▼[穴]が付く言葉=悪印象!?
以前書いた記事で、「抜け穴」という言葉について、[詐欺などの事例]も交えて語らせていただきました。
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https://onbin.hateblo.jp/entry/tng0nukeaana
今回の記事は
・穴に関する言葉まとめ
・穴を含む言葉の傾向を把握
- ▼[穴]が付く言葉=悪印象!?
- ▼日常で使う[穴]言葉 (和語)
- ▼[穴]=不完全性
- ▼現代は穴を狙われがち!?
- ▼ [穴] を ありがたがる事ある?
- ▼穴場
- ▼穴があったら入りたい
- ▼針の穴を通す
- ▼おわりに
- ▼裏話・ウラ話
▼日常で使う[穴]言葉 (和語)
その他の[穴]を含む言葉は→ Link:[穴]を含む言葉 : goo辞書
【悪い意味に偏るアナ言葉】
・穴だらけ
・節穴
・落とし穴
・抜け穴
・穴ぼこ
・ケツの穴が小さい
【穴自体は悪い意味で使われてるが、熟語としては良い意味のアナ言葉】
※穴を開けられている対象にとって悪いかどうかで判断
・穴埋め
・〇〇が抜けた穴を塞ぐ
・穴狙い
・風穴を開ける
・穴のあくほど確認する
【悪い意味に偏らないアナ言葉】
・穴場
【割合】
悪:非悪 = 11:1
▼[穴]=不完全性
先程のように まとめると、熟語・慣用句の全体で見たら 良い意味も多いですが、穴そのものは基本的に悪い意味で使われがち と わかりました。
これには、「穴というものが不完全性を表すため」ではないかと考えられます。
そして、
近代化が進み「身の回りの物のクオリティの平均値が上がるほど」、穴のあるものは「不完全さを増します」。
▼現代は穴を狙われがち!?
・カギ無しの家
・カギ付きの家
カギを掛けて外に出たのであれば、泥棒を警戒しませんよね?
しかし、メチャクチャ古いカギ付きではない家、またはカギが壊れてしまっている場合、泥棒に警戒するはずです。
「抜け穴が無いのが普通」
という現代において[抜け穴]は、「普通はないもの」なので、実際に[抜け穴]があった時は注目されやすく狙われやすくなってます。
▼ [穴] を ありがたがる事ある?
穴は悪い意味で使われやすい
ならば逆に・・・
「[穴] を ありがたがる言葉」をピックアップしました。
・穴場
(精選版 日本国語大辞典 [あなば] 参考)
〘名〙
① 舞台で、予定していた出演者が出られなくなって生じた空白。
② 競馬や競輪で、馬券や車券の売り場。
※雪夫人絵図(1948‐50)〈舟橋聖一〉微醺「馬券を買いに穴場へ降りていった」
③ 行楽地や店などで、人にあまり知られていないよいところ。
※青べか物語(1960)〈山本周五郎〉水汲みばか「釣りの穴場を知っている点では」
・穴があったら入りたい
身を隠したいほどに恥ずかしい気持ちである。
・針の穴を通す
1 野球で、制球力があるさま。転じて、正確なさま。「針の穴を通すコントロール」「針の穴を通すようなフリーキック」
2 苦労なこと、簡単にはできないことのたとえ。「針の穴を通すがごとき妙手」昔は そこまで珍しくなかった穴は「他人が注目するものでも無かった」。逆に、穴があるモノを持つ人は 「それに注意して生活」していた。
▼穴場
・穴場の①の意味は、悪い意味の穴ですが・・・、②はどちらでもなく、③は良い意味ですね。
(精選版 日本国語大辞典 [あなば] 参考)
〘名〙
① 舞台で、予定していた出演者が出られなくなって生じた空白。
② 競馬や競輪で、馬券や車券の売り場。
※雪夫人絵図(1948‐50)〈舟橋聖一〉微醺「馬券を買いに穴場へ降りていった」
③ 行楽地や店などで、人にあまり知られていないよいところ。
※青べか物語(1960)〈山本周五郎〉水汲みばか「釣りの穴場を知っている点では」
▼穴があったら入りたい
この[穴]は、「自然に空いている穴(スペース)」を指すのであって「中立」といえるでしょう。「あったら」は条件言葉なので、誰かがコッソリ開けてくれたとかではない限り[自然の穴]と考えます。
身を隠したいほどに恥ずかしい気持ちである。
▼針の穴を通す
これも、縫い針に穴が開いてること自体が悪いことではないです。そもそも「意味のある穴」ですしね。また「針の穴」というのは攻撃の目線でもあり守備の目線でもあり、中立と言えます。そして、この例えは「正確性が高い」という良い意味で使われる言葉。
1 野球で、制球力があるさま。転じて、正確なさま。「針の穴を通すコントロール」「針の穴を通すようなフリーキック」
2 苦労なこと、簡単にはできないことのたとえ。「針の穴を通すがごとき妙手」昔は そこまで珍しくなかった穴は「他人が注目するものでも無かった」。逆に、穴があるモノを持つ人は 「それに注意して生活」していた。
・針の穴
針の上端にある、糸を通すあな。針の耳。めど。
▼おわりに
よく日本語解説サイトで「同じ漢字だからといって同じもの扱い」している記事や、無理やり一緒に並べている記事が見受けられます。
もちろん、同じことを表す場合もありますが・・・
必ずしも意味が「完全一致」するわけではありません。
なので、今回は漢語由来の[けつ-穴]と和語由来の[あな-穴]は分けて考えています。ただし、[けつ-穴]の熟語・慣用句などを知りたい人のために下で一部紹介します。
▼裏話・ウラ話
[穴]という言葉は[俗語・隠語]にも多く使われます。そして、[性的な意味を持つ言葉]が多くあります。この記事でも紹介しようと思ってたのですが…
・はてなブログ的にアウトかも?
