「
「
などのコトバを耳にしたり使ったりしている人は多いと思います。
それらに含まれる「
「
「
という分け方になります。
漢数字「
この記事は「
▼「漢数字+重(え)」 まとめ
1「
7 「
10「
100「
▽「漢数字+重(え)」の 意味 まとめ
先ほど紹介した「漢数字+重(え)」のコトバたちの意味を辞書で調べ、簡易的にまとめました。ただし、「三重四重」のみ「宮本武蔵:05 風の巻」から抜き出しました。
【1】
「
【2】
「
「
【3】
「
【3+4】
「
【4】
x (辞書において意味解説や見出しが存在しない)
【5】
「
【6】
x (辞書において意味解説や見出しが存在しない)
【7】
「
【7+8】
「
【8】
「
【8+8】
「
【9】
「
10 「
20 「
10+20 「
100 「
500 「
800 「
↑
これらは、「精選版 日本国語大辞典・デジタル大辞泉に収録されているもの」のみを抜き出しまとめました。
辞書上の表現だと冗長になるため、「」などの表現は「〜の重ね」などと表現しています。
漢数字「X」+「
「特殊」の部分には、その数「七重まらば7」という7という数とは直接関係のない意味「たくさんの重ね」を記しています。
▽4と6は?
「漢数字+重(え)」の まとめを 見ているときに、「1〜9のうち4と6だけない。」ということに気づいたと思います。
上のまとめは、「辞書に見出しとして載っているもの」のみを まとめたものになります。そして、4と6は精選版 日本国語大辞典・デジタル大辞泉にて、見出しがつくられていませんでした。
▽あえて「4と6の漢数字+重(え)」を考える
仮に4と6の「漢数字+重(え)」の形を表すとなると…
【4】
「
【6】
「
などのようになると思います。
↑
つまり、1〜9を再構築すると下のようになる
・1「
・4「
・7「
または
・1「
・4「
・7「
▼「重(え)」はないけど、「漢数字+重(ジュウ)」はあるもの
「
音読み「
2 《「四重禁」「四重罪」の略》仏語。4種の重罪。殺生・偸盗ちゅうとう・邪淫・妄語。】と説明されています。※出典:デジタル大辞泉(小学館)
「
▽「五重(いつえ)」に「5つ重ね」の意味はないの!?
「漢数字+重(え)」の まとめの中で、1・2・3・7・8・9+「
「その数字の分 重ねる」
「その数字の回数 重ねる」
の意味を持つことがわかります。しかし、5の「
辞書上では「
しかし、「
出典:デジタル大辞泉「いつえ〔いつヘ〕【五重】」
1 衣などを5枚重ねること。また、そのもの。「赤色に桜の―の衣」〈枕・二七八〉
2 「五重の扇」の略。
Q:結局「5つ重ね」の意味「五重(いつえ)」は使っちゃダメなの!?
A:気になるところといえば、間違いかどうかの話だと思います。それに関しては、間違いではないと言えます※。
しかし、そもそも「
※理由については、長くなりそうなので別記事で語る予定。
▽例外
花火の用語で「五重芯」というものがあるらしく、今までの法則からいくと「いつえしん」になるはずですが、五の部分が音読みで「ごえしん」となるそうです。
https://bs.tbs.co.jp/mirai/134.html
花火で人々に感動と勇気を!「小松煙火工業」
日本最高峰の花火大会と言われている「全国花火競技大会」、通称「大曲の花火」で2013年に優勝。それも「五重芯(ごえしん)」と呼ばれ、花火の中に五重の円を綺麗に並べる .
ちなみに、「八重芯(やえしん)、三重芯(みえしん)、四重芯(よえしん)」などは漢数字を訓読みしています。なぜ「五重芯(ごえしん)」だけ例外なのだろうか不明。
▼おわりに
現代の日常生活で耳にする限界は「三重(みえ)」までだと思います。そして、その「三重(みえ)」も「三重県(みえけん)」という固有名詞での用法が9割以上で、3つ重ねの意味で「三重(みえ)」と言い表すことは少ないと思います。
しかし、好奇心のある人であれば、「"2"が"二重(ふたえ)"なら、"7"は何になるんだろう?」みたいなことを考えるはずです。
おそらく、その疑問はすぐに忘れて、今に至っていると思います。この記事で、その疑問が晴れれば幸いです。
辞書上の意味をまとめたものは、下になります。
出典:デジタル大辞泉「ひとえ【一重/単】」
1 そのものだけであること。重ならないであること。「唐紙―を隔てた隣室」「紙―」 2 花びらが重なっていないこと。単弁。「―の椿(つばき)」 3 「一重瞼(まぶた)」の略。 4 「単物(ひとえも...
