[さくらさくら]歌詞3パターン
咲た櫻 (さくらさくら大本ver.)
咲いたさくら 花見てもどる
吉野はさくら 龍田はもみじ
唐崎の松(からさきのまつ)
常磐常磐 深緑(ときわときわ ふかみどり)
※曲名の表記は[咲た櫻]です。現代の文献で紹介するときは[咲いた桜]表記であることが多い。
櫻 (さくらさくら次ver.)
さくら さくら やよいの空は
見わたす限り かすみか雲か
匂いぞ出ずる(においぞいずる)
いざや いざや 見にゆかん
さくらさくら (さくらさくら新ver.)
さくら さくら 野山も里も
見わたす限り かすみか雲か
朝日ににおう
さくら さくら 花ざかり
[補足]
・大本と次ver/の作詞作曲は不明である。新ver.は調べれば判明すると思うが、おそらく教科書編纂者や文部省だろう。
・新しい歌詞を1番、古い歌詞を2番にすることもあるらしく、新旧 合わせて1つの歌詞として歌われることもある。
[さくらさくら]歌詞変えの出典明記
[1603〜1867年]咲た櫻 (さくらさくら大本ver.)
題名:咲た櫻
記事により表記ブレがあるが、『筝曲集』によれば咲た櫻のようだ。
※ほか表記:咲た櫻・咲いた櫻・咲た桜・咲いた桜
歌詞の出典:
[山田流琴のかがみ] にて「櫻 咲た櫻」の一部として掲載
※1番が次ver.、2番が大本ver.で歌詞
※山田流琴のかがみ=博信堂出版部 1948
参考:「咲いた桜 花見て戻る 吉野は桜・・・」で始まる「咲いた桜」という歌について知りたい。 | レファレンス協同データベース
[1888年]櫻 (さくらさくら次ver.)
・文部省音楽取調掛『筝曲集』にて歌が収録
・おそらく、この歌の歌詞が残ってる最古の文献
・出典:箏曲集(出版:文部省編集局、著者:文部省音楽取調掛 編) - 国立国会図書館デジタルコレクション
・箏曲集 (文部省編集局): 1888|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
[1941年]さくらさく (さくらさくら新ver.)
[うたのほん. 下]にて歌詞が新ver.に変へられて収録
※うたのほん. 下
=(著者:文部省、出版:大日本図書、年月:1941年3月)
・出典:うたのほん. 下(著者:文部省 著、出版者:文部省) - 国立国会図書館デジタルコレクション
さくらさくら(ver.比べ)
1:大本ver.、2:次ver.・n3:新ver.
1:咲いたさくら
2:さくら さくら
3:さくら さくら
1:花見てもどる
2:やよいの空は
3:野山も里も
1:吉野はさくら
2:見わたす限り
3:見わたす限り
1:龍田はもみじ
2:かすみか雲か
3:かすみか雲か
1:唐崎の松
2:匂いぞ出ずる
3:朝日ににおう
2:いざや いざや
3:さくら さくら
1: 深みどり
2:見にゆかん
3:花ざかり
さくらさくら 歌詞は和語オンリー
実はこの歌の詩
大和言葉のみで構成される
そのことに関して一度記事で取り上げました。
↓
ちなみに君が代も”ヤマトコトバ”だけで作られている。
参考にさせていただきました。