🦊こんにちは♪
「〝させるではなく、好きにさせる教育〟という方針にすべき!」 のような話を耳にしたことがありませんか? 「教育のあり方の議論」になると、たびたび上がる提案 です。
この「好きにさせる」という文言に「違和感・引っかかり」がありました。「アレ!?」と思う部分があったんです。それは、「複数の捉え方」ができるからでした。
●「させる」の種類まとめ
・「させる」の「自由型」
・「させる」の「にする型」
・「させる」の「指示命令型」
この記事で便宜上、上のように呼びます。
▼「させる」の捉え方
▽「好きにさせる教育」の「自由型」
これは「~に好きなようにやらせる教育」とも取れます。つまり、「生徒の自由な勉強方法・手順などを尊重する教育」ということです。
😩「うちの子が家で勉強するとき、歴史の授業であとに習う時代ばかりやってしまうようです。」
😀「その時代が好きなんでしょうね、歴史を楽しんでいる気持ちを無くさないために、好きに〝させる〟のも大事です! 」
【効果】
Aにさせることで、Aは自分の意思で行動。
※A=させられる側
▽「好きにさせる教育」の「にする型」
これは「生徒を勉強好きにする教育」とも取れます。つまり、「教える側の教え方などによって、生徒に勉強が好きになるように導く教育」ということです。
😩「うちの子が勉強嫌いで、この塾に通えば改善されるでしょうか。」
😀「任せてください! お子さんを勉強が好きな子に〝させる〟自身があります!」
【効果】
させる側の意思で、させられる側の意思を変える。
このように、同じ言葉でも捉え方で意味が異なるものがあります。「同音異義語」というものは知っていると思いますが、今回の「させる」については、「字も同じ」であるため、さらに紛らわしい「同字同音異義語」となります。
実は、「させる」には、もう一つの型「指示命令型」があるのですが、「好きにさせる」の文脈では、そのタイプが表しにくいため、次に別な例を並べていきます。
▼勉強以外で見る「させる」の種類
先程は、「勉強」と「好き」という要素があること前提で、「させる」の捉え方の違いを説明しましたが、もっと広い範囲で考えるため、別な要素(別な状況)でも例文を考えてみました。
▽「させる」の「自由型」
😩「息子が最近、休日の帰りが遅い。 早く帰って来いと言うべき?」
😀「もう18歳大学生でしょ、自分で行動を決め〝させる〟のも大事だよ! まあ、悪い遊び・危険なことはしてないかは、確認したほうがいいけど。」
【効果】
Aにさせることで、Aは自分の意思で行動。
※A=させられる側
【例文での結果】
息子の状態を変える。
「買わなそうな状態」→「爆買するほど興味を持つ状態」
▽「させる」の「にする型」
😆「いやあ、売れた売れた♪ やっとKさんが買ってくれたよ!」
😀「あの慎重そうな富豪のKさんに、爆買い〝させる〟なんて凄いですね!」
【効果】
させる側の意思で、させられる側の意思を変える。させられた側は、変えられた意思によって、行動も変わる。「Kさんをほしい気持ちにする」。
【例文での結果】
Kさんの気持ち・行動を変える。
「買う気の薄い気持ち」→「爆買いしたくなる気持ち(状態)・爆買いという行動」
▽「させる」の「指示命令型」
😆「お前も、俺らのパーティに参加しろ!」
😅「Y先輩のパーティなら喜んで参加します!」
😅 (本当は行きたくないんだよなあ…)
😀「あーあ、Yがまた後輩を参加〝させる〟のか!」
【効果】
させる側の意思で、させられる側の行動を変える。自主的な行動意思は変えない。ほとんど強制的なものなので、指示や命令になる。
※先輩に断るとマズい風潮・部内ルールなどにより、断れないということになる。
※「イヤだな」という意思に変えるというのは起こっている。しかし、「自主的な行動意思」は変わっていない。
【例文での結果】
後輩の行動を変える。自主的な行動意思は変えてない。
「特に何もない・すでにある予定」→「先輩のパーティに参加」
いかがでしたか?
基本的に「指示命令型」の「させる」は、減らしていき「自主性を重んじた教育」を国が考えていってほしいものです。
まあ、教育に限らず、社会も「自由形」の「させる」みたいな社会になればいいなあと思います。
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