和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -

やまとことば・和語・日本語に関する情報をデータ化・日本語の問題点解説。語彙力・難読漢字クイズなどによる教養アオリの否定など。

をまだご? 一見すると「なにそれ?」と思う文字列【日本語区切り問題】


 上の画像は「Google Photos(フォトス)」から来たメールです。
※日本でのサービス名「Googleフォト」。

 

 メールのタイトルは
「〇〇さんからの写真をまだご覧になっていません」
 と なっています。

 このメールは、誰か自分以外の人(例 田中さんなど) が 自分に写真を見せたり送りたいなどの理由で自由に共有できる設定にしたという報告のメールです。

 ところで、さきほど紹介したメールのタイトルに違和感を覚えませんでしたか?

▼をまだご

 メールのタイトルは
「〇〇さんからの写真をまだご覧になっていません」
 でした。

 読点やスペースなどがなく、文字サイズも統一されています。

 このメールの区切りについて考えていきます。

▽意味として見た場合の区切り

「〇〇さんからの写真をまだご覧になっていません」

 これは、意味として区切ると…
「〇〇さん からの 写真 を まだ ご覧に なっていません」
 となります。
※もちろん、現実で手書きをした場合は、露骨にスペースは入れませんが。


 手書き・ポスター・広告などのデザイン性に優れている媒体だと、下の画像のような見た目になると思います。

▽反射的な区切りで読んだ場合の区切り

 まず はじめに、人が日本語文を読む際に「脳が反射的に区切りをつける場合は文字種で区切る」と考えてください。

 つまり、
・ひらがな
・カタカナ
・漢字
・ローマ字
・数字

 などを基準に区切るということです。
※反射的に区切る場合。

「〇〇さんからの写真をまだご覧になっていません」
   ↑
 この文を反射的な区切りで読んだ場合、下のように区切られます。

「〇〇 さんからの 写真 をまだご 覧 になっていません」

 もちろん、上の区切りのまま読むわけではありません。


・文法などの日本語の知識
・いろんな文を読んだ経験
・単語としての認識※「ご覧」など
   ↑
 こういった要素から、直感的に・反射的に・視覚的に得た情報を変換して、
「〇〇さん からの 写真 を まだ ご覧に なっていません」
 という区切り方で脳内は処理します。
※さらに細分化したら「〇〇 さん から の 写真 を まだ ご覧 に なって いません」くらい細かく区切る。


※下の画像でう言う「手書き・広告など」の書き方です。

 文字として見ただだけでは、区切りが よくわかない文でも、ほとんどの日本人は ただしい区切りで読むことができます。
🤔「じゃあ、何が問題なのさ?」
 こう思った人も多いはずなので次に説明いたします。

▼日本語ネイティブらしい読む速度

 日本人なのだから 日本語文スラスラ読める。
 「そんなの当たり前」と思ってませんか?

「〇〇さんからの写真をまだご覧になっていません」
 実際には上のような文字列からなる文では、区切りを脳内でつくるために一瞬のラグが生じます。
 それによって、読む速度が遅くなります。

▼おわりに


 手書きで書くときは、「をまだご」がヒトマトマリに見えることは少ないですが、デジタル化する際に、文字がブサイクになるということがあります。


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