
▼登空(とあ)という名付けの危険性
近年「登空(とあ)」のように、空を「ア」と読ませている名付けを多く目にすることがあります。「空(そら)を登る」という意味でつけられた名前と推測できます。
しかし、この読み方は、重大なことを見落としています。
▽空(そら)・空(あ)くは意味が違う
【空(そら)】
→地上の上方(上空)・表面・空虚など
【空(あ)く】
→開いた状態になる・中身がなくなる・空白ができるなど
※空くの原義:スキマができる
空という漢字は、ソラやクウと読むからこそ、「空(そら)」の意味を持つのです。
▽「登空(とあ)」だと「登る&空く」
「空(そら)を登る」という意味合いを持たせたくて、「登空(とあ)」のような読みにするのは危険です。「登空(とあ)」だと「登って空く(あく)」という意味だからです。
「空(そら)を飛ぶ」と読めば、「空(そら)という空間を飛行する」の意味を持つ文になりますが…
「空(あ)を飛ぶ」「空(あ)いてて飛ぶ」「空(あ)きを飛ぶ」などだったら、「閉じていることがある空間が、現在は開いているという理由から飛ぶ」という文になります。青空を飛行する感じがない文です。
▼地空(ちから)←地上が空っぽ
「地空(ちから)」という名付けをした親がいるとします。「地上と空」どちらも含む名前になっています。この親の名付けの意図としては「地上・空問わず、世界中を駆け回ったり、名前が広まるような子に育ってほしい!」という意図になります。
しかし、読み方のせいで問題が発生しています。「空(から)」という読みなので、意味も「空(から)」の意味になるのです。
【空(から)】
・空っぽ(本来あるべき物が、ないこと)
・何も携帯していないこと
・実質が伴わないこと
「空(から)」は上記の意味であるため、「地空(ちから)」という名前は【この地上は空っぽである・実質の伴わない大地】などを表す悲しき名前になってしまいます。
▼空美(うつみ)←生気のない美しさ
「空美(うつみ)」という名付けをした親がいるとします。この親の名付けの意図としては「空のように美しい・美しい空」などの意図があると思われます。
しかし、「空(うつ)」と読ませているのだから、意味も「空(うつ)ろ」の意味になります。
【空(うつ)ろ】
・空っぽ(空洞)
・心が虚脱状態
・生気のないさま。
・むなしいこと(さま)
この【空(うつ)ろ】の意味を当てはめると、「空美(うつみ)」という名前は、「生気のない美しさ」「空っぽの美しさ(見せかけの美しさ)」みたいな意味合いになってしまいます。
「空(そら)を飛ぶ」と読めば、「空(そら)という空間を飛行する」の意味を持つ文になりますが…
「空(うつ)を飛ぶ」「空(うつ)ろに飛ぶ」などだったら、「空洞の場所を飛ぶ」「生気なく飛ぶ」という、変な意味の文になります。
▼里空(リムナ)←里が空(むな)しい
「空」は「むなしい」の漢字表記でもあります。「虚しい」という表記が見られますが、「空しい(むなしい)」という表記もあります。そのため、名付けで「空(むな)」を使ってしまうと、「むなしい」の意味になってしまいます。
たとえば、「里空(リムナ)」という名付けをした親の気持ち的には、「里の空」のようなものをイメージしていると思います。そのとおりに「里の空(そら)」であれば、懐かしの故郷の空のような親しみのある名前に見えます。
しかし、さきほど説明した通り、「空(むな)しい」の読みを採用しているため、【里が空(むな)しい】という悲しい意味になってしまいます。
▼親の漢字の1文字を子にもつけるときにも注意
親の名前が「真澄(ますみ)」で、子どもに名付ける際に、真か澄のどちらかを1文字入れた「真美(まみ)」「澄良(すみよし)」などの名付けをするということがあります。
このように、「わたしの名前に含まれる漢字を子どもにも入れたい」などという考えは、漢字で何か引き継いでいる感覚になりたいからだと考えられます。
しかし、ここでも漢字だけに着目してしまい、読みによる意味の変化に気をつけないと、変な意味の名前になりかねません。
▼すでに命名済みの場合
「😡ウルサイ!ウルサイ! 読みで意味が変わろうが知ったこっちゃない!」
そう思う人もいるでしょう。別に本人が納得しているならば、構いませんよ。ただし、言語的なことに意識が向いている相手に、心の中でツッコまれる可能性があるというのは防ぎようがありません。
すでに名付けてしまった子はしょうがないですが、今後 名付ける際には、「意味は読みによって変わる」というのは認識しておくべきです。
▽「漢字にこだわりたい」というなら
キラキラネームをつける親の大半は、生まれてくる子の「漢字にこだりたい」という気持ちがあるみたいな話を聞きます。
親本人としては「私、漢字にこだっている」という意識であると見受けられます。そのように、漢字にこだわっているならば、読みと意味の関係性についてもこだわり持ってほしいところです。
▼おわりに
▽なぜ話題にならなかった?
今回の記事のような内容は、内容だけ見ると世間で話題になっても良さそうな話題です。なんせ、ニュースやコラムなどでもキラキラネームの話題は頻繁に目にするくらい、子どもの命名は関心が持たれやすい話題です。
しかし、「読みで意味が変わる」ことについて話題になっていません。
この理由としては、読みで大きく意味の変わる漢字が名前で採用されることが少なく、今回のようにメジャーな漢字だと「空」くらいしかパッと思いつかないことが理由の一つでしょう。
※和語の里が世界で初めて注目したことかもしれません。
今回記事で取り上げた、「空(そら)」「空く(あく)」のようにに読みで意味が大きく変わる例があったら、コメントお願いします。名付けに使用した場合の例などもあれば助かります。
- ▼登空(とあ)という名付けの危険性
- ▼地空(ちから)←地上が空っぽ
- ▼空美(うつみ)←生気のない美しさ
- ▼里空(リムナ)←里が空(むな)しい
- ▼親の漢字の1文字を子にもつけるときにも注意
- ▼すでに命名済みの場合
- ▼おわりに
【記事編集用Link】
https://blog.hatena.ne.jp/peaceheart/onbin.hateblo.jp/edit?entry=6802418398434596617 辞書データ「空」
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