語尾の特性ごとに分けた言葉、それらを特殊な表記(詳細)を使い まとめた「(私家版)語尾和語辞典」です。[和語の里]が 提供するものなので、ご自由にお使いください♪
<A〜Y:あ行語頭〜や行語尾>
あまゆ-甘ゆ-AaMaYu-amy、amayu
あま江る(あまえる)-甘江る(甘える)-AaMaYeRu-amyr、amaeru
いゆ-癒ゆ-AiYu-ay、癒ゆ・iyu
い江る(いえる)-癒江る(癒える)-AiYeRu-ayr、癒𛀁る・癒𛀁る・ieru
おびゆ-脅ゆ-AoBiYu-aby(ahy)
おび江る(おびえる)-脅江る(脅える)-AoBiYeRu-abyr(ahyr)、脅𛀁る・おび𛀁る・obieru
おぼゆ-覚ゆ-AoBoYu-aby(ahy)
おぼ江る(おぼえる)-覚江る(覚える)-AoBoYeRu-abyr(ahyr)、覚𛀁る・おぼ𛀁る・oboeru
<K〜Y:か行語頭〜や行語尾>
きかゆ(きこゆ)-聞かゆ(聞こゆ)-KiKaYu-kky、kikoyu ※[聞かゆ]転じて[聞こゆ]
きか江る(きこ江る)-聞か江る(聞こ江る)-KiKaYeRu-kkyr、聞こえる・kikoyeru・kikoeru
きこ𛀁る(きこえる)-聞こ𛀁る(聞こえる)-KiKoYeRu-kkyr
きゆ-消ゆ-KiYu-ky
き江る(きえる)-消江る(消える)-KiYeRu-kyr、kieru
こゆ-超ゆ-KoYu-ky、koyu・越ゆ
こゆ-肥ゆ-KoYu-ky、koyu
こ江る(こえる)-超江る(超える)-KoYeRu-kyr、koeru・越江る・越える
こ江る(こえる)-肥江る(肥える)-KoYeRu-kyr、koeru・こ𛀁る
こごゆ-凍ゆ-KoGoYu-kgy(kky)、kogoyu・凍ゆ
こご江る(こごえる)-凍江る(凍える)-KoGoYeRu-kgyr(kkyr)、kogoeru・凍𛀁る・凍𛀁る
<S〜Y:さ行語頭〜や行語尾>
さゆ-冴ゆ-SaYeRu-sy、soyu・冴ゆ・冱ゆ・沍ゆ
さ江る(さえる)-冴江る(冴える)-SaYeRu-syr、soeru・冴える・冱える・沍える・冴江る・冱江る・沍江る
さかゆ-栄ゆ-SaKaYu-sky
さか江る(さかえる)-栄江る(栄える)-SaKaYeRu-skyr、sakaeru・栄𛀁る・さか𛀁る
そびゆ-聳ゆ-SoBiYu-sby(shy)、sobiyu・聳ゆ・そびゆる
そび江る(そびえる)-聳江る(聳える)-SoBiYeRu-sbyr(shyr)、sobieru・聳𛀁る・そび𛀁る
<T〜Y:た行語頭〜や行語尾>
たゆ-絶ゆ-TaYu-ty、tayu・たゆ・絶ゆ
た江る(たえる)-絶江る(絶える)-TaYeRu-tyr、taeru・た𛀁る・絶𛀁る
<N〜Y:な行語頭〜や行語尾>
なゆ-萎ゆ-NaYu-ny、nayu
な江る(なえる)-萎江る(萎える)-NaYeRu-nyr、naeru・な𛀁る・萎𛀁る
にゆ-煮ゆ-NiYu-ny、niyu
に江る(にえる)-煮江る(煮える)-NiYeRu-nyr、nieru・に𛀁る・煮𛀁る
<H〜Y:は行語頭〜や行語尾>
はゆ-生ゆ-HiYu-hy
はゆ-映ゆ-HiYu-hy
は江る(はえる)-生江る(生える)-HaYeRu-hyr、haeru・は𛀁る・生𛀁る
は江る(はえる)-映江る(映える)-HaYeRu-hyr、haeru・は𛀁る・映𛀁る
ひゆ-冷ゆ-HiYu-hy
ひ江る(ひえる)-冷江る(冷える)-HiYeRu-hyr、hieru・ひ𛀁る・冷𛀁る
ふゆ-増ゆ-HuYu-hy
ふ江る(ふえる)-増江る(増える)-HuYeRu-hyr、hueru・ふ𛀁る・増𛀁る
ほゆ-吠ゆ-HoYu-hy
ほ江る(ほえる)-吠江る(吠える)-HoYeRu-hyr、hoeru・ほ𛀁る・吠𛀁る
<M〜Y:ま行語頭〜や行語尾>
まじう(まじゆ)-交う(交ゆ)-MaZiYu-MZY(MSY)、まじゆ-交ゆ-MaZiYu-MZY(MSY)※特殊系
まじ江る(まじえる)-交江る(交える)-MaZiYeRu-MZYR(MSYR)、交𛀁る、まじ𛀁る※特殊系*1
