和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -

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片時片時(かたときへんじ)=ほんのしばらくの間・ほんの少しの間。【日本語・音訓混じり】

▼片時片時(かたときへんじ)

 「片時」を重ねた「片時片時」という語についてをまとめます。

▽片時片時 意味

A:ほんの少しの間
B:ほんのしばらくの間
※Aの意味は精選版 日本国語大辞典。Bの意味は出典:デジタル大辞泉小学館)。「かたときへんじ」は主流の読みであり、他の読み方もあり。

▽片時片時 例文

デジタル大辞泉での例文
「片時片時も怠ることなかれ」→ほんの少しの間も怠ることをしてはいけない
(この場合は"間=時間"としたほうしっくりきやすい人も多いと思うので、そう解釈してもよい)

▽片時片時 読み・ルビ表記

・かたときへん
・かたときへん
・かたときへむし

※参考:精選版 日本国語大辞典
※「片時へむし」の出典:御伽草子・常盤の姥(類従所収)(1504‐21頃)。おそらく「へむし」の部分の発音は「へんし・へんじ」などの発音もされていただろうと思われる。
※これ以外の、「かたときかたとき」や「へんじへんじ」という読みは、辞書に収録されていない。

▼出典や辞書データなど

精選版 日本国語大辞典 「かたときへんじ【片時片時】」
〘名〙 (「かたとき」に、「片時」を音読した「へんじ」を重ねて意味を強めた語。「かたときへんし」とも) ほんの少しの間。
御伽草子・常盤の姥(類従所収)(1504‐21頃)「かいもちひこそいづれより、片時へむしも忘られね」

デジタル大辞泉 「かたとき‐へんじ【片時片時】」
《「かたときへんし」とも》「かたとき」を強めていう語。ほんのしばらくの間。「片時片時も怠ることなかれ」

▼おわりに

 ある単語・複合語の解説をする際は、複数の記事に分けて、こういった簡素な記事を1つ目に持っていくの記事作成をする上でラクなので、今後こういった簡素な記事が増えるかもしれません。
※それに、SEOの都合でも、記事の数が多いほうがいいので。

▽片時片時は畳語なのか

 今の 和語の里の 見解としては、「片時片時(かたときへんじ)」は、"畳語かどうかの定義が難しい"という見解です。

 詳しくは、以下のタイトルの記事にまとめる予定です。
>>片時片時(カタトキヘンジ)←音訓混ざり・現状の畳語条件には当てはまらない【特殊な日本語】
https://onbin.hateblo.jp/entry/tng0katatokihennji_02


【記事編集用Link】
https://blog.hatena.ne.jp/peaceheart/onbin.hateblo.jp/edit?entry=6801883189074855908

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