和語の里では、Amazon Kindleでデジタル書籍の出版を2021年にしました。
そして、「Kindle Unlimited」という読み放題サービスでも読めるように設定していました。
※通常の買い切りに加え、「Kindle Unlimited」に契約している人なら無料で読めるという設定です。
しかし、その設定は失敗だったかもしれません。
そう思ったのは、amazon(アマゾン)からの、とあるmailが来てからです。
Kindle ダイレクト・パブリッシングをご利用いただきありがとうございます。
お客様の作品に対する読書/利用活動を偽装して Kindle の各種サービスを意図的に操作しようとするアカウントの存在が確認されました。
お客様によるご対応は特に必要ありませんが、Amazon 側の対応として、これらの悪意あるアカウントの活動をブロックするとともに、該当する実績を支払い計算から除外させていただきます。つまり、正当な読書実績に基づくロイヤリティはお受け取りいただけますが、これらのアカウントによる不正な読書実績に基づくロイヤリティは受け取ることができません。
この通知は、お客様のアカウント ステータスの変更を意味するものではなく、すでに報告されているお客様の既読ページ数とロイヤリティの支払いに Amazon のセキュリティ対策が与える影響についてお知らせするためのものです。
このような不正行為をどうやって検出しているか興味をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、セキュリティの都合上、詳細をお伝えすることができませんのでご了承ください。
ご不明な点がありましたら、このメールにご返信ください。
今後ともよろしくお願いいたします。
Kindle ダイレクト・パブリッシング チーム
↑
このようなmailです。
「悪意あるアカウント」
「ブロック」
「偽装」
などの物騒なコトバが含まれています。
さあ、第一に確認したのは「和語の里が違反をしていたかどうか」ですが、文面を見る限り、出版側(和語の里)が違反をしているわけはないようです。
※今回 取り上げた Kindle Unlimited で 違反者がいたというmailに関する質問が、「Yahoo!知恵袋」でもありました。https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11237330171
▽違反扱いされていたのは読者側
先程のmailの中から、誰が違反したかの部分を抜き出します。
お客様によるご対応は特に必要ありませんが、Amazon 側の対応として、これらの悪意あるアカウントの活動をブロックするとともに、該当する実績を支払い計算から除外させていただきます。
「Amazon 側の対応として、これらの悪意あるアカウントの活動をブロック」と書かれています。
では、和語の里のAmazon・Kindleのアカウントが活動をブロックされているかというと、そうではありません。
そのことから、別の人の違反ということでしょう。
▽読書側の違反するメリット
読者側に違反した人がいたということですが、気になったことがあります。
「読者側の違反するメリットは大きくないじゃないか」
という疑問です。
出版する側からしたら、読まれたページ数が多いほうが収益があがる仕様なので、違反する人が生まれてしまうことがあるのは想像できます。
しかし、読者側は「何ページ読んだ」という記録が上乗せされるだけで、カネが入るわけでもないので、違反によるメリットととしては小さいと思います。
これらのことから導き出した仮定の話・推定した話になりますが…
「読者側は違反するつもりじゃなかったのに、和語の里の本の仕様のせいで、違反扱いされたのではないか」
という疑惑の話をしたいと思います。
▽本の仕様が辞典系
和語の里が出版したのは「(私家版)カタカナ日本語辞典」です。
※タイトルからわかるとおり、辞典系のデジタル書籍です。
そして、デジタル書籍ということで、紙代のコストを気にしなくてすみます。その結果、1ページにぎゅうぎゅうに敷き詰めずに、情報の組み込み方はゆとりある組み方をできます。
つまり、普通の出版されている国語辞典などは、1ページに何十単語もコトバの説明を敷き詰めなければ いけないのですが、デジタル辞書ならば1ページ1単語・2単語・3単語などにしても、コスト面で損にはなりません。
▽電子書籍はある程度の文字サイズが必要
「明鏡国語辞典 第三版」のサイトに行くと、実際の紙製の辞典の中身の見本が見れます。Url「https://www.taishukan.co.jp/item/meikyo3/」
1P36語ほどあります(2P目を数え)。
たとえば、そこに載っている見本を そのままスマホで見たらどうなるでしょう?
スマホという小さな画面で、36語ほどを説明しているのですから、スマホの画面で映したら、文字が かなり小さくなります。
では、スマホで読むことを想定した電子書籍では、どうするかというと…
文字サイズを(紙製よりも)大きめにつくって、読者側の見やすさをあげることをします。
▽辞典系を読み放題で読むと
おそらくですが、Kindleの読み放題の収益計算の仕組みをつくっている人は、辞典系の書籍を考えては設計しきれていないと思います。
そのため、「(私家版)カタカナ日本語辞典」のように、「文字サイズ大きめ」で つくってしまうと、パラパラ読み進められてしまい、Kindle側が機械的に判断して…
「こいつ、P数稼ぎのために ちゃんと読まずに、読み進めているな。」
と判断してしまうのです。
さらに言うと、文字サイズ関係なくても「辞書のように知りたいコトバのPを開く場合」は、そこに移動するためにパラパラめくるように読み進めます。
すると、またしても…
「こいつ、P数稼ぎのために ちゃんと読まずに、読み進めているな。」
という判定になってしまうかもしれません。ということで、辞典系を電子書籍で出すときは注意が必要という話でした。
▼これからどうするか
「(私家版)カタカナ日本語辞典」は、「Kindle読み放題」で読めるように設定していましたが、解除しようと思います。
ただし、解除の仕方が間違っているため、確実に解除できるかわかりません。おそらくKDPセレクトの登録を解除すれば、読み放題もできないようになると思います。
ちょうど、自動更新が前回設定時からの終了日「3月19日(2022)」ということだったので、自動更新しないようにしました。
おそらく、これで読み放題で読めなくなったかと思います。
▽読み放題にしていたワケは?
読み放題にしていたワケはというと…
辞典という性質上、一冊まるごとをイッキに読むだけでなく、ふとしたときに調べたり、ヒマつぶしで読めるものにしたかったからです。
そこで、ふとしたときの調べもの・ヒマつぶしという用途のために、買ってもらうというのは、ハードルが高いと思っていたので、読み放題でも読めるようにしていました。
▽読み放題は解除→値下げ
正規の値段1000円は、安くすると安っぽく見られるという習性を気にしての値段でした。
※内容量で考えると高かったかもしれません。
今回の話を機に、読み放題を解除します(3/20以降)。
そして、
500円に値下げしました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B08ZLXKPWL
▼補足
今回の話の、
もしかしたら、別のものが原因かもしれませんし、単純に違反者がページを異常にパラパラめくる人だったのかもしれません。
もしかしたら、赤ちゃんの遊び道具として、ページパラパラ オモチャとして使われていたかもしれません(笑)。
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