み江る(みえる)-見江る(見える)-MiYeRu-myr、mieru・み𛀁る・見𛀁る
もだゆ-悶ゆ-MoDaYu-mdy(mty/hty)、modayu
もだ江る(もだえる)-悶江る(悶える)-MoDaYeRu-mdyr(mtyr/htyr)、modaeru・もだ𛀁る・悶𛀁る
もゆ-燃ゆ-MoYu
もゆ-萌ゆ-MoYu
も江る(もえる)-燃江る(燃える)-MoYeRu-myr、moeru・も𛀁る・燃𛀁る
も江る(もえる)-萌江る(萌える)-MoYeRu-myr、moeru・も𛀁る・萌𛀁る
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【あとがき 補足】
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語尾Y音は[ゆ=自発の助動詞]ということから、「意味の本体(何を行うかを示す部分)は[Y]の前部分」になります。自分で作ったデータですが、このデータの語尾情報によって「共通の意味を見出す意味は薄い」と思います。
しかし、以下の語は共通性があります。
・なゆ-萎ゆ-NaYu-ny、nayu
・にゆ-煮ゆ-NiYu-ny、niyu
・もだゆ-悶ゆ-MoDaYu-mdy(mty/hty)、modayu
・もゆ-燃ゆ-MoYu
上4語の共通性は[やわらか・揺れ]などの意味ですが、これはどちらかというと[上4語の共通性である”N・M”の音]からきている共通性と考えられます。
[Y音]である[ゆ-湯 (意味:やわらか・揺れ) ]がありますが、ここでの[やわらか・揺れ]は[M音・N音]が作っていると考えたほうが自然でしょう。
▼語尾Y音ではない語
<語尾Y音ではない語>
・【耐ふ】oたふ、xたゆ
・【堪ふ】oたふ、xたゆ
・【耐へる】oたへる、xた江る
・【堪へる】oたへる、xた江る
↑
これらは[ゆ-yu・江-ye]ではない
▼資料用
ふ の解説
[接尾]動詞の未然形の下に付いて四段活用動詞をつくる。もと、上代に用いられた反復・継続の意を表す助動詞「ふ」で、平安時代以降、特定の動詞にしか付かなくなり、接尾語化したもの。その特徴的な意味も失われている。「語らふ」「住まふ」「慣らふ」「はからふ」「向かふ」「呼ばふ」など。
[補説](1) 現代語でも、「住まう」「語らう」などの「う」にその痕跡が見られる。(2) 「流らふ」「伝たふ」「寄そふ」など、下二段活用動詞「流る」「伝(つ)つ」「寄す」に付いた「ふ」があり、これらは下二段型活用である。
ゆ の解説
[助動][え|え|ゆ|ゆる|ゆれ|○]《上代語》四段・ナ変・ラ変動詞の未然形に付く。
1 受け身の意を表す。…れる。「手束杖腰にたがねてか行けば人に厭 (いと) はえかく行けば人に憎まえ」〈万・八〇四〉
2 可能の意を表す。…ことができる。
「日な曇り碓氷 (うすひ) の坂を越えしだに妹 (いも) が恋ひしく忘らえぬかも」〈万・四四〇七〉
3 自発の意を表す。自然に…となる。→らゆ
「大君の継ぎて見 (め) すらし高円 (たかまと) の野辺見るごとに音 (ね) のみし泣かゆ」〈万・四五一〇〉
[補説]「る」に先行する助動詞。2の意味で用いられるときは、打消しの語を伴い、不可能の意を表すことが多い。平安時代以降は「る」が使われたが、「聞かゆ」「思はゆ」などは音変化して一語化し、「聞こゆ」「おもほゆ」(さらに転じて「おぼゆ」)の形で用いられた。平安時代以降では、連体詞「あらゆる」「いわゆる」などに連体形「ゆる」の形をとどめている。
<表記ブレ対策用>
や行い、やぎょうい、ヤ行イ、ヤギョウイ、yagyoui、や行え、やぎょうえ、ヤ行エ、ヤギョウエ、yagyoue、
や行のい、やぎょうのい、ヤ行のイ、ヤギョウノイ、yagyounoi、や行のえ、やぎょうのえ、ヤ行のエ、ヤギョウノエ、yagyounoe、や行いとは、や行い とは、ヤ行イとは、ヤ行イ とは、や行えとは、や行え とは、ヤ行エとは、ヤ行エ とは