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【いらすとや使用➡️削除⁉️】「cc0」のススメ【著作権フリー素材】

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 さまざまなCreatorに愛されている「いらすとや」という素材サイトがあります。当然、ブロガーも使ってることでしょう… しかし、和語の里では、ある理由から使うのを避けています。

※最初の頃に使っていましたが、順次削除しています。もし残っていたら報告お願いします。

 

▼「いらすとや」の規約は意外と面倒くさい? 

 「いらすとや」に対する世間の認知は以下のようなものだと考えられています。

【A】規約が緩い

【B】著作権を気にしなくて良い

【C】かわいい・温かみを感じる

         ↑

 この中で【C】に関しては、私も同じ考えなのですが… 【A】【B】の著作権・規約関係は少し認識のズレが起きています。

 利用規約に注意して使わなければ… 😱権利者削除💦 という悲劇が起きることもあるようです。

 

 

▼(いらすとや)著作者が不適切と判断という曖昧性

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 いらすとやの規約に「こういったものは、ご利用お断り」という説明があり、そこに恐ろしい一文が書かれています。その文とは…

 

★著作者が不適切と判断した場合★

 

😱いや、基準ナシかい💦

 

引用:ご利用について | いらすとや

当サイトのイラストは以下の場合、ご利用をお断りします。〜中略〜
その他著作者が不適切と判断した場合

 

 

▽著作者が不適切と判断

 「ご利用について | いらすとや」にて、禁止事項が書かれています。それらを基準として、素材利用をしていたとしても、「その他著作者が不適切と判断」と書かれているため、その基準外を理由に不適切扱いをするかもしれません。

 

▼対策にcc0素材

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 cc0素材は、さきほど説明してきた「後になって面倒なことになる規約」を気にせず使える素材です。

 ただし、「人物写真・商品・実店舗・娯楽施設・絵画(芸術画)」などの画像は気をつけたほうがいいようです。

 

 

 

▽cc0の特徴「商用利用・クレジット」

 cc0の特徴として優れているものとして、

・商用利用可能

・無料

・クレジット表記不要

・改変自由

 などがあります。

 

▽cc0の規約の安心さ

 「CC0 FAQ | クリエイティブ・コモンズ・ジャパン」によると、「利用者を制限しません」と明記しています。

 また、いらすとや・pixtaのように

😣「途中で規約変更があって使えなくなるかも…

😣「途中で有料になったらどうしよう…

という心配も少ないでしょう。 

出典:「クリエイティブ・コモンズ・ジャパンhttps://creativecommons.jp/sciencecommons/cc0-faq/

CC0で公開されている作品は誰でも利用することができるのですか?

はい。CC0は、利用者を制限しません。一度CC0が適用されると、あらゆる人が、商用利用も含め、いかなる方法、いかなる目的であっても利用することが可能になります。ただし、他の人が作品に何らかの権利を持っている場合や、その他の法的制限がある場合には、その制約には従う必要があります。

 

 

▽cc0にも危険が!?

 さきほど引用した文にもありましたが、 「他の人が作品に何らかの権利を持っている場合」「法的制限がある場合」には注意です。

出典:「クリエイティブ・コモンズ・ジャパンhttps://creativecommons.jp/sciencecommons/cc0-faq/

〜CC0は、利用者を制限しません〜(中略)〜ただし、他の人が作品に何らかの権利を持っている場合や、その他の法的制限がある場合には、その制約には従う必要があります。

 

 ここでいう「他の人が持っている権利」について、 「ぱくたそ公式ブログ」にて、権利者から指摘されかねない素材について例が挙げられてました。

・飲み物C-Colaの写真

・有名なDランドの写真

 また、「CC0 FAQ | クリエイティブ・コモンズ・ジャパン」にも書かれているので、そちらを引用します。

出典:https://creativecommons.jp/sciencecommons/cc0-faq/

場合によりけりです。たとえば、CC0では商標権の放棄はできませんので、許諾者が保有している商標を使用したい場合には、先に許諾を得ておく必要があります。また、個人の写真などが含まれている場合には、肖像権など他の人が保有している権利について、許諾を得る必要があります。