・もしかしたら規制されるかも?
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という恐れがあったため、その言葉の紹介部分は載せていません。気になる方は、各自で調べてください。
引用:はてなブログのガイドライン - はてなブログ ヘルプ (20201115確認)
下記の事項に相当し倫理的に問題がある場合、表示範囲の制限や検索サイトのインデックスから除外することがあります。
自身の表現による感想や論評がなく、他媒体の記事の転載に終始しているもの
わいせつな内容を含むもの、あるいはタイトルなどからそのような内容を強く想起させるもの
残虐な内容、衝撃的な内容を含むもの、あるいはタイトルなどからそのような内容を強く想起させるもの
直接的な「工口ス」だけでなく、「[想起させるもの] でもアウト」らしいので、隠語もアウトにされる危険性があると判断し、載せませんでした。
・表示範囲の制限
・検索サイトのインデックスから除外
このブログはコツコツ積み上げていって、検索サイトにも拾われるようになってきました。そのため、[検索サイトのインデックスから除外] されたら痛いですからね。
他のブログサイトではどうなのでしょうか?
Ameba blogを調べてみました。
引用:Amebaヘルプ|Ameba利用規約 (20201115確認)
第13条(禁止事項)
〜(中略)〜
⑦ 性に関する表現で、わいせつな行為、対象を連想させるもの、その他卑猥な表現・内容の送信等
このことから、アメブロでも[連想させるだけでアウト]っぽいですね。
穴(けつ)を割・る の解説
1 全部ぶちまける。暴露する。尻を割る。「学生時代の悪友が―・る」
2 隠していた悪事が見つかる。ばれる。「一連の盗みが―・る」
穴(けつ)を捲(まく)・る の解説
《ならず者が着物の裾 (すそ) をまくって、その場に座り込むところから》追い詰められて、逆におどすような態度をとる。居直る。尻を捲る。
穴(けつ)の穴(あな)が小さ・い の解説
(参考:デジタル大辞泉@小学館)
けちである。また、気が小さくて、度量が狭い。けつの穴が狭い。
けつ‐もち【穴持ち/▽尻持ち】 の解説
1 暴力団などが、用心棒として飲食店などの問題処理を引き受けること。また、その暴力団や組員。
2 他人の失敗やトラブルの尻拭いをすること。
3 縦長の隊列・行列で、最も後ろを行くこと。殿 (しんがり) 。
あな‐うめ【穴埋め】
[名](スル) 1 穴をうずめること。 2 欠損や損害を償うこと。不足を補うこと。「赤字を穴埋めする」「失策の穴埋めをする」 3 都合の悪い余白や空きが生じたとき、代わりのもので補うこと。また、...
あな‐さがし【穴探し】
人が見過ごしている事実や人の欠点・過失を好んで探し出すこと。あらさがし。
あな‐ねらい【穴狙い】
競馬・競輪などで、番狂わせによる高い配当金をねらって賭けること。
穴(あな)のあくほど
じっと見つめるようすをいう。
あな‐ふさぎ【穴塞ぎ】
1 穴をふさぐこと。あなふたぎ。 2 損失や不足を補うこと。穴埋め。
あな‐ぼこ【穴ぼこ】
穴・くぼみをいう俗語。「穴ぼこだらけのグラウンド」
あな‐ほり【穴掘り】
1 穴を掘ること。また、その人。 2 埋葬のとき、墓穴を掘ること。 3 「穴掘り大工」の略。 4 アナグマの別名。
穴(あな)をあ・ける の解説
(参考:デジタル大辞泉@小学館)
1 金を使い込む。欠損を生じさせる。「家計に―・ける」2 事故などで事の進行に支障をきたし、空白をつくる。「舞台に―・ける」「文集のページに―・ける」
<表記ブレ対策用・とは>
あな アナ 穴 ana
あなのじゅくご アナノジュクゴ 穴の熟語 ananojukugo
あなのかんようく アナノカンヨウク 穴の慣用句 ananokannyouku ananokanyouku
かんようく カンヨウク 慣用句 kannyouku kanyouku
おとしあな オトシアナ otosiana otoshiana 落穴 落し穴 落とし穴
さぎ サギ sagi 詐欺 鷺 詐偽 小鷺
じょうほうしょうざい ジョウホウショウザイ jouhoushouzai 情報商材