辞書についてPart6「新語時事用語辞典」と「実用日本語表現辞典」【Wikipedia:井戸端】
前回の記事で個人辞書※1の問題を書きた。個人辞書※1=この記事で説明する便宜上"webで個人運営・webの小さい会社運営の辞典"を[個人辞書]と呼ぶ
↓
辞書についてPart5【社会的責任】個人辞書が著作主張!?
Wikipedia:井戸端でも個人辞書はネタになっていた!!
Wikipedia:井戸端とは
いろいろ使われてるが、役割の一つをカンタンに言えば
[wikiの書き方はどうあるべきか]を議論するような場所。
Wikipedia:井戸端
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▼個人辞書の話題(Wikipedia:井戸端) URL
2020/01/30に「Wikipedia:井戸端」での話題の内容を引用したので軽く目を通してほしい。
タイトル:「新語時事用語辞典」と「実用日本語表現辞典」
実用日本語表現辞典 http://www.practical-japanese.com/
新語時事用語辞典 http://www.breaking-news-words.com/
というウェブサイトがあります。名前だけ見ると一見広く流通している[紙の]辞典であるかのように見えるせいか時々出典として使われているのですが、ウィキペディアの出典として利用するには、信頼性がかなり不安です。どちらもウェブサイトであり、体裁は普通のブログで、文責不明で、個人主催か会社主催なのかも不明です。主催者のペンネーム、ハンドルネームすら見当たりません。「新語時事用語辞典」と「実用日本語表現辞典」はウェブリオに転載されているようですが、著名な出版社の辞書と並んで表示されていたりして紛らわしく(ウェブリオで三省堂大辞林と実用日本語表現辞典が並んで表示される例:http://www.weblio.jp/content/炎上)、ウィキペディアンがつい出典にしてまうのかもしれません。勿論、ウェブリオが著名な出版社と同等の執筆、編集陣を抱えていて、「新語時事用語辞典」と「実用日本語表現辞典」の内容をしっかりと査読しているなら話は別ですが・・・。ウィキペディアンに向けて一定の注意喚起が必要でしょうか。そうだとすれば、どうやればいいでしょうか。 --163.49.206.101 2017年9月29日 (金) 14:16 (UTC)
コメント 「辞典」という名前に惑わされないように言うしかないかと思われます。例に挙げられた二つのウェブサイトは個人のブログの範疇(Wikipedia:信頼できる情報源)に入るので出典として使えないというしかありません。ウェブリオが出典だだから問題ないと言われる場合は「ウェブリオが三次情報源」であるので、ヤフーニュースがダメである理由と一緒で「二次情報源または一次情報源を用意」するように説明してください。(ウェブリオが信頼できる情報だと思っているものでも、ウィキペディアの基準では信頼できる情報とはいえないケースもあるうえ、ウェブリオは基本的に「提供元を取り込んでそのまま表示する」ので、内容の精査は行っていないとみられるため)--アルトクール(会話) 2017年9月29日 (金) 14:30 (UTC)
ウェブリオ出典を安易に付ける前にウェブリオの元ソースを参照して下さい、そのソースが信頼できる情報源がどうかを確認して下さい、というような解説がどこかにあるといいかもしれませんね。実用日本語表現辞典はウェブリオでは「実用」を抜いて「日本語表現辞典」とも呼ばれているようです。この名前で検索すると出典として利用されている例が60件程見つかりました。パターンとしては、1文目の定義の出典として利用されている例[1]:https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=外国人タレント&oldid=62988995
、外部リンク節にある例[2]:
https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=ケイパビリティ&oldid=65072290
、など。 --163.49.204.185 2017年9月30日 (土) 12:18 (UTC)
Wikipedia:井戸端の話題を要約
・”新語時事用語辞典 / 実用日本語表現辞典”=個人辞書
・名前は一見すると広く流通する紙の辞典(大手辞書)に見える
・weblioで検索すると大手辞書と同列に個人辞書が出てくる。
・それを個人辞書と認識せずに信頼できる出典としてる問題
大手辞書の例
など
個人辞書の例
・新語時事用語辞典
・実用日本語表現辞典
など
語源由来辞典も。
[辞典・辞書]という言葉に代わる言葉がない
個人辞書の中にも
「私の辞書は1個人のまとめであり、大手辞書のような正確性はない」
「この個人辞書は大手辞書に擬態する(勘違いさせる)つもりはない」
という辞書もあったかもしれない。
しかし、
辞書は「何かをマトメて文字で表したモノ」だが
「個人で作った[何かをマトメて文字で表したモノ]に固有の名称はない。」
その解決に 辞書の代わりにまとめという言葉を名前に使ったとしたら。
[〇〇辞典]という名前が[〇〇まとめ]になる
▼[〇〇辞典]→[〇〇まとめ]にしてしまうと
・まとめサイトっぽく見える
・権威性が落ちる
・網羅ではなく一部をまとめたモノに見える
