【さやか(清か)=さや(清・ザワメキ)+か(性質)】
【意味】”さやか”の意味は、[明るい・はっきり・さわやか・高く澄んだ音]などの意味を持ちます。
【漢字表記一覧】冴やか・冱やか・沍やか・清か・明か・分明(岩波古語辞典)・亮か(岩波古語辞典)・爽風(当て字)
[サヤカ-SaYaKa]の意味の語源説
【語源説1】さや(清)+か性質)=さやか
【語源説2】さや(ザワメキ)+か(性質)=さやか
【意味語源1】きよらか→明るい・はっきり
【意味語源2】ざわめき→高く澄んだ音・音がよく聞こえる
[きよらか]を意味する[さや]に状態・性質の[か]がつき、意味も、[きよらか]だけでなく[はっきり・明るい]の意味で使われるようになっていったと考えられる。
もうひとつ説として考えたのが、[ザワメキ]を意味する[さや]に状態・性質の[か]がつき、意味も[ザワメキ]だけでなく[高く澄んだ音・音がよく聞こえる]の意味で使われるようになっていったと考えられる。
そして注目すべきは[ザワメキ]を意味する[さや]は万葉集133にて「笹の葉はみ山もサヤに乱るとも」のように笹の葉の音で使われていることだ。笹の葉は[高く澄んだ音]であるから万葉集でかかれている音の感覚とマッチすると私は思う。
【さや-清 意味 (出典明記)】
(学研全訳古語辞典 参考)
副詞:さわやかに。清らかに。▽視覚的・聴覚的に清らかですがすがしいようすを表す。
【さや-サヤ-SaYa-SY 意味 (出典明記)】
(岩波古語辞典 7刷発行 参考)
動詞サヤギの語幹、ざわめくさま・ざわざわ・そよ
例:笹の葉はみ山もサヤに乱るとも@万葉集133=笹の葉は山全体をざわざわさせて風に乱れているけれども
【接尾語 か (出典明記)】
(学研全訳古語辞典:https://kobun.weblio.jp/)
物の性質・状態を表す語などに付いて、形容動詞の語幹を作る。「しづか」「さやか」
さやか(清か) 意味 出典明記
(出典 デジタル大辞泉@小学館:https://daijisen.jp/digital/)
1 さえて明るいさま。例:さやかな光、
2 音・声がさえてよく聞こえるさま。「振鈴 (しんれい) の響―に聞こゆるは」〈樗牛・滝口入道〉
3 さわやかなさま。爽快なさま。例:さやかな、滑稽な会話、
4 はっきりしているさま。さやかに面貌 (かおかたち)を〜(学研全訳古語辞典:https://kobun.weblio.jp/)
さやかなり=はっきりしている。明瞭(めいりよう)だ。▽視覚的にその姿がはっきりとしているようすを表す。高く澄んでいる。さえてよく聞こえる。▽聴覚的にくっきりと澄んでいるようすを表す。大変に明るい。
さやか(Sayaka) 使用例
・星がさやかな光を放つ=星が明るい光を放つ
・音がさやかに聞こえる=音がはっきりと聞こえる
・光さやかに照らす=光が大変明るく照らす
【 ”さやか”関係のキャラと作品:[[美樹さやか]](みき さやか) CV:喜多村英梨。@魔法少女まどか☆マギカ】
さやか(冴やか) 関連語・同じ音属性
・さ江る(さえる)-冴江る(冴える)-SaYeRu-SYR
saeru・冴える・冱える・沍える
・さ江まさる(さえまさる)-冴江勝る(冴え勝る)-SaYeMaSaRu-SYMSR
①寒さがいっそう厳しくなる。②いっそう澄みわたる。
・ささやか-細やか-SaSaYaKa-SSYK
・さ江わたる(さえわたる)-冴江渡る(冴え渡る)-SaYeRuWaTaRu-SYRWTR(SYHTR)
①一面に冷え込む。②一面に澄みきる。
・ささやく-囁く-SaSaYaKu-SSYK
・さ江かへる(さえかえる)-冴江返る(冴え返る)-SaYeKaHeRu-SYKHR
①澄みきる。出典八島 謡曲「月も今宵(こよひ)にさえかへり」[訳] 月も今宵のように澄みきり。②寒さがぶり返す。
・さ江こほる(さえこおる)-冴江凍る(冴え凍る)-SaYeKoHoRu-SYKHR
冷え冷えとして凍りつく感じである。