和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -

やまとことば・和語・日本語に関する情報をデータ化・日本語の問題点解説。語彙力・難読漢字クイズなどによる教養アオリの否定など。

「ひろ(広)・なが(長)」など語幹として辞書に載っているコトバや、語幹を使った連語。日本語。※語幹扱い以外も。「私家版 語幹辞典風」

【A Aa あ】

ありがた(ありがためいわく);gkn;語幹のみで意味形成している。
うらgkn 占 ウラのみでウラナイの意味あり。連語「ゆめうら」のウラもウラナイのそとである。

おっかな;;「おっかなびっくり」で使われる「おっかな」は形容詞「おっかない」の語幹である。

【T Ta た】

ちいさ・ちひさ;gkn ssn;小さ;(見出し)小;由来は形容詞「ちいさい」の語幹から。例「人情本・春色恵の花(1836)二「ちいさなる声にて」。1773年の浄瑠璃・いろは蔵三組盃 二では「ドレドレちいさよ。小さ刀伯父におこせと引たくれば」表記。なぜかヒラガナ・漢字込みの両表記が前後の文に含まれている。昔の文献にしては送り仮名「さ」をつけているのは珍しい。「ちいさ+コトバ」からなる連語として、「ちいさご」などがある。

出典:当て字時点風 た行「ち」
ちいさご・ちひさご;ssn gkn onk atj 2knj;小さ子;(オヌカ 見出し)小人;〘名〙 背の低い人。別名「こびと」。塵袋(1264‐88頃)一「ちゐさこの国と云ふ事は実にありや〈略〉東荒に少人国あり人の長(たけ)九寸」 〔書言字考節用集(1717)〕。

でか(でかぶつ);;

【N Na な】

なが;;長;長い;「ながい」の語幹※辞書に説明アリ。例「胴長」。《形容詞「ながい」の語幹から》。「ながの」で別意味。「長の道中=時間・距離などの長くかかる道中」。

【H Ha は】

はや(連語部品);ddj hns形動;早;「早し・早い」の語幹※辞書に説明アリ。はや=早いこと。連語の部品として使われる例が多い。「矢継ぎ早」「足早」「早打ち」「早追い」。「早打ち」「早追い」の略として「はや」と表すことがあるようだが、これは「早打ち」「早追い」が先にあっての「はや」であり、「はや」を単独で名詞として使っているというのとは、多少異なる。
はや(単独 早くも);ssn hnshuku;早;「早し・早い」の語幹※辞書に説明アリ。はや=その時期になる前に・はやくも。万葉(8C後)七・一三三七「葛城の高間の草野(かやの)早(はや)領(し)りて標(しめ)刺さましを今そ悔(くや)しき」のように「はや」単独で独立してると考えることができる。
はや(単独 すぐに);ssn hnshuku;早;「早し・早い」の語幹※辞書に説明アリ。はや=すぐに・即座に。古事記(712)下・歌謡「手胼(たこむら)に 虻(あむ)掻(か)き着き その虻を 蜻蛉(あきづ)波夜(ハヤ)咋ひ」のように「はや」単独で独立してると考えることができる。
はや(単独 促し);ssn hnshuku;早;「早し・早い」の語幹※辞書に説明アリ。はや=早く・はよう。人の動作をうながすことばとして用いる。滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)上「コラ至極い尤な事。木俣はや行んな」のように「はや」単独で独立してると考えることができる。現代で耳にする関西弁の「はよ」に近い用法だろう。
はや(単独 すでに);ssn hnshuku;早;「早し・早い」の語幹※辞書に説明アリ。はや=すでに・もはや。梵舜本沙石集(1283)二「関東へ下る武士に見逢て、はや搦捕ぬ※」のように「はや」単独で独立してると考えることができる。現代で耳にする関西弁の「はよ」に近い用法だろう。※「搦捕ぬ」は「からめとる【搦捕】」のことだとしたら、「からめとらぬ」か。
はや(単独 実は);ssn hnshuku;早;「早し・早い」の語幹※辞書に説明アリ。はや= 実は・ほかならぬ・もともと。はや人にてぞありける平家(13C前)六「変化の物にてはなかりけり。はや人にてぞ有ける」のように、「はや」単独で捉えることができる。


ひが;ddj;僻:デジタル大辞泉には「ひがごころ【僻心】」というコトバが収録されている、「ひがみごころ」ではなく「ひがごころ」であるのが注目点だ。「ひがむ(僻む)」の語幹「ひが」のみで、「ひねくれた・ねじけた」などの意味をなしている。

出典:デジタル大辞泉小学館)「「ひがごころ【僻心】」」
1 ひねくれた考え方。ねじけた心。「―にて、わが身をさしもあるまじきさまにあくがらし給ふ」〈源・若菜上〉
2 思いちがい。誤解。「又、いかなる御譲りあるべきにかなど、―を得つつ」〈源・行幸

ひとずくな;ddj seidaku srh;人少な;「ひとずくな【人少な】」というコトバが辞書にあり、「人数や人手の少ないさま」を表す。家「人少なな家・人少なの家」。驚きを表す感動詞的表現「人少な!」は「ひとすくな!」である。
ひろ;ssn hns形動;広;「広し・広い」の語幹※辞書に説明アリ。ひろ=広いさま。連語の部品としてだけでなく、延喜式(927)祝詞「いや高にいや広に」のように、ヒロそのもので機能している。

【M Ma ま】

まぎら;ddj ssn dicgzk hnsmeisi;紛ら;「紛らう」の語幹的な部分※辞書に説明ナシ。「まぎら」で見出しあり。マギラの意味「まぎらわすこと・ごまかし」。この語に関しては、語幹という説明がない。語幹のように見えるが、見方としてはまぎる→浄瑠璃・心中重井筒(1707)中「重き心を軽口に、蒲団被って行く振りも、涙くろめしまぎらなり」。区別できなくなるなどの意味を持つ「まぎる 【紛る】」という下二段活用のコトバがあるが、活用的には「マギラ」にはならないが、語源的には同語源だろう。;kotobank.jp/word/紛-622915

【Y Ya や】

やさ(連語部品);ssn;優;「やさ人・やさ男・やさ女・やさがた」などのように名詞の上に付いて、「やさしく上品である・しとやかである」などの意を添える。人情本・花筐(1841)二「『物かはと君がいひけん鶏の音の』と優(ヤサ)蔵人が詠みたりしも」。辞書上の由来説明【形容詞「やさしい」の語幹から】
やさ(形動);ssn hnskeidou;優;やさ=やさしく おとなしいさま。浄瑠璃・大友のまとり(1662)四「やさなをのこがしなせふり」。辞書上の由来説明【形容詞「やさしい」の語幹から】

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