【時間が少ない中で】否定的な「少ない」も、良さを表す文に使える【少ない時間で】

f:id:peaceheart:20210729113223j:plain

　前回の記事では、「少すこし」「少すくない」の違いについて、比較すると「少すくない」が「Negativeネガティブな印象の言葉」という説明を書きました。

　しかし、「少すくない」は、ただマイナスイメージを表すだけではありません。今回は、それを補足していく記事です。

↑

　上にあるリンクは、前回の記事です。この記事にて、【時間が少ない】と【時間が少しある】の感覚的な違いを下のようにまとめました。

出典：和語の里

【時間が少ない】

・急ぎ慌ててる

・思ってたより時間が少ない

・予定することに必要分な時間が足りない

【時間が少しある】

・慌てる前に少しの時間を活用しよう

・思ってるほど、時間がまったくないわけではない

・予定することに必要分な時間は足りるかもしれない

　前回の記事のまとめは、言葉そのものに着目したため、上のまとめのように「少し」と比べて「少ない」が、「Negativeネガティブな感情の言葉」にしかならないと思ってしまう人もいたかもしれません。

　しかし、 Negativeな感情の言葉を使って、Positiveな感情を表すという文もつくれます。まあ、日本人なら意識せず使っていることでしょうが、それを意識的に見ていきます。

　「少すこし」「少すくない」というの2つの言葉を文の中に組み込まれているとき、必ずしも否定的な意味になるワケではありません。

　その例として、「時間が少ない中で〜」「少ない時間で〜」があります。

f:id:peaceheart:20210611054942j:plain

【時間が少ない中で】

例文：時間が少ない中で、これだけの仕事を終わらせた。

　ここでの「少ない」自体はマイナス表現ですが、文として伝えたいのは「悪い状況ながら、上手くやる。」というのが伝えたいことです。

　この文の中での「少ない」は、「Positiveポジティブな印象を演出するのに一役買っている」と言うことができるでしょう。

【少ない時間で】

例文：少ない時間で、これだけの仕事を終わらせた。

　「時間が少ない中で」の例文をそのまま置き換えても成り立ちますね。こちらも同じように使えます。

【余談】

　実は、今回の記事の内容は前回の記事に組み込むこともできたのですが、現代人の忙しい暮らしにおいて、1ページが長すぎる記事は、時代にそぐわない。と考えたため、別記事にしました。

kw:

るいぎご、るいきこ、ルイギゴ、ruigigo、類義語、にていることば、にていることは、ニテイルコトバ、niteirukotoba、似ている言葉、にてることば、にてることは、ニテエルコトバ、niterukotoba、似てる言葉

にほんごのつかいわけ、にほんこのつかいわけ、ニホンゴノツカイワケ、nihonngonotukaiwake、nihongonotukaiwake、日本語の使い分け

ごようゴヨウ goyou 御用誤用ご用五葉 5葉五洋ご陽呉用五陽梧葉牛羊五曜梧洋呉葉語用、ごどくゴドク godoku、誤読ご毒五毒ご読御毒御読、なまりナマリ鉛訛り鈍り namari、りゃくご略語リャクゴ ryakugo

和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -