和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -

やまとことば・和語・日本語に関する情報をデータ化・日本語の問題点解説。語彙力・難読漢字クイズなどによる教養アオリの否定など。

【辞書・辞典】文書中か・商品名かが使用傾向【辞書について】

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🦊 こんにちは♪🦊

 厳密な定義はおいといて、日本人は無意識に、「〝辞書〟と〝辞典〟を使い分け」しています。辞書=機械の辞典(例:電子辞書)、文中においての辞典。辞典=紙の辞典、電子書籍の辞典。このような使い分けが一般的です。

※「電子辞書」と「Kindleなどの電子書籍の辞典」は、ともにデジタル機器を通して言葉を知る道具なのに、片方は「辞書」、もう片方は「辞典」なのが面白いですね。

 ▼「文中においての辞典」とは?

 例えば、学校の英語の授業を想像してください。その学校は授業中、スマホや電子辞書は禁止されている学校とします。その状況で、先生が「今回の授業で出る単語は、過去に習っているので、忘れた人は〝辞書〟で調べてください!」と言ったとします。では、そこで生徒が調べに使う本はというと 、「英和辞典」か「和英辞典」ですよね。「英和辞書」でもなく「和英辞書」でもありません

 

 つまり、具体的な本の名としては「〇〇辞典」と呼ぶのが一般的ですし、そもそも本の題名が「〇〇辞典」となっていることがほとんどです。しかし、具体的な名ではなく、概念・枠組みとして「辞典」を指したい場合は、「辞書」と呼ぶのが一般的なのです。

 

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いかがでしたか♪

 

 特に、ルールとして存在するワケではないため、「必ずこうだ!」というワケではありませんが、習慣的にこうなっています。

 習慣の中には「生産性ではなく、その当時の思いつきの習慣」というものが多いですが、「辞書」と「辞典」の使い分けに関しては「思いつきの習慣」ではないと思います。

 「クチにしやすさ」とか「違いを見分けるための呼び名」となっていると思います。ルールではないけど「こういうのは辞書」「こういうのは辞典」という差をつけることで認識しやくしていると思います。つまり、「生産性からなる習慣」だと思ってます。

 

 

 

 

▼余談・オマケ

 「和語の里」では以前から、何度か「〝辞典・辞書〟という言葉を使うのは危険!」というようなことを記事の中で書いてたりします。「大手出版社の辞書以外で〝〇〇辞典(じてん)〟みたいな商品名として掲げるのは危険」と書きました。それを回避するために「私家版」という文言は必要と考えています。

 「和語の里」が出版した、「カタカナ日本語辞典」にも「私家版」とつけて出版しています。※link : 私家版 カタカナ日本語辞典

 

▽そもそも「辞典」という言葉を入れるのはナゼ?

 前述のとおり、大手出版社でもないため、和語の里としても出版する本の商品名に「辞典」という言葉は入れたくありませんでした。「カタカナ日本語辞典」も「カタカナ日本語集」「カタカナ日本語まとめ本」などの商品名にしたかったのです。

 しかし、「カタカナ日本語」という、外国語ではないカタカナ表記されがちな日本語 という概念に気づいた人が、「それに関する言葉をたくさん知りたい!」と思ったとき、どのように検索するでしょうか?

 言葉がまとまった情報になっているモノを検索する場合、おそらく多くの人が、「〇〇まとめ」「〇〇一覧」「〇〇辞典」などと検索すると思います。そして、それがネット記事ではなく、商品として検索する場合どうでしょうか?

 商品として、言葉がまとまった情報になっているモノを検索・探す場合は、「〇〇辞典」という言葉のつく商品を検索・探すハズです。

 

 そういうワケで、「手に入れるための道しるべ」として、「〇〇辞典(じてん)」という商品にさせていただきました。

 

▽Promotion

1:カタカナ日本語辞典 2:デジタル化が言葉を殺す?

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