▼「全国労働基準関係団体連合会」→「全基連」
「全国労働基準関係団体連合会」という団体組織を見つけて、その略称が「全基連」と書かれていることに違和感を持った。
おそらく、何も知らない状態で、「全国労働基準関係団体連合会」の略称を思い浮かべようとしたら「全労連」になるハズ。
※または、「全労基」「全労団」「全労会」などになる。少なくとも「全労」の文言は入れたくなる。
😐「だって、労働関係の団体組織でしょ? それを分かりやすく示す"労"を入れないの?」
😀「実は似た名前の団体組織があります。」
▼「全労連」と「全基連」
「全基連」全国労働基準関係団体連合会
↑
これが2つの団体の略称。どちらの団体も「全国」「労働」「連合」の文言が含まれている。しかし、片方は「全労連」で、もう片方は「労」を含まない「全基連」という略称。
「略称がかぶることで、どちらも"全労連"になるのを避けるため、片方が"全労連"にできなかった。」という推測ができる※。
※真意は不明。
▼さらにややこしい「連合」の略称
なんと、「日本労働組合総連合会」という組織団体の略称が「連合」なのである。「日労連」でも「労組連」「日労総」でもなく、「連合」のみだ。
「全基連」全国労働基準関係団体連合会
↑
この2つの「連」は、組織などのを示すものである。部活動で言うところの「テニス部」「剣道部」「野球部」などの「部」にあたる。
では、「野球部」を「部」と略すか? 野球部内での話なら、自分たちの部を指して「部」と呼ぶことはあるが、公衆に対して野球部を「部」と書いても、文字だけ見たら分けがわからない。
「連合」という略称は、それに近い。そもそも「連合」なんて、世の中に腐るほどある。
東京都国民健康保険団体連合会
航空連合公
益社団法人日本建築士会連合会
など。
それらがすべて、自分の組織の略称で「連合」を使ったら意味不明である。
▼参考
「全基連」
全国労働組合総連合
https://www.zenroren.gr.jp/jp/shokai/shokai.html
https://www.zenroren.gr.jp/jp/shokai/kiyaku.html
全国労働組合総連合(全労連)規約
(2000年7月27日改正)第一条 略称と所在地
1 全国労働組合総連合は、略称を全労連といい、英訳名をNATIONAL CONFE DERATION OF TRADE UN IONS(Zenroren)とする。
https://www.jtuc-rengo.or.jp/about_rengo/index.html
連合(日本労働組合総連合会)
こういった、「ややこしい略称」「なぜ、こんな略称にした?」という思いをしたかたは、それをコメントで教えていただけると助かります。
また、今回は略称のみでしたが、「略語」も、同じく「ややこしい略語」を探しています。
「表記ブレの表記ゆれ」かたかなえいご カタカナエイゴ 片仮名英語 katakanaeigo、かたかな英語