和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -

やまとことば・和語・日本語に関する情報をデータ化・日本語の問題点解説。語彙力・難読漢字クイズなどによる教養アオリの否定など。

【演出・偽客のサクラ】語源説:タダ見=桜の花見・作労・桜散り様【由来】

【語源説:タダ見=桜の花見・作労・桜散り様】

桜、さくら、サクラ、佐倉、sakura、語源、偽客、やらせ

春といえば
和語のは美しい花の意味だけではなく、
やらせ

・偽客

・なりきり

・選び抜き

・演出
を表す意味でも使われます。

 

やらせの ”サクラ” 由来は?

<起こり:江戸時代>

・芝居を無料で見させてもらうかわり

・芝居の見せ場で盛り上げをする※1

・盛り上げ方は役者掛け声

・場を盛り上げる[こと/者]を『サクラ』

※1:同じ立場として”大向う(おおむこう)”がある。

 

<変化1:明治時代

サクラ客

・露天商・テキ屋(的屋)などとつるむ

・サクラが客になりきる

・冷やかし

・率先して商品を買い

・わざと高値で買い

        ↑

これらを行う仕込み客のことも隠語でサクラと呼ぶようになった。

 

<変化2:〜現代>

現代では捉え方により多くのサクラがある。【悪か演出か!?】ヤラセのサクラ【一覧・まとめ】 の記事にて詳しく説明。

 

(下写真:サクラのイメージ、行列を作り、注目の店にミセカケ)

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やらせの ”サクラ” 名付け・語源は?

サクラという名付けがされた由来は下の4つが言い伝えとして広まっているようだ。

 

[大向う]も[桜の花見]もタダ見できる
共通点から[大向う]の役をサクラ(桜)と呼び始めた

”作労(さくろう)”→訛りで”さくら”
・作労(さくろう)=農作の苦労。 出典明記:学研漢和大字典P298

・大向うの掛け声で[その場限りの盛り上がり]=桜のよう
桜咲きざま・散りざまのようにパッと終わることから

・[大向う]の切れ味がよいと[簡潔にあっさり]=桜のよう
桜咲きざま・散りざまのようにパッと終わることから

 

 

漢字で[偽客]と書くの?

サクラを「偽客」と当て字で書くことが行われはじめたのは、この露天商などが用いた当て字が一般に広まったらしい(出典:未確認)。

 

x[偽客]を[サクラ]と読む

o[さくら]という読みに[偽客]の字を当てた

        ↑

ただしい認識は後者です、解説サイトで

「”さくら”は”偽客”と漢字で書きます。」

という解説は間違いです。

 

断定するのではなく

「”さくら”を”偽客”と漢字で書く人もいる。」

であれば問題なし。

あくまで表現技法として解説するべきであり

正式かのように語る日本語解説サイトは危険。

 

やらせサクラまとめ

・サクラサイト

・ネットオークション

・レビューサイトのサクラ

・ニセ当選報告のサクラ

・サクラが客になりきり買う

・大当たりの仕込み(くじ・パチンコ)

・行列客のサクラ

・CDなどの売上のサクラ

・派閥確保のサクラ

・調査・アンケートなどのサクラ

などなど

 

これらの内容については、他の記事で詳しく解説してますので、よろしければ見てってください。↓