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非活用語の送り仮名 一覧・まとめ【送り仮名アリ非活用語辞典風】

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 この記事は「非活用語の送り仮名(前の記事参照)」をまとめる記事です。

・分断されたものをメインに紹介。

 

▼Data:非活用語の送り仮名 まとめ

【A】

(あまつ)え」

(あま)りさえ」→「(あま)っさえ」→「(あま)つさえ」→「(あまつさ)え」

※「え」の部分が活用するワケではない。そもそも、「あまり・さえ」が別語であり、その区切りを「あまりさ・え」と区切り直す表記で、日本語の由来がゴチャゴチャになっている。「さえ」は語源は動詞「添へ(そへ)」だが、副助詞化した「さえ」を用いての造語なので、活用しない。

「あまつさえ」語源。https://kotobank.jp/word/%E5%89%B0%E3%81%88-427058

「さえ」語源。https://kobun.weblio.jp/content/%E3%81%95%E3%81%B8

 

 

(おおむ)ね」

大旨(おおむね)」→「(おおむ)ね」

※詳しくは、「【ニセ送り仮名】「概ね」表記は「魚な・湖み・帝ど」みたいな表記である【疑似送り仮名】」にて説明。

 

【N】

(ないがし)ろ」

(な)きが(しろ)」→「(な)いが(しろ)」→「(ないがし)ろ」

 

※精選版 日本国語大辞典「ない‐が‐しろ【蔑】」には (「無きが代」の変化した語。人や物があってもないかのようにするさま)と書かれている。
※「無きが代」は「無いものと思って」という解釈で、さげすみのコトバになったのだろうか。

 

 

 

【H B P】

(ひと)り」

一人(ひとり)」→「(ひと)り」

 

(ほとん)ど」

辺辺(ほとほと)」→「ほとほど・ほとをと(ほとおと)」→「(ほとん)ど」

 

辺辺(ほとほど)」「辺辺(ほとをと)」→「辺辺(ほとおど)」「辺辺(ほとおと)」→「(ほとん)ど」

 

【M】

(みずか)ら」

(みから)」→「みづから・みずから」→「(みずか)ら」

【分解】

(み)」=体・〇〇自身

「つ」=助詞「の」と同じ

(から)」=本来備わっている性格・性質。※参考

※「自ら」の「ら」=「非活用語」。「から(柄)」を途中で区切って、「か」だけ「自(当て字)」の中に埋め込まれている。


 「最も(もっとも)」
 「最も」、「最まない・最む」などと活用はしない。

▼Data:非活用語の送り仮名。非分断

 

(なか)ば」

(なか)()」→「(なか)ば」

※語源不明。助詞「は」の濁音化の可能性も考えられるが、断定できない。

 

▼非活用語の送り仮名 Links

「概ね」表記は「魚な・湖み・帝ど」みたいな表記

https://onbin.hateblo.jp/entry/niseokurigana00

 

▼その他のLinks

 

 

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【余談】

 文化庁 | 国語施策・日本語教育 | 国語施策情報 | 内閣告示・内閣訓令 | 送り仮名の付け方 | 本文 通則3にて、「非活用語の送り仮名」の対象となるものが、まとまってたので参照しました。
 この記事を充実すべく、コメントで非活用語の送り仮名を募集しております。このブログより前に「非活用語の送り仮名」という言葉を使っていたのは「コラム統計計算文法考:表記編(21-25)」でした。マネしたわけでなく、偶然一致していました。

 

調査中 一覧

・「すなわち」コトバンク

 

 

 

 

【記事編集用Link】
https://blog.hatena.ne.jp/peaceheart/onbin.hateblo.jp/edit?entry=26006613804165433

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