和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -

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電機「きかいでんき」・電器「うつわでんき」。前に別な読みを足す説明読み【日本語・前足し説明読み】

▼前足し説明読み

 説明読みというのは、シリツ(市立・私立)を「イチリツ(市立)・ワタクシリツ(私立)」と読んだり、相手に伝えるために、意図的に読み方を変えるというものです。

 この説明読みには、さまざまなパターンがあります。今回は「電機(でんき)」を「きかいでんき」と読むように、前に別な読みを足すタイプの説明読みを紹介します。
※便宜上は「前足し説明読み(まえたしせつめいよみ)」としておきます。

▼読みを変えるというよりは足している

イチリツ(市立)
・ワタクシリツ(私立)

 上記の例は、市(シ)をイチと読み、私(シ)をワタクシと読んでいます。熟語内の1つの漢字を特殊な読み方にして区別している例です。
※説明読みの中で、多いタイプのものです。

・キカイデンキ(電機)
・ウツワデンキ(電器)
・クウキデンキ(電気)

 上記の例は、電機(デンキ)のデンキという音はそのままで、前部分にキカイという読みを足した形になります。

 少なくとも、「電(デン)という1文字=キカイデン」と考えている人は少ないでしょう。
 「デンキという音の前にキカイを足した」という意識で使っているハズです。

 「イチリツ(市立)・ワタクシリツ(私立)」の説明読みと「キカイデンキ(電機)・ウツワデンキ(電器)」の説明読みは、種類が異なるということです。

▽なぜウツワ?キカイ?クウキ?

 「言われんでも分かっとるわい」という人のほうが多いと思うので、後回しにしていたものを説明します。
※これらは、明確なルールブックが公開していたり、辞書に収録されているわけではないので、推測になりますが、常識的に考えてそうだろうという予測が立てられるものです。

キカイデンキ(電機)

 機という字を含むデンキです。機の字から連想されるのが、「機械(キカイ)・機会(キカイ)」なので、そのキカイを前部分に足して「キカイデンキ」としたのでしょう。

ウツワデンキ(電器)

 器という字を含むデンキです。器の字から連想されるのが、「器(ウツワ)」なので、そのウツワを前部分に足して「ウツワデンキ」としたのでしょう。

クウキデンキ(電気)

 気という字を含むデンキです。気の字から連想されるのが、「空気(クウキ)」なので、そのクウキを前部分に足して「クウキデンキ」としたのでしょう。

▼おわりに

 一括りに説明読みと言っても、さまざまなパターンがあので、それらを明文化していくために、各種ごとに記事を作っていく予定です。



【記事編集用Link】
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