名。「かおばな」とも。辞書には「美人」の意味もある。美人の意味で使われる文献「三六 (さぶろく) の一八、九なるカオヨバナ(表記未調査)」。

【K Ki き】

【K Ku く】

【K Ke け】

【K Ko こ】

【S さ】

【T Te て】

てんにょ;wmnv ddj;天女;文字通り「天上界の女性」などを指すが、「この世に二人といないような美しい女性をたとえていう語」も意味に載っている。和語表現「あまつおとめ・あまつをとめ【天つ少女】」もあるが、こちらに後者の意味があるかは不明。

【T To と】

とりあげ‐ばばssn【取上婆】〘名〙 お産の時、産婦を助ける婦人。昔は年齢の高い人がしたところからいう。産婆。助産婦。取上姥。とりあげばあさん。とらげばば

とりあげばば→とらげばば

【N 】

【H Ha は】

はつはな;wmn mtp;初花;女に関することにたとえて「17、8歳ごろの若い女性・初潮 (しょちょう)」を指す。コトバそのものに近い意味「その季節に初めて咲く花・その草木に初めて咲く花・その春に初めて咲く花※」。※多く桜にいう。
はなざかり;mtpt;花盛り;女性の最も美しい年ごろ。「二十歳の―だから」〈魯庵・社会百面相〉。物事が非常に盛んであること。また、その時期。「今やサッカーが―だ」「クイズ番組が―だ」

【H Hi ひ】

ぴらぴら(女);wmnt omp ddj;ぴらぴら;意味2「若い女。娘。」
ふりそで;wmnt ddj;振袖;一般認識の「丈の長い袖」の意味のほか、「年ごろの娘」という意味も辞書にある。また、未婚女性の礼装用長着とも書かれている。

【H He へ】

【M Ma ま】

【Y Ya や】

ややこ(ややこ躍りにおいて);dicndz;日本大百科全書(ニッポニカ)「ややこ踊」によると、この踊りで踊るヤヤコは「幼女・少女」であったそうだ。「ややこ【稚児】」そのものの意味は、性別は問わない。さらに、年齢も少女よりも下の「赤子」などを指すコトバが「ややこ」である。そのため、「ヤヤコ踊り」の「ヤヤコ」は辞書上の「ややこ」単独とは意味が異なる。

日本大百科全書では、具体的な内容は資料がごく限られているためによくわからないが、少女たちによる舞台芸能であったのは間違いないそうだ。中世末期から近世初頭。
デジタル大辞泉「ややこ踊」では、「少女による一種の盆踊り。小町踊り。」という広義の意味も載っている。
※精選版 日本国語大辞典「ややこ【稚児】」の意味「〘名〙 あかご。あかんぼう。みどりご。やや。」

【R Ra ら】

りょくじょ;ddj;緑女;大宝令で、3歳以下の女児の称。→緑児

【W Wa わ】

【イロゴト編】https://onbin.hateblo.jp/entry/wmn_irogoto_aa

▼おわりに

 随時更新の記事です。追加していくので、お待ち下さい。
 「女(という性)」と「年(年齢)」は何かと意識されて大変ですね。
 こうやって まとめると、それが言語にも反映しているのが分かります。

【記事編集用Link】
https://blog.hatena.ne.jp/peaceheart/onbin.hateblo.jp/edit?entry=4207112889921041656
イロゴト編@https://blog.hatena.ne.jp/peaceheart/onbin.hateblo.jp/edit?entry=4207112889895317535

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