↑
上の3点は[信頼度が落ちる]ことに行き着く。
しかもこの信頼度は実際に中身をしっかり判断した上で信頼度ではなく、
[いかにソレっぽく見えるか]で判断した信頼度
▼ソレっぽく見える要素
・名前を[〇〇辞典]という名前にする(大手に擬態)
・[〇〇]の部分に漢字を使う(日本人は漢語崇拝)
・サイトの作りを固いデザインにする
▼ネットが普及した現代だからこその悲劇
【昔】
・昔は個人が世界に向けて発信できない
・昔は個人辞書の内容が世間に広まらなかった
↓
【今】
・今は個人が世界に向けて発信できる
・今は個人辞書の内容が世間に広まる
▼言葉定義の扱いについて思うこと
和語の里では、「コトバの定義に関わる注意点」を広めていきたいと思っています。
ネット上には、自分勝手に言葉の意味を〝断定・定義・限定化〟している記事だらけという認識を世間に持ってもらいたいです。
▽解説そのものがダメではない
なにかのコトバについての解説を個人・歴史のない団体がしてはいけないという話ではありません。
「新語時事用語辞典」
「実用日本語表現辞典」
これらのサイト名のように、いかにも本格的な辞典のような名付けをすることが問題なのです。
「辞典」という冠がついていると、一般庶民は権威性を感じて、完全に信用しきってしまうからです。
参考にするのがダメなのではなく、盲目的に信用するのが問題なのです。
〝断定・定義・限定化〟については、ネット記事・書籍だけでなく、人づてでの「内輪の俗語」、「社内・業界においての特殊な意味」を公的なものかのように語る人も多いです。
こういった、日本語を取り巻く環境を変えていきたいと思っています。
関連記事:
▼オマケ※202210726追記
https://www.asahi.com/articles/SDI201907112436.html
「インターネットの健康情報は落とし穴がいっぱい」という記事タイトルで、ネット情報の危険性を語っています。記事の全体的な内容は、ちゃんとした注意喚起の記事なのですが…
文中に出ている「バイアス」という言葉を、なにかから参考にしたという記述(※1)があり、どこの情報を参考にしたのか記事の下のほうを見てみると…
[参考資料]
1)出典:実用日本語表現辞典
🙄?
🤔・・?
😁・・・!
🤣「こんなタイトルの記事なのに、それを参考資料にしていいのか?」
と思わず笑ってしまいました。
「実用日本語表現辞典」は、この記事で語ったように出典にするには、問題視されているサイトです。その情報を使って「インターネットの健康情報は落とし穴がいっぱい」という記事タイトルは、ちょっと面白いです。
▽ツッコミのわけとは「一貫性」
ここで言いたいのは、「実用日本語表現辞典【バイアス】」の内容が間違っているかではありません。
Aさんと、Aさんの知り合いXさん、Aさんの話し相手Bさんがいます。
※Xさん=本格的な勉強をしていないが、動物の病気などについてをネットでよく調べている。
【ペット好きのAさん・Bさんの会話】
Aさん😀「かわいいね、ペット飼ったんだ!」
Bさん😀「うん! かわいいでしょ。」
Aさん😀「うちのネコが最近調子悪くて、知り合いの動物詳しい人に相談しているんだ!」
Bさん😀「飼い主として動物病院のような信頼できる場所の診断をちゃんと受けなきゃダメだよ!」
(数日後)
Bさん😨「見てみて、ウチのペットの体が一部にデキモノできてる。病院連れて行くつもり…」
Aさん😀「私の知り合いXさんっているんだけど、動物病院の先生じゃないけどペットにくわしいんだ。 写真送ってみるよ。」
(数分後)
Aさん😀「問題ないらしいよ! 詳しい人だから信用して、病院行かなくていいよ!」
Bさん😆「うん、そうだね!」
↑
このBさんをどう思いますか?
ワタシは一貫性がないと思います。
>>Bさん😀「飼い主として動物病院のような信頼できる場所の診断をちゃんと受けなきゃダメだよ!
このように、「先生でもない素人の意見を聞いちゃダメ」みたいなことをAさんに注意したBさん。
にもかかわらず、いざ自分のペットに危険を感じたときには、Xさんという動物病院の先生じゃないけどペットにくわしいらしい(あくまでらしい)という存在の意見を鵜呑みにしています。
このように、自分の主張の一貫性のなさが問題です。
仮に素人Xさんの意見どおりに病院に行かなくても問題がなかったとしても結果論です。
今回たまたま問題なかっただけかもしれません。
▽少なくとも その記事内だけでもガマンすべきだった
「実用日本語表現辞典」を1つの参考要素にすること自体が問題ではありません。
しかし、
「インターネットの健康情報は落とし穴がいっぱい」
というタイトルの記事の中で、「実用日本語表現辞典」を出典文献として載せるのは、一貫性がないと感じます。
- 辞書についてPart6「新語時事用語辞典」と「実用日本語表現辞典」【Wikipedia:井戸端】
- ▼ネットが普及した現代だからこその悲劇
- ▼言葉定義の扱いについて思うこと
- ▼オマケ※202210726追記
【記事編集用Link】
https://blog.hatena.ne.jp/peaceheart/onbin.hateblo.jp/edit?entry=26006613504736811
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新語時事用語辞典の危険性、実用日本語表現辞典の危険性