出典:デジタル大辞泉「ふたえ【二重】」
1 二つ重なっていること。また、そのもの。にじゅう。「ひもを―に掛ける」 2 「二重瞼(まぶた)」の略。 3 腰が折れ曲がること。「いといたう老いて―にてゐたり」〈大和・一五六〉
出典:デジタル大辞泉「ふたしえ【二し重】」
《「し」は強調の意を表す助詞》「ふたえ」に同じ。「―にさらにと分くる露なればもみづる方に宿るなるべし」〈伊勢集〉
出典:デジタル大辞泉「みえ【三重】」
1 三つかさなっていること。また、そのもの。さんじゅう。 2 3色の色糸で模様を織り出すこと。また、その織物。
出典:デジタル大辞泉「しじゅう〔シヂユウ〕【四重】」
1 四つ重なること。また、四つ重ねたもの。
2 《「四重禁」「四重罪」の略》仏語。4種の重罪。殺生・偸盗ちゅうとう・邪淫・妄語。
出典:デジタル大辞泉「いつえ〔いつヘ〕【五重】」
1 衣などを5枚重ねること。また、そのもの。「赤色に桜の―の衣」〈枕・二七八〉2 「五重の扇」の略。
出典:デジタル大辞泉「いつえのおうぎ〔いつへのあふぎ〕【五重の扇】」檜扇ひおうぎの一。檜ひのきの板を8枚とじたものを一つの単位(一重)とし、それを五つ重ねた扇。
出典:デジタル大辞泉「ななえ【七重】」
七つ重ねること。また、たくさんのものを重ねること。多くの重なり。しちじゅう。
出典:デジタル大辞泉「ななえやえ【七重八重】」
数多く重なること。また、そのもの。「―に包帯を巻く」
デジタル大辞泉「やえ〔やへ〕【八重】」
1 八つ重なっていること。転じて、数多く重なっていること。また、そのもの。「七重の膝ひざを八重に折る」
2 花びらが数多く重なっていること。また、その花。重弁じゅうべん。「八重の椿つばき」
出典:デジタル大辞泉「やえやえ【八重八重】」
幾重にも重なっていること。「おしなべて咲く白菊は―の花のしもとぞ見えわたりける」〈後拾遺・雑三〉
出典:デジタル大辞泉「ここのえ〔ここのへ〕【九重】」
1 物が九つ、または、いくつも重なっていること。また、その重なり。「—に霞隔てば」〈源・真木柱〉
2 《昔、中国の王城は門を九重につくったところから》宮中。禁中。「みづからは—の内に生ひ出で侍りて」〈源・少女〉
3 宮中のある所。帝都。「鄙ひなの都路隔て来て、—の春に急がん」〈謡・田村〉
出典:デジタル大辞泉「とえ【十重】」
物が10、重なること。「―二十重」
出典:デジタル大辞泉「とえはたえ【十重二十重】」
=幾重(いくえ)にも多く重なること。「見物人が―に取り囲む」
出典:デジタル大辞泉「はたえ【二十重】」
物がいくえにも重なること。「十重(とえ)―」
出典:デジタル大辞泉「ももえ【百重】」
数多く重なり合うこと。いく重にも重なっていること。「我(あ)が恋は夜昼別(わ)かず―なす心し思へばいたもすべなし」〈万・二九〇二〉
出典:デジタル大辞泉「いおえ【五百重】」
いくえにも重なっていること。「白雲の―に隠り遠くとも夕(よひ)去らず見む妹があたりは」〈万・二〇二六〉
出典:デジタル大辞泉「やおえ【八百重】」
幾重にも重なっていること。非常に遠く隔たっていること。また、その場所。「滄海原(あをうなはら)の潮の―を治(しら)すべし」〈神代紀・上〉
▼サムネに使っている画像の文字
5 :五重(いつえ)
9 :九重(ここのえ)
20 :二十重(はたえ)
100:百重(ももえ)
500:五百重(いおえ)
【記事編集用Link】
https://blog.hatena.ne.jp/peaceheart/onbin.hateblo.jp/edit?entry=13574176438061440616
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