  

 「肖像権など他の人が保有している権利」というのが、少し面倒臭そうですね。それについて、「モデルリリースとは - ぱくたそ」にて説明されていました。内容を噛み砕くと以下のような感じです。間違いがあるかもしれないので、詳しくは、各自で調べてください。

・モデルリリース=肖像権利用許諾書

・素材の利用についてモデルと仕事人が交わす契約

※仕事人は「サイト運営者・撮影者・販売者」など

・モデルリリースされていない素材=モデルの利用許諾ナシの素材

※要は無断アップされた人物写真

 

▽とりあえず気をつけるべきもの

 さきほどの話から、サイトごとにしっかりと精査してるか調べなければなりません。しかし、そこまですると「cc0がラク」という趣旨からずれるので、とりあえず避けたい素材をまとめました。

 

【危険回避のため避ける素材】

・人物写真

・商品写真

・実店舗写真

・娯楽施設写真

・絵画(芸術画)

 

 これらは避けて使ってれば、とりあえず余計な心配はしなくて良さそうです。どうしても使いたかったら、サイトをよく調べたほうがいいと思います。上記の「ぱくたそ」さんの素材はモデルリリースに関してはしっかりしてるそうです。しかし、「ぱくたそ」さんは「cc0素材サイトではない」ようなので、また別の注意が必要そうです。

 

▽cc0素材サイトの例 

【publicdomainQ】https://publicdomainq.net/

 シンプルなcc0素材サイト。この記事で説明した「人物写真・商品・実店舗・娯楽施設・絵画(芸術画)」などの類いでなければ、このサイトの素材は比較的安全だと思います。

 

 

 

 

▼自分の記事・動画が削除される?

▽急な削除

 いらすとや素材を使って「サイト運営・動画投稿」をしていた人がいるとします。その時点で、「いらすとや」の感じ取り次第で削除対象となってくるのです。しかも、使っていた最初の頃は放置されてたのに、途中で「不適切だなコイツ」と思われたら「削除対象」になってしまいます。

 

 下の話はネタみたいなTweetですが、可能性としてできるかどうかで言えば、いらすとやにその権限があるようなものです。

https://mobile.twitter.com/OjohmbonX/status/1095623442563354627

 

 実際に削除されたという話としては、何かの作品のレビュー動画(批評動画)が削除されたという話を聞いたことがあります。

 

 

▽金の話

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※今から書くことは、「できるかできないか」の話です。いらすとや様の文句ではありません。また、いらすとや様に限らず素材配布サイトの多くに言えることです。

 

・素材配布サイト「F」がある

・「F」の素材を用いた記事や動画がある

・商品メーカーを「M」とする 

・記事や動画はメーカー「M」の商品についてのもの

        ↑

 これらの状況から起こりうる「F」と「M」のやりとり 

 M🤔「うーん、あの記事は我が社の商品にとってマイナスイメージだな… うん? この記事で使われてるのは、〝漫画屋〟の素材か。よし、不適切報告だ。」

(Tel) 

 M😀「このURLの記事が、攻撃的な内容のため、漫画屋様の素材を不適切に使用してると思われます。禁止事項にあたるのではないでしょうか?」

F😐「そうですね、確認したところ攻撃的と言えるものではなく、利用規約に違反してるものと見られないため、不適切なものとして処理することはできません。」

 M😐「そうですか。では、仕事として〇〇万円をお支払いしますので、不適切な記事として処理をお願いいただけますか?」

F😉「かしこまりました。」

  このように、仕事として不適切なものとして処理するだけで、ウン十万円手に入るとしたら多くの素材配布サイトが、不適切なものとして対応すると思います。

 

 こうして、企業に不都合な記事は削除されていきます。このとき、素材配布元が

著作者が不適切と判断

 という一文を入れているからこそ、起こる悲劇です。大体の素材配布サイトはこうした記述が入っています。次に示すのは検索でやたらと出てくるpixta」という素材配布サイトです。

