前提として、「多くのクソ変換は仕方のないことである」ということを前提とします。
とはいえ、「クソ変換」と揶揄していには理由があります。「良くない・適していない変換結果をする変換機能」を完結に表現する方法が「クソ変換」であるため、こう表現しています。
▼クソ変換の犠牲者
まず、下の文を読んでください。
ガチャ・キャンディトイ私リーズより『鬼滅の刃』ぴた!でふぉめ 鬼滅の刃 アクリルキーホルダー vol.5が登場します。
https://j-mag.org/2020/11/26/kimetsu-77/
出典:『鬼滅の刃』ぴた!でふぉめ 鬼滅の刃 アクリルキーホルダー vol.5が来年1月新登場! | JMAG NEWS 2020-11-26
「私リーズ」という不自然な文言がありますよね。
これは、「シリーズ(SERIES)」というコトバの誤変換です。
この誤変換は多く見られ、Google検索では20211113時点で、結構な検索件数がありました。
「"私リーズ"約 759 件」
「"尻ーず"約 11,200 件」
▽他にもあった「私リーズ」の誤字
「ギズモード・ジャパン」の記事にて「80年代の名作海外ドラマ私リーズで」。
出典:https://www.gizmodo.jp/2020/12/226057.html
「ゲームミックス」の記事にて「骨太の『Gears』私リーズ」。
出典:https://gamemix.jp/show/67209
▽実際に「しりーず」を変換してみた
なんと!!「しりーず」の第二・第三の変換候補が「尻ーズ・私リーズ」でした!!
※第一変換候補は「シリーズ」。英語表記「series」は第四変換候補。
せめて、「series・SERIES」などが第二・第三変換候補なら、「尻ーズ・私リーズ」を誤タップする可能性は減るのですが、第二・第三の変換候補が「尻ーズ・私リーズ」だと誤タップ率はハネ上がるでしょう…
▽「尻~ず」という商品がある
20211113時点での検索件数「"尻ーず"約 11,200 件」と多いです。
その「尻ーず」は、実際に「尻~ず」という商品があるようです。
参照:amazon > ぬけな~い!尻~ず2 全6種セット ガチャガチャ
https://www.amazon.co.jp/dp/B01MTYR8MR
amazonで売っている商品写真を見てみると、猫・ブタ・犬などが穴に顔を突っ込んでいる磁石のようで、顔を突っ込んでいるから「尻」を向けるような形になっています。
そのため「尻」と「シリーズ」を文字って「尻〜ズ」なのでしょう。
こういった商品があるからといって、変換候補の上位に入れる必要はないと思います。
さらに言えば、誤字にも恥ずかしい誤字があり、「シリーズ」を「尻ーズ」と表記するのは恥ずかしい誤字ですね(笑)。
そういった意味で、変換候補の上位に入れるのは危険と言えます。
第二・第三の変換候補というのはスマホならば、誤タップで押しやすい位置にあります。
▼何らか→何ら化
「なんらか」変換。本来「何らか」であるべきところ「何ら化」と変換される時期がありました。
※20221201時点では修正されている。
このクソ変換の犠牲者の中には
・人を指導する立場の学習塾の記事
・英文契約書用語の弁護士による解説記事
などの割としっかりしてそうなwebpageですら「何ら化」という誤字がありました。
〜買主としては売主に何ら化対処してほしいと〜
出典:Flaw(英文契約書用語の弁護士による解説)
https://www.mkikuchi-law.com/article/16031426.html
〜現在通っている教室に何ら化の不満や不安があったり〜
出典:転塾について | 群馬県前橋市の学習塾-合格会 2020/02/11
https://goukakukai.com/2020/02/11/elementor-3682/
↑
これに関して「けしからん!」と言うつもりはありません。
「割としっかりしてそうなwebpageですら、誤字をしてしまうほどのクソ変換」という証明・資料としての載せました。
この誤変換が確認できたのは20211124時点で、20221201時点では修正されています。
しかし、また誤変換されるようになるかもしれないので油断できません。
▽その他の「何らか→何ら化」の誤字の例
ほかにも、「INA&Associates株式会社」が運営している オンラインの部屋探し「Town Map(タウンマップ)」というサイトでも誤字が見つかりました。
「賃貸契約の違約金とは?相場や注意点を解説」という記事で「何ら化に問題」という表記がありました。確認時20221201。出典:https://town-maps.jp/living/3454/
これも、変換候補の上位に変な表記が来たり、第一変換候補に変な表記が来るのが良くないのであって、書き手を悪く言えるもんではありません。
※「なんらかにもんだい」と入力して、「何ら化に問題」と変換されるとは思っても見なかったでしょう。
▽「何らか→何ら化」の特殊性
他のクソ変換と違うのは、変換されるコトバ「何ら化」が既存のコトバではないことです。
そして、「なんら・か」と分けて変換されていることから、「何ら化」というコトバを機会が1語として見ていたのではなく、単純に「何らか」というカタマリとしてAIが認識していなかったのでしょう。
▼「かんれんご」が「関連後」に変換!?
