▼勉強のオサライのサライって何?
※予め行っておきますが、24時間テレビのED曲「サライ」とは関係ありません。曲「サライ」について
オサライを辞書で調べてみましょう。
出典:精選版 日本国語大辞典「おさらい・おさらひ【御浚】」
① (━する) 教えられたものごとを、繰り返し勉強・練習すること。また、同じことを繰り返すこと。復習。さらい。
② 芸事で、習った成果を発表する会。温習会。
現代多く使われるのは意味1で「復習」の意味ですね。みなさんが使っているオサライと同じ意味だと思います。
まあ、本題は こちらではなく、「なぜオサライという4文字(4音)が 復習の意味なのか」ってところですよね。
▽分解して「サライ」の意味を見てみよう
オサライ(御渫い・御浚)が「オ+サライ」で分解できるのは、わかりますよね。
では、そのサライの意味を見てみましょう。
【さらい(浚・渫)】
1:掃除
2:土砂などを掘り上げてすっかり取り去ること
3:かきのけること
※2は動詞「さらう」の名詞化として「こと」にした意味
参考:精選版 日本国語大辞典には「さらい・さらひ【浚・渫】」、精選版 日本国語大辞典「さらう・さらふ【浚・渫】」
↑
精選版 日本国語大辞典などで由来は説明されていませんが、上の意味が復習の意味でのオサライの由来と考えています(和語の里の推測として)。
▽掃除=復習?
なぜ「掃除」が「復習」と結びつくか。
まず、復習という行為は、記憶以外の効果があります。
人は頭に様々なことを記憶していますが、整理整頓されているわけではありません。
復習することで、それらを分類ごとに整理整頓したり、ある記憶と別な記憶を結びつけるという効果があります。
「整理整頓」も掃除であることから、「復習=脳の掃除」と言ってもいいでしょう。
▽掘り上げる=復習?
サライに「土砂などを掘り上げてすっかり取り去ること」という意味があります。
これは、
「底のものを掘り上げること」=「脳に記憶したものを掘り起こすこと」
という結びつきからだと考えれます。
つまり、「復習=脳の記憶を掘り上げる」と言ってもいいでしょう。
▽かきのけること=復習?
サライに「かきのける」という意味があります。
この「かきのける」は、「手などで押したり払ったりして除く・どける」などの意味です。
これに関しては、「"復習"の意味とは離れている」と言ってもいいでしょう。
というよりは、「記憶を除く・記憶をどける」なんてしたら、記憶に定着しませんね(笑)。
▼おわりに 1
整理整頓・掃除というのが大事という話を聞きますが、それは脳にとってもいっしょなんですね。
復習することを「オサライ」という呼んだ人は、【「脳の整理整頓・掃除」が重要である!】と考えていたということでしょう。/mark>
記憶の分野で科学的な知識があったわけでもないのに、そういったことに気づけた昔の人は 敬い称えたくなります。
▼おわりに 2
ふだん使っているコトバというのは、その大半が複合語です。
そして、それが複合しているものと気づかずに使っていることが ほとんどでしょう。
つまり、由来を気にせず使うコトバが多いというのは、その構成する漢字を使わなくてもよいコトバも多いということです。
そもそも、今回の場合は、漢字表記とかよりも「さらい」の意味を知っているかどうかがカギですからね。
"ひらがな表記語・ひらく漢字"というのは、うまく使えば、言語思考的に自然な表記になるということです。
「昨日の夜、学校の英語を 御渫い した。」よりも「昨日の夜、学校の英語を おさらい した。」のほうが自然ですし。
▼Links
【浚・渫(さらう)とは? 意味や使い方 - コトバンク】
https://kotobank.jp/word/浚・渫-2043525
【ひらがな表記語辞典風】あ行「あ」ひらがな表記推奨、または傾向にある言葉・日本語の語彙【ひらがな日本語】
https://onbin.hateblo.jp/entry/dic0hrkn0aa
▼24H
NEWSポストセブンの記事で、24時間テレビのED曲として有名なサライの由来が書かれていました。
ペルシャ語『サライ』が由来で意味は「家・宿」だそうです。
そして、なぜ「家・宿」かというと、「心のふるさと」というテーマから、「誰もが帰る場所」という意味合いで「家・宿」の意味を持つサライが選ばれたと語られています。
【参考】谷村新司が明かす名曲『サライ』誕生秘話 最初に浮かんだ歌詞はサビだった|NEWSポストセブン - Part 2
https://www.news-postseven.com/archives/20220825_1786989.html/2
▼辞書データ
出典:精選版 日本国語大辞典「さらえる さらへる【浚・渫】」
〘他ハ下一〙 さら・ふ 〘他ハ下二〙 (室町時代頃からヤ行にも活用した。→さらゆ) 川・池・溝・井戸などの底にたまっている土砂などを掘り上げてすっかり取り去る。かきのける。さらう。
※山王絵詞(1310頃)一三「またふりを以て、河をさらふるあり」出典:精選版 日本国語大辞典「さらい さらひ【浚・渫】」
〘名〙 (動詞「さらう(浚)」の連用形の名詞化) さらうこと。かきのけること。掃除。さらえ。
※散木奇歌集(1128頃)冬「さらひする室の八島のことこひに身のなりはてん程を知る哉」精選版 日本国語大辞典 「かき‐の・ける【掻退】」
〘他カ下一〙 かきの・く 〘他カ下二〙 手などで押したり払ったりして除く。どける。
※宇治拾遺(1221頃)一三「かきのけんと思ひ侍れど、女は力弱し、かきのくべきやうもなければ」出典:精選版 日本国語大辞典「さらう・さらふ【浚・渫】」
① 川・池・井戸などの底にたまっている土砂などを掘り上げてすっかり取り去る。かきのける。
② 比喩的に、胸のうちにある思いをことばなどにしてすっかり外に出す。出典:精選版 日本国語大辞典「おさらい・おさらひ【御浚】」
① (━する) 教えられたものごとを、繰り返し勉強・練習すること。また、同じことを繰り返すこと。復習。さらい。
② 芸事で、習った成果を発表する会。温習会。出典:漢字ペディア「渫」
音:セツ・チョウ
訓:さらう・もらす・けがす
意味:①さらう。水底のどろ・ごみなどを除く。「浚渫(シュンセツ)」 ②もらす。もれる。 類泄(セツ)・洩(エイ) ③けが(汚)す。けがれ。 ④あなどる。なれなれしくする。
下つき:浚渫(シュンセツ)出典:漢字ペディア「浚」
音:シュン
訓:さらう・ふかい
意味:①さらう。水底の土砂などをさらう。「浚渫(シュンセツ)」 ②ふかい。水がふかい。「浚急」 類①②濬(シュン)
【記事編集用Link】
https://blog.hatena.ne.jp/peaceheart/onbin.hateblo.jp/edit?entry=6801883189053856140
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