和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -

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【切手 語源】切手(きって)とは【元は切符手形】

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【語源は、切符手形→切手】



<切手の意味>

(デジタル大辞泉@小学館:https://daijisen.jp/digital/)

《切符手形の意》

1 「郵便切手」の略。

2 「商品切手」の略。

3 金銭受取の証明として発行する券。手形・切符・証書の類。

4 昔、関所の通過や乗船などに必要とされた通行証。通り切手

 

【切手の語源 + 流れ】

きりふてがた-切符手形

もともとの言葉、

【意味】持参人に表示された商品を引き渡す一種の商品券を意味するもの(交換券的なもの)

【派生意味】通行証など

        ↓

きりて-切手

【縮音】”形”→切手

        ↓

きって-切手

【促音化】[促音便]で発音が”っ”になる

→【表記変更】音便変化の発音を読みがなに採用

      ↓

きって-切手

【意味の限定可】交換券なども意味した切手だが、しだいに「切手は郵便用でよくつかう=郵便用のアイテムとして認識」、他の用途の切手に別の名を与えた※1。そうして「切手といえば郵便用の切手」という意味の限定可が起きる。

※1:金の交換券は小切手・商品の交換券としての切手は商品券という名称を当てられる

 

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[郵便切手]は正式名称ではありません。

http://onbin.hateblo.jp/entry/tng0kirite2

 

onbin.hateblo.jp

 

 

 

【切手の関連語 意味】

”てがた-手形”の意味
(学研全訳古語辞典:https://kobun.weblio.jp/)
名詞
A:牛車(ぎつしや)の入り口や馬の鞍(くら)の前輪(まえわ)(=鞍の前部の山形に高い部分)の左右にあって、つかまる際の手がかりとするくぼみ。
B:(墨を塗り)文書に押して後日の証拠とする手の形。
C:(印判を押して保証する)証文・証書・証券・切手の類。

 
”おんなてがた-女手形”の意味

(学研全訳古語辞典:https://kobun.weblio.jp/)

名詞 江戸時代、女性が関所を通るのに必要とした通行証。年齢・人相・旅行目的・旅行先などを男子よりも詳細に記載してあった。


”あづかりてがた(あずかりてがた)-預かり手形”の意味

(学研全訳古語辞典:https://kobun.weblio.jp/)

名詞 江戸時代、無利息の借金の借用書。

 

 

 

 

<とは・記事ごとワード>

年末、12月29日、12月30日、12月31日、十二月二十九日、十二月三十日、十二月三十一日、長月みそか、長月 みそか

記念切手、きねんきって、kinennkitte、キネンキッテ 、切手、きって、kitte、きりて、kirite、キッテ、キリテ