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(私家版)2子音和語辞典【ST音(さ行+た行)】Part1【時・然・授け・定め】

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(私家版)2子音和語辞典【ST音(さ行+た行)の和語】 

 

<NaM音(な+ま行)の和語>

 

さだ=しだ(さだ)-時-SiDa-SD(ST)

@”しだ(時)”の母音交替形

 

さだかなり-定かなり-SaDaKaNaRi-SDKNR(STKNR)

@確かだ。はっきりしている

 

さださだと-定定と-SaDaSaDaTo-SDSDT(STSTT)

@副詞:はっきりと。さださだとけざやかに見聞きけり=はっきりと鮮明に見聞きした

 

さだし-定し-SaDaSi-SDS(STS)、貞・定し

@正しい。定かである。

  

さだすぐ=しだすぐ(さだすぐ)-時過ぐ-SiDaSuGu-SDSG(STSK)

@”しだ(時)”の母音交替形の”さだ”+[すぐ(意味:過ぎる) ]と考えるのと意味合う

  

さだに-然だに-SaDaNi-SDN(STN/STN)

@なりたち:副詞「さ」+副助詞「だに」、意味:〔下に希望の表現を伴って〕せめてそのようにだけでも・〔下に仮定の表現を伴って〕万一そのようにでも・そんなに

 

さだまり-定まり-SaDaMaRi-SDMR(STMR/STHR)

@①皇位継承者がきまる。②[社会的な階層・地位]がきまる。③[定員・先例・様式]としてきまる。④結婚相手が決まる。⑤動揺せず確かである・安定する

 

さだまる-定まる-SaDaMaRu-SDMR(STMR/STHR)

@①決まる。決定する。②安定する。落ち着く。静かになる。③慣例となる。定着する。

 

さだめ-定め-SaDaMe-SDM(STM/STH)

@定め・(外)運命・sadame

 

さだめあふ(さだめあう)-定め合ふ(定め合う)-SaDaMeAaHu-SDMAH(STMAH/STHAH)

@議論し合う。批評し合う。

 

さだめかぬ-定め兼ぬ-SaDaMeKaNu-SDMKN(STMKN/STHKN)

決めることができない。決めかねる。

 

さだめて-定めて-SaDaMeTe-SDMT(STMT/STHT)

@副詞:必ず。きっと。まちがいなく。

 

さだめなし-定め無し-SaDaMeNaSi-SDMNS(STMNS/STHNS)

@定めなし・サダメナシ、移り変わりやすい。一定しない。

 

SaTi

さちがく-さちがく-SaTiGaKu-STGK(STKK)

@(岩波古語辞典 7刷発行 [さちがき]参考)四段、奔走する・あくせくする

 

<SaTu>

さづかる(さずかる)-授かる(授かる)-SaDuKaRu-SDKR(STKR)

 

さつき-五月-SaTuKi-STK

@(外内)皐月、語源:(岩波古語辞典 7刷発行 参考)サは神稲・稲を植える月の意

 

さつさつたり(さっさつたり)-颯颯たり-SaTuSaTuTaRi-STSTTR

@風がさわやかに吹く音を表す語。松風にいうことが多い

語源推測:(以下byme)颯の音読みがサツなので非和語由来にも見えるが、もともと風の擬音語として[さあ・さっ・さつ・さー]などと表現したと考えられるので、和語の擬音語と漢語がたまたま意味音が合致してたのだろうと考えられる

 

 

さづけ(さずけ)-授け(授け)-SaDuKe-SDK(STK

@下二、神仏や天皇の意向によって[名称・官位・学問・伝書など]を受ける資格のある人に与え 伝える、例:すめろぎの〜さづけたまへる。

 

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Part2未完成

<SaTe音(さ+て)の和語〜SoT音(そ+た行)の和語>

 

 

<ST音の共通性>

なかなか見出しにくいが、[さだまり・さづけ]の2つだけを比較すると、[地位的なものを証明するなにかを得ること]が共通のことだとわかった。

 

さだまり-定まり-SaDaMaRi-SDMR(STMR/STHR)

@①皇位継承者がきまる。②[社会的な階層・地位]がきまる。③[定員・先例・様式]としてきまる。④結婚相手が決まる。⑤動揺せず確かである・安定する

 

さづけ(さずけ)-授け(授け)-SaDuKe-SDK(STK

@下二、神仏や天皇の意向によって[名称・官位・学問・伝書など]を受ける資格のある人に与え 伝える、例:すめろぎの〜さづけたまへる。

 

 

 

<非和語由来、朝鮮語sal(矢)と同源>

さつや-猟矢の-SaTuYa-STY

@(岩波古語辞典 7刷発行 参考)サツはサチ矢の古形

意味:威力ある矢、縄文時代からあった石の矢じりの弓に対して挑戦から渡来した金属の矢じりの協力有効な矢の意

 

さち-幸-SaTi-ST

@矢・幸、意味:①(山海の)獲物をとるための道具。弓矢・釣り針の類にいう。出典古事記 神代「各(おのおの)さちを相易(あひか)へて用ゐむ」[訳] お互いに獲物をとるための道具を取りかえて使ってみよう。②漁や狩りで獲物があること。また、その獲物。③幸福。しあわせ。

 

さつ(さち)-矢-SaTi-ST、矢・幸

@矢・幸、意味:①(山海の)獲物をとるための道具。弓矢・釣り針の類にいう。出典古事記 神代「各(おのおの)さちを相易(あひか)へて用ゐむ」[訳] お互いに獲物をとるための道具を取りかえて使ってみよう。②漁や狩りで獲物があること。また、その獲物。③幸福。しあわせ。

 

<非和語由来>

・さだたり