 

出典:利用規約 - 写真素材 PIXTA(20210728check)
URL:https://pixta.jp/terms
第16条 コンテンツの販売形態〜13.コンテンツの使用にあたっての禁止行為〜
xvi.その他、前各号に準じ、又は当社が不適切と認める使用

 このように、 「pixta」でも「書かれている基準外の素材配布元の判断」で「不適切」という扱いを受ける恐れがあります。

 

 

 

▼いらすとや=特徴的=報告しやすい

 いらすとやと言ったら、特徴的なイラストです。そして、素晴らしい素材ばかりです。和語の里でも利用規約に危険がなければ使いたいくらいです。 

 

 その「特徴的なイラスト」というのは、他の素材を使った場合に比べて不適切報告されやすいという側面があります。

▽これは「いらすとや」だと分かる。

 いろんな記事を見ていて、「いらすとや」以外の画像が使われている場合、どこからの素材かは判断することが難しいです。しかし、「いらすとや」素材は一目で「あっ! これは〝いらすとや〟の素材だ!」っていうのが分かるため不適切報告もされやくなります。

 

【他の素材】

😡「何だこの記事は、事実・正論しか書かれてないが我が社の不利益だ、クソ〜削除申請したいが理由がない。」

 

【いらすとや素材】

😡「何だこの記事は、事実・正論しか書かれてないが我が社の不利益だ、クソ〜削除申請したいなあ。この画像は見たことあるぞ! いらすとや素材だ! いらすとやに報告だ!」

 

 

 

 

▼全ての規約は予告無く改変

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 「いらすとや」の規約(ご利用について)には恐ろしい記述があります。その一文とは…

「全ての規約は予告無く改変する場合があります」

 

引用:ご利用について | いらすとや?>その他(確認日付:20201111 )

全ての規約は予告無く改変する場合があります。予めご了承下さい。

 つまり、タダで使えてた素材が急に有料になって、使用料金を取られるかもしれません。仮に「二年以内に素材を差し替えてください」という猶予があったとしても、かなりの手間です。

 もちろん、こんなエゲツないことはしないとは思いますが、可能性として残ってる以上は使用を避けたいです。心配性なので(笑)。 

 

【差し替えの手間】

・自分のサイトや動画で「使われてる いらすとや素材」を探す。

・それに使われてる素材に適した素材を探す。

・差し替える。

 

 このような手間がかかります。 別にこういった話は素材サイト以外では珍しくない話ですよね。「無料だったものが有料になる」なんてことはよくあることです。

 ただし、素材の場合は「差し替えの手間」があるため、「その手間が生まれる危険性を不安視」しながら素材を使いたくない人も多いと思います。

 

ネガキャンとか、そういうものではありません。いらすとや素材は素晴らしいクオリティで幅広い守備範囲の素材があります。しかし、万が一を考えると使いにくいので、心配性な人や面倒くさがりな人はcc0を使いましょうという話です。

   

 

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🐾 いかがでしたか? 🐾
 権利・規約がユルユルだと思っていた素材が実は、厳しい素材という場合もあります。また、今回紹介したcc0も配布サイト上では「いかなる権利を放棄します」のように書かれていたりしますが、実際は肖像権を無視された素材の場合もあります。

 

 ただ、世界に何億…下手すれば何兆の素材があるので、商業として売ったり、芸術作品として作る場合以外で、それを把握するというのは、少し創作意欲・活動意欲が落ちる気がします。

 

 このブログも完全に素材利用を素材ごとに守れているかはわかりませんが、決して悪意のもと使ったりしてませんし、そもそもこのサイトは商業用のサイトでもありません。

 また、以前はアフィリエイト要素を入れましたが今は消しています。一応、全て消したつもりですが残ってたら報告お願いします。和語の里出版の本はアフィリエイト・商業などではなく、活動の宣伝なので除外です。

 

 

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