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怖気づく(おじけづく)・物怖じ(ものおじ)。「オジ=恐れること・こわがること」。日本語の辞書データ まとめ

おづ=恐れる・こわがる

出典:学研全訳古語辞典「 おづ 【怖づ】」
自動詞ダ行上二段活用
活用{ぢ/ぢ/づ/づる/づれ/ぢよ}
恐れる。こわがる。
出典源氏物語 若紫
「をさなき心地(ここち)にも、いといたうもおぢず」
[訳] 幼い心にも、それほどひどくもこわがらず。


 そのオヅの連用形が「オヂ(オジ)」。

怖気づく
物怖じ
 などの複合語の一部として現代でも用いられている。

 複合語「物怖じ」に含まれる際には、基本的に連用形名詞用法となる。
※「モノオヅ」という用法は、基本使わない。
※「使わない・使ってはいけない」などと断定せず、「基本使わない」と書く理由は、日本語の可能性を低くしたくないから。


【「物怖じ(ものおじ)」 意味】

[名](スル)物事をこわがること。「物怖じしない性質」
出典 小学館デジタル大辞泉【ものおじ〔おぢ〕物▽怖じ】


( 名 ) スル 臆病おくびようで、何かにつけてこわがること。 「 -しない態度」
出典 三省堂大辞林 第三版【ものおじ〔おぢ〕物▽怖じ】

 

もの-おぢ 【物怖ぢ】
名詞
怖がること。おびえておどおどすること。
出典源氏物語 若菜上
「心あわただしげに、ものおぢしたるけはひどもなり」
[訳] 気が落ち着かないようすで、おびえておどおどすることをしている気配である。

(出典:学研全訳古語辞典:https://kobun.weblio.jp/)

 

怖気(読み)オジケ
▽怖気おじけ おぢ‥おじけ〔おぢ〕おぞけこわげ 

 


精選版 日本国語大辞典 「おぞけ【怖気】」
〘名〙 (「おぞげ」とも。しばしば「おぞ毛」と誤解して用いられる) こわがって、びくびくする心。また、いとわしくて、ぞっとする気持。おじけ。
高野聖(1900)〈泉鏡花〉二「敦賀(つるが)で悚気(オゾゲ)の立つほど煩はしいのは」


出典:精選版 日本国語大辞典「おじけ【怖気】」
〘名〙 こわがる気持。また、そのさま。恐怖心。おぞけ。
浮世草子・沖津白波(1702)一「おぢ気(ケ)が付てがたがたふるふ様になれば」

出典:精選版 日本国語大辞典「こわげ【怖気】」
〘名〙 こわいと思う気持。
浄瑠璃・菅原伝授手習鑑(1746)一「我詞を用ずば、七生迄の勘当ぞと聞て、希世がこはげも抜」

 

 

おぢ-おそ・る 【怖ぢ恐る】
[一]自動詞ラ行四段活用
活用{ら/り/る/る/れ/れ}
自動詞ラ行上二段活用
活用{り/り/る/るる/るれ/りよ}
こわがり恐れる。
出典宇治拾遺 一五・一〇
「帝(みかど)いみじくおぢおそり給(たま)ひけりとなん」
[訳] 帝はひどくこわがり恐れなさったということだ。
[二]自動詞ラ行下二段活用
活用{れ/れ/る/るる/るれ/れよ}
[一]に同じ。
出典宇治拾遺 三・一四
「大宮司(だいぐうじ)の威勢、国司にもまさりて、国の者どもおぢおそれたりけり」
[訳] 大宮司の威勢は国司にもまさって、土地の人々はひどく恐れていた。

(出典:学研全訳古語辞典:https://kobun.weblio.jp/)

 


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