和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -

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【プペル拍手】ルール的に拍手はOK? 上映中の定義は?【定義力】

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🦊 こんにちは 🦊

 『映画 えんとつ町のプペル』という映画が公開されている時期に、

😀「映画が終わった後、拍手が起こった!

などのツイートが見られました。これに対して、

😒「宗教的だ。」

😒「気持ち悪い。」

などの否定的な意見も多く見られました。

 

 このとき、気持ち悪さや宗教的な感じの話に目が行きがちですが…そもそも、「映画館のルール上、良いのか悪いのか」という疑問 が浮かびました。

 そこで、実際に「映画での拍手がルール的にOKなのか」を 調べてみました。その結果…「⛔おしゃべりNG」の注意は出されていましたが、拍手については言及されていませんでした

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▽[全興連]と[映画館]の見解

 「映画関係の組合である[全興連※]」「映画館 Web Site」は、ともに以下のような マナーの注意書きを載せています。

上映中の おしゃべりはご遠慮ください

引用:映画鑑賞マナー | 全国興行生活衛生同業組合連合会https://www.zenkoren.or.jp/theater_manners/

上映中の おしゃべりはご遠慮ください。

引用:映画の鑑賞マナーについて || TOHOシネマズhttps://www.tohotheater.jp/howto/manner/

 

 

▼「おしゃべりNG」と「拍手NG」の 結びつき

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 組合や映画館の注意書きには、「拍手NG」とは書かれていませんでした。となると、「拍手OK」と 捉えるのが普通です。しかし、映画業界の「意図」はどうでしょうか… 

 

▽ 静かにが大前提?

話すことをNG」→「静かに見てほしい」→「ホールでの拍手NG

という流れで、映画業界は「拍手NG」という意思かもしれません。しかし、そこまでの意図がないかもしれません。逆