※20211103確認時は「関連後」だったみたいですが、20221202確認時には「関連語」が第一変換候補になっていました。
「何かのコトバと関連する別のコトバ」を「関連語」と言います。
これは、よく使いますね。
しかし、「関連後」という文言は、そこまで頻繁に使わない限定的なものです。たとえば、「〇〇関連後処理」など。
さらにいえば、「関連後処理」は「かんれんあとしょり」です。「かんれんご+しょり」ではありません。
つまり、「かんれんご」の音では「関連語」が多く、これが第一変換候補であるべきと考えます。
Google検索で20211103に「関連後」を検索したら、思いのほか、件数が多かった。この多さは誤字の件数も含んでいると考えて良いでしょう。
・"関連語"約 12,800,000 件
・"関連後"・_約 784,000 件
▽「関連後」という誤字の例
辞典の検索が行える「Weblio」というサイトがあります。
コトバを扱うサイトの中でも、辞書系のサイトなので、コトバへの正確性が求められるサイトです。
その「Weblio」が広告を出していました。
出典:類語辞典・シソーラス・対義語 - Weblio辞書→https://thesaurus.weblio.jp/
【他にもある"関連後"という誤字】
受験英語、語源、英語の歴史をはじめとした面白い豆知識や、知的好奇心さえあれば楽しめる理論言語学の初歩的内容をTweetするという「英語たん」というTwitter accountでさえ、クソ変換の犠牲になっている。そのTweetのURL→https://twitter.com/eigotan/status/1453414125556490247
melancholy「憂鬱、メランコリ」。これ語源はギリシア時代の医学で、melan-「黒」、chol「胆汁」。黒い胆汁が人を憂鬱にするとされていたからだよ。関連後は専門用語が多いけど、malanin「メラニン」やcholesterol「コレステロール」は身近かな。
— 英語たん@クロスワードパズル公開中 (@eigotan) 2021年10月27日
▼おわりに「クソ変換は仕方ないこと」
「クソ変換」は問題視すべきことです。
しかし、問題視しつつも、「日本語文で完璧な変換をつくるのは、かなり難しい。」という認識も大事です。
そして、難しいがゆえに誤字を見つけても許容する心の広さが大事です。
この心の広さがないと、海外で紹介される「あたたかな日本人」というのがウソになります。
※「実際ウソだろ、日本人は性格悪い。」というのはナイショで(笑)。
▼「シリーズ」って何?
仮に「恵みジュース」という商品があって、「恵みジュース ぶどう味」「恵みジュース レモン味」「恵みジュース イチゴ味」があるとします。
それら、「恵みジュース ぶどう味」「恵みジュース レモン味」「恵みジュース イチゴ味」を合わせて、「恵みジュース シリーズ」と表現します。
そういった「シリーズ」というコトバは、日本ではよく使われていますね。
【記事編集用Link】
https://blog.hatena.ne.jp/peaceheart/onbin.hateblo.jp/edit?entry=4207112889941338849
【KEYWORD ZONE】kuso_rei_01
糞変換、くそへんかん、クソヘンカン、kusohenkann、kusohenkan、くそ変換
変換機能糞すぎ、変換機能糞過ぎ、変換機能糞杉、変換機能くそすぎ、変換機能クソすぎ、変換機能クソ過ぎ、hennkannkinoukusosugim、henkankinoukusosugi
漢字変換機能糞すぎ、漢字変換機能糞過ぎ、漢字変換機能糞杉、漢字変換機能くそすぎ、漢字変換機能クソすぎ、漢字変換機能クソ過ぎ、kanjihennkannkinoukusosugim、kanjihenkankinoukusosugi