▼Googleで検索すると、質問例・回答例が出る
20230813に、「平成33年 西暦」と検索しました。
私が求めていた答えは、「平成xx年」を「20xx年」で表示するような答えです。
【実際の検索結果】
「関連する質問」が複数表示されました。
その中で、わたしが知りたいことに近そうな質問をクリックしました。
その質問は「平成33年は西暦何年ですか？」です。この質問ならば、「平成33年＝2021年」などと答えてくれると思いますよね。
そして、実際に表示された答えが下のとおりです。
対照表
平成３１年 令和元年
平成３３年 令和３年
平成３４年 令和４年
平成３５年 令和５年
平成３６年 令和６年
他 1 行
↑
😅あれ・・・？
😠西暦何年とかの情報ゼロじゃねえか！！ ふざけんな！！
▼Googleは複数の質問と答えを出す
20230828に「平成33年 西暦」で検索すると、関連する質問が多数あります。
出典：Google検索
H33の西暦は？
平成33年は令和で何年？
平成何年の西暦は？
平成35年は西暦何年ですか？
令和5年 平成何年？
平成2年は西暦何年ですか？
平成は何年で終わったんですか？
れいわ一年は平成何年？
平成36年は西暦で言うと何年？
2013年は平成何年？
1960年は西暦何年？
平成13年は西暦何年？
令和11年は西暦何年ですか？
2026年は令和何年ですか？
平成23年は西暦何年？
2023年は平成何年か？
2023年れいわ何年？
平成31年と令和元年どっちが正しい？
昭和53年生まれは何歳？
昭和42年生まれは今何歳ですか？
今日は 令は何年ですか？
▽ちゃんと関連する質問もある
【平成何年の西暦は？】
この質問をクリックすると
＞＞平成は西暦から12を足す 平成30年なら2018年
という情報が見られます。
これは「平成〇〇年 西暦」で検索した人にとっては、しっかりと関連する質問と言えるでしょう。
では、別な質問も見てみましょう。
▽検索ワードと関連が足りない質問
【令和5年 平成何年？】
これに関しては、質問の時点で「西暦」が関わっていない質問になります。
「平成〇〇年 西暦」で検索した人からしたら、「西暦」が関わらないものを答えとして出されても困ります。
「令和5年 平成何年？」の質問部分をクリックしたら
＞＞平成３１年 令和
＞＞令和5年 平成何年？
＞＞平成３１年 令和元年 平成３２年 令和２年 平成３３年 令和３年 平成３４年 令和４年 平成３５年 令和５年 平成３６年 令和６年 ○ 有効期間の末日部分に「平成」を用いて、改元以降の年を記載している運転 免許証は、もちろん引き続き有効なものとして使用可能です。
という答えが表示されますが、「平成〇〇年 西暦」で検索した人にとっては、まったく求めているものと異なります。
なぜ、このような関連のないトンチンカンな質問・答えを表示しているのかを考えます。
▼なぜ、トンチンカンな質問と答えを表示させた？
検索した人は「平成〇〇年 西暦」と入力しました。
それに対して、GoogleのAIは「平成〇〇年」「西暦」の前部分「平成〇〇年」のみしか関連のない質問と答えを表示させています。
▽完全一致検索ではないから
Googleは特殊な検索方法をしないと完全一致検索にならないので、「平成〇〇年」「西暦」で片方の要素しかないものまで、検索結果として出すことはよくあります。
そのため、「西暦」は無視した答えも出してしまうのです。
▽完全一致検索をすると質問と答えも変わる
試しに、完全一致検索で「"平成" "西暦"」と入力して検索しました。
※20230828時。
下が検索した際にGoogleが表示する質問と答え。
出典：Google検索
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平成31年と令和元年どっちが正しい？
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令和○年を平成○年に変換するには？
平成から令和に変わるのはいつですか？
平成20年は西暦何年？
平成34年は令和で言うと何年？
平成1年と平成元年、どちらを書けばいいですか？
平成31年は西暦で何年ですか？
免許 更新 平成35年 は 令和 何年？
平成36年に免許更新をしたらいつですか？
平成と令和の対応表は？
▽質問部分に「西暦」を含まない質問を開いてみる
【令和5年は平成何年になりますか？】
完全一致検索したにも関わらず、西暦が質問部分にないため不安になりました。
しかし、クリックして答えを表示すると…
＞＞2019年5月1日より、「平成」から新年号「令和」に改元されました。 今年は令和5年です。 平成に変換すると、平成35年です。 西暦2023年08月28日月曜日です。
ちゃんと西暦を答えに含むものでした。
【平成と令和の対応表は？】
この質問をクリックした場合も…
西暦 和暦(旧) 和暦(新)
2019 平成31 令和元
2020 平成32 令和2
2021 平成33 令和3
2022 平成34 令和4
ちゃんと西暦を答えに含むものでした。
▼たった2つのキーワードのうち片方を無視
完全一致検索じゃなく「あいまい検索」をデフォ※の検索だとしても、たった2つのキーワードしかないのなら、片方を無視した結果は出すべきではないと思います。
※特殊な指定をしない限りの通常の設定。
たとえば、「牛 犬 猫 鳥 馬」という5つのキーワードで検索した際に「牛 犬 猫 鳥」4つを含む検索結果が出て、「馬」1つのみが抜けた検索結果は あいまい検索として受け入れられます。
しかし、抜けが多いと「あいまい」というか「濃霧で覆われた検索」みたいなものです。
5つのキーワードのうち4つが見えなくて、1つしか反映されない検索なんてされたら イライラです。
▼おわりに「データは使いこなすものだが、惑わされる危険性もある」
Google検索＝膨大なデータから情報を得ること
↑
こう言い表していいでしょう。
膨大なデータを使いこなせれば、多くの人のためになりますが、これらのデジタルコンテンツが必ずしも「こちらの要求するデータ」をくれるとは限りません。
さらに、要求した内容と異なるデータを送ってきた際に、それに気づくことができなければ、データに惑わされることになります。
わたしたちは、現代のデジタル社会でデータを使う側でいたいものです。
データに使われる側(惑わされる側)にならないようにしましょう。
▼データなど
Google検索時の質問と答えの部分には、その質問と答えを参照したリンクが貼られています。
「平成33年は西暦何年ですか？」の質問にはられていたのは、千葉県警察のサイトのリンクです。
※https://www.police.pref.chiba.jp/menkyoka/licence_info-14.html
※「改元日前までに作成された運転免許証について | 運転免許証の有効期限に記載された元号表記の説明」という千葉県警察のサイト
そのリンク先に載っている表は、Googleが載せていた表と同じでした。
対照表
平成３１年 令和元年
平成３２年 令和２年
平成３３年 令和３年
平成３４年 令和４年
平成３５年 令和５年
平成３６年 令和６年
↑
リンク先には、しっかりと「西暦」も書かれていたのならよかったんですが、西暦がないページを参考に「〜西暦何年ですか？」という質問に答えていたのだから驚きです。
- ▼Googleで検索すると、質問例・回答例が出る
- ▼Googleは複数の質問と答えを出す
- ▼なぜ、トンチンカンな質問と答えを表示させた？
- ▼たった2つのキーワードのうち片方を無視
- ▼おわりに「データは使いこなすものだが、惑わされる危険性もある」
- ▼データなど
【記事編集用Link】
https://blog.hatena.ne.jp/peaceheart/onbin.hateblo.jp/edit?entry=820878482957875033
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