和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -

やまとことば・和語・日本語に関する情報をデータ化・日本語の問題点解説。語彙力・難読漢字クイズなどによる教養アオリの否定など。

和語とは

和語について画像でまとめました。

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和語と漢語の違い

 

▼ひと目でわかる和語

【和語】訓読み

【漢語】音読み

 

【日本語】和語+漢語+外来語

【外来語】和語・漢語以外※1

  

※1:定義によっては漢語も外来語

※1:漢語を日本語に定義した場合でも、「アメリカ」を「亜米利加」と当て字したからといって、[日本語扱い]するわけではなく[外国語]として扱うのが普通

 

 

 

大和言葉

和語」は漢語で[大和言葉]を表現したものです。

 

[意味・定義は同じ]として考えて差し支えありませんが、[意味・定義が同じでも]、言語は異なります。 

※この記事では長々しくならぬよう[和語]表記で書く。

 

 

 

 

▼和語の特徴

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・日本人は助詞を使う場合、和語の助詞を使う※1

・漢語を日本語の文構造で助詞として使わない

・音で伝えてきた言語で、後から字を当てた言語

1音1音に意味があると言われる※2

ローマ字1字でも意味を見出すことができる※2

 

※1:日本語の中に英語を混ぜた場合、

[in]・[by]・[de]などは助詞に近い感覚で使われている。

例:[作る by 私の手]←この時の[by]は和語の[で]感覚。

 

※2:日本人の言う1音とはたいていの場合、[こ-ko、ざ-za、ひ-hi]のようにローマ字で表すと2文字です。(あいうえお aiueo は除く)。

しかし、[和語の里]では、「ローマ字1字」だけでも[意味・傾向]を見出しています。→参考:語尾和語辞典【M音】

 

 

 

▼和語と文字 伝来

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一番古い説で紀元前3世紀ごろに漢字が伝来
※ただし、一部の人にしか伝わっていない。

 

文字が一般的になったと言えるのは5世紀初頭(5c)と言われている。

理由は5世紀初頭に漢字で書かれた「書物」が伝わったからだ。

 

 

▼日本人が漢字を取り入れる流れ

5世紀初頭に漢字で書かれた「書物」が伝わる

        ↓

2000種類以上の漢字が日本に入ってきた

        ↓

文字が一般的になる

 

▼和語と文字 運用A:和語の原型はヤンキー文字

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大昔の日本人

「言葉(和語)を表現したい。」

「でも文字は漢語の文字だけ。」


文字は伝わった時点では漢字のみ。

この時は漢字の訓読みもありません。

 


▼[燃えている火] について文字にしたい

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 [燃えている火が〜]どうのこうのを昔の日本語で言うとを[燃ゆる火の〜]である。その[燃ゆる火の]はどのように文字として表されたかというと[毛由流肥能]と書いていた。

 

[毛由流肥能(もゆるひの)]

 


[毛由流肥能]の仕組み

・毛:音読み=もう→使用時=も
・由:音読み=ゆう→使用時=ゆ
・流:音読み=りゅう→使用時=る
・肥:音読み=ひ→使用時=ひ
・能:音読み=のう→使用時=の

 

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いわゆる当て字というものですが、なんかこの文字の当て方に見覚えありませんか?現代でも話題になっているあれです!

ヤンキー言葉

※または、ヤンキー言葉、キラキラネーム、DQNネーム

 


当時は[ひらがな・カタカナ]がなかったから、
ヤンキーの[夜露死苦]みたいな表現で和語を
表していた。

さらに、[すべてではないが]、元の漢字の意味とは無関係に当て字されていました。そのわけは[和語と漢語で同じ音でも意味は関係ないことが多いから]です。

 

和語と文字 運用B:訓読み・ひらがな・カタカナ

いくら文字を表現できても、たかが[燃ゆる]という音を表現するために[毛由流]と1音1音を漢字で書いてたら

・時間がかかる
・手間がかかる
・非効率

 

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現代の頭の固い人間よりも柔軟だった昔の日本人[ひらがな・カタカナ]を開発しました。人間は「メンドクサイ」と思うことでアイディアを生むのですね。

 

ひらがな・カタカナで生産性が向上

・書く時間の短縮化
・日本独自の文字を得る
・漢字の手間を理由に文字を省きにくく
※ただし、現代の漢字崇拝が今よりも はなはだしく、武士などは[ひらがな]を嫌った、若い女性などは[ひらがな]を好んだ。

 

 

訓読みの開発

漢字は音読みでしか読まなかった

        ↓

山を意味する[やま]という音の書き方は[也麻]などのように音読みの組み合わせで書かれていた。

        ↓

[山]の読みに[やま]を追加して訓読みとした

  

 

 

 

 

「和語 とは?」

って聞かれても

 

「和ごとは・・・ヤマトコトバとは・・・

ええと、伝統的な日本語のこと?」

というあいまいな認識の人もいたのではないでしょうか?

 

今回の記事で簡潔に

[和語についての定義・成り立ち]

を知っていただけたら嬉しいです

 

 

 

▼オマケ:各言語の「やまとことば」 

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【和語】やまとことば(大和言葉)
※和語でヤマトコトバを表現した場合

【英語】Native Japanese
※英語でヤマトコトバを表現した場合

【漢語】わご(和語)
※漢語でヤマトコトバを表現した場合

【日本語】大和言葉・和語
※日本語=和語+漢語でヤマトコトバを表現した場合

 

・和語=[漢語で表現したヤマトコトバの意味]

大和言葉=[和語で表現したヤマトコトバの意味]

cupとは[英語で表現した”コップ(カップ)”の意味]

湯呑とは[和語で表現した”コップ(カップ)”の意味]