「祝日も仕事でつらたん」
のように、TwitterやYoutuberなどネット上の投稿で、「つらたん」を目にします。
今の20代以下の世代には、結構 馴染み深いコトバだと思います。
また、それ以降の世代でも知っている人や使っている人もいます。※2022年2月時点。
【例】
・遊ぶ約束してたのに雨が降っててつらたん
・頭痛いのつらたん
・店に行って気に入った柄の服があったけど、合うサイズ無くてつらたん。
・スマホを自宅に忘れて、地図アプリ見れないつらたん…
・祝日も仕事。つらたん。
・返事で同意のキモチを表す「花粉症で鼻水つらたんね」
・つらたん過ぎる
・部活で走り過ぎて足がつらたん。
・冬は寒くて、朝に起きるのがつらたん😖
↑
さまざま状況でのツライキモチを表せるコトバです。
また、名詞的に使えるため、文法的なことを深く考えずに、雑に文にブチ込むことができるのも使われる理由でしょう。
▼Tweet数も多いコトバ
Twitter検索では「一ヶ月で4万件」ほどのTweetがされています。出典:表記ブレの調査【た行「つ」】
【つらたん】
「Yahoo!リアルタイム検索30日分@20220215のTweet数」
つらたん・41,532件
ツラタン・_2,235件
辛たん・・_2,047件
ツラたん・・_613件
【合計】44584件
【つらたん】は4万件以上もヒトツキで使われていました。
▼実用日本語表現辞典が「使われなくなった」とウソをつく
実用日本語表現辞典の「つらたん」の項目を見ていると、良からぬ説明を見つけました。
【良からぬ説明を簡潔にまとめ】
・次第に使われなくなった
・2018年頃に「~み」の語が流行
・「つらたん」に代わって「つらみ」が流行
「嘘です!!
"次第に使われなくなっていった"なんてすべて嘘です。あそこにあるのは、虚構なんです!
日本人をだます為に
【20220215時の実用日本語表現辞典】
http://www.practical-japanese.com/2017/05/blog-post_31.html?q=%E3%81%A4%E3%82%89%E3%81%9F%E3%82%93
【20230526時点でのWA】http://web.archive.org/web/20230526070115/http://www.practical-japanese.com/2017/05/blog-post_31.html?q=%E3%81%A4%E3%82%89%E3%81%9F%E3%82%93
※20220215確認時の「つらたん」の投稿時刻は、「4th November 2020」。
▽「つらたん」「つらみ」件数比較
下が、Twitter上においての使用件数の比較データです。
出典:表記ブレの調査 た行「つ」
「Yahoo!リアルタイム検索30日分@20220215のTweet数」
つらみ・34,445件
ツラみ・・1,462件
ツラミ・・・_58件
【合計】35965件
特記:「つらみ」を変換すると「辛み」に変換できるが、これは「からみ」とも読める(というか、そっちの読みのほうが多い)。参考記録:辛み7,778件のツイート※仮に「辛み」も加えた場合は「43743件」
【つらたん】の合計「44584件」
【つらみ】の合計「35965件」
ですので、むしろ実用日本語表現辞典に死語扱いされた「つらたん」のほうが使用数が多かったのです。
だからといって、「つらみ」が死語でもありません。片方を死語扱いできるほど、圧倒的な差はないです。
※合計ではなく、同じ表記方法だけを比べた場合
つらたん・41,532件
つらみ・・34,445件
▽日本語解説サイトの問題
【日本語解説サイト・ビジネス書系日本語解説本にありがちなコトバ】
・〇〇は使われなくなっていった
・現代では死語
・「〇〇」の言葉にとって変わられた
なぜ、このようなことを安易に書くのでしょう?
使用頻度が少し落ちただけで、「完全に古いコトバ」というレッテルを貼るのは低レベルな思考方法です。
▼おわりに
日本語が乱れる原因は、若者のせいでしょうか?
わたしからしたら、「軽率に断定する日本語解説サイト」のほうがよっぽど日本語を乱していると考えています。
「死語認定・失礼扱い」などをすることにより、「国民のコトバを操作」してしまうからです。
【記事編集用Link】
https://blog.hatena.ne.jp/peaceheart/onbin.hateblo.jp/edit?entry=13574176438063847037
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"死語を殺すな"
"殺して死語にしたのは死語と言った人"
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