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【迷子探します or 迷子探しします or 迷子を探します】助詞〝を〟は省略できる!?【日本語のナゾ・疑似連語連用形名詞・ジョヌブン(助詞抜き文)】

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🦊こんにちは♪

 まず、下の2つの文をお読みください。

A「迷子探しします」

B「迷子探します」

C「迷子を探します」

D「迷子探しをます」

    ↑

 このBが「付け替えつ・か・」という連語連用形名詞とタイプが似ています。「付け替え」は活用できます。「付け替え」を連用形として「ます」に繋げられます※例「付け替えます」。終止形にしたければ「付け替える」と活用することができます。

 ではB「迷子探し」を、連語連用形名詞として考えると、「迷子探し」に「ます」をつなげることができたから「迷子探します」という文も成立するのかと問われれば、「待った!」をかけたいと思います。なぜなら、これは「助詞〝を〟省略」という可能性があるからです。

 

▼「助詞〝を〟省略」

 「迷子探します」というのは、「迷子を探します」の「助詞〝を〟省略」 していることも考えられます。実は「助詞〝を〟」というのは「省略できる」または、「省略しても通じる」からです。 

▽「助詞〝を〟省略」の例

「迷子を探します」→「迷子探します」

「あの人を連れてきて」→「あの人連れてきて」

「どれを食べようかな」→「どれ食べようかな」

「もっと金を稼げ」→「もっと金稼げ」

「恋人を連れてきて」→「恋人連れてきて」

         ↑

 このように、普段から耳にする文でも助詞〝を〟が省略されているということが結構あります。右のような文や形を「助詞ヲ省略」と名付けます。ややこしい名前になっているため※、別な名を考え中です。

 

 文であれば「助詞ヲ省略文」、短いものであれば形として「助詞ヲ省略形」と呼べばいいんじゃないかな(雑)。

※この名付け自体も「助詞ヲを省略」の「助詞〝を〟」を省略してるという頭がおかしくなりそうな名付けです(笑)。

 

▼疑似連語連用形名詞

 先程も例に出しましたが、助詞「を」を省略する前と後の例を下に示します。

 

【「助詞〝を〟省略」の例】

「迷子を探します」→「迷子探します」

「彼は弱い者をいじめていた」→「彼は弱い者いじめていた」

「友達とワインを飲みました」→「友達とワイン飲みました」

「もっと金を稼ぎましょう」→「もっと金稼ぎましょう」

 

 これらは連用形名詞のように「~する」という形を取れるかを確認してみましょう。

 

「迷子探します」→「迷子探しする」

「彼は弱い者いじめていた」→「彼は弱い者いじめする」

「友達とワイン飲みました」→「友達とワイン飲みする」

「もっと金を稼ぎましょう」→「もっと金稼ぎする」

 

 このように「~する」という形を取れます。このときは紛れもなく、連用形名詞であると言えます。しかし、「迷子探します」「友達とワイン飲みました」「もっと金を稼ぎましょう」などは、【疑似連語連用形名詞】である場合があります。

 【疑似連語連用形名詞】は、「名詞+動詞連用形」からなってるため、「連語連用形名詞」のように見えます。しかし、実は「連用形名詞ではなく、助詞〝を〟省略した形なだけ」かもしれないということです。

 

▼疑似連語連用形名詞

 「疑似連語連用形名詞」「疑似連用形名詞」は、和語の里が新発売した(新しくつくった)言葉です。それが成り立つには、

・連語連用形名詞である

・後ろに「する」をつけて使える

・連語連用形名詞を活用できる

・助詞〝を〟を省略した形としても見ることができる

などが条件になってきます。ここらへんはもう少し整理していきたいです。

 

 自分たちで言うのもアレですが、よくここまで日本語を整理するための言葉を、つくってきたなと思います。まだ、公開してない記事でも特殊な言葉・日本語の定義があるので、自分たちでも管理できていません(笑)。

 

 

▼疑似連語連用形名詞以外でも「助詞〝を〟省略」が起きる

※追記:20210723

▽「色が変わる」ではなく「色変わる」

 たまたま「色が変わる」という言葉関連のことを調べていたら「色変イロカ わる」という言葉を見つけました。

色変イロカ わる秋」変わる=連体

色変イロカ わる袖(色かはる袖)」変わる=連体

色変イロカ わるべき(色かはるべき)」変わる=終止※補足

 

▽連体・終止の「変わる」でも「助詞〝を〟省略」が起きる

 この記事では「疑似連語連用形名詞」で「助詞〝を〟省略」が起きると説明しましたが、それ以外でも「助詞〝を〟省略」が起きています。

 とはいえ、これは単純に「rymr1」の類いとも言えます。「rymr1」=「活用が使われる連語連用形名詞」のことです。

出典:https://onbin.hateblo.jp/entry/system_rym

>>活用が使われる連語連用形名詞=rymr1

 

出典:精選版 日本国語大辞典「色変わる」の解説
いろ【色】 変(か)わる

① 色が変化する。色があせる。様子が変わる。
※古今(905‐914)秋下・二七八「いろかはる秋のきくをばひととせにふたたびにほふ花とこそみれ〈よみ人しらず〉」
② 喪のために衣の色が薄墨色に変わる。
※源氏(1001‐14頃)椎本「色かはる袖をば露のやどりにてわが身ぞ更におき所なき」
③ 昇進して衣の色が変わる。
※曾丹集(11C初か)「松の葉の緑の袖は年ふともいろかはるべきわれならなくに」
④ 驚き、恐れ、怒りなどで顔色が変わる。特に、青ざめる。〔書言字考節用集(1717)〕

kotobank.jp/word/色変わる-2009016

 

▼補足:べし

[助動][べから|べく・べかり|べし|べき・べかる|べけれ|○]

 

「べき・べし」の前につくのは…

・終止形(ラ変以外)

・連体形(ラ変型活用)

以下のものも「べき・べし」の前につくことがある

・未然形(上一段)

・連用形(上一段)

 

▼話上手・話し上手・話が上手

 

 「話上手(話し上手)」となりますが、これは「話がうまい人」という意味で使います。

 しかし、これは「話が上手(話しが上手)」を「JSSR※」したカタチとしても、見ることができます。

※JSSR:助詞省略(JoSiShouRyaku)


「うわあ、あのスピーチしてる子、話が上手(話しが上手)だね!」

 JSSR ↓  

「うわあ、あのスピーチしてる子、話上手(話し上手)だね!」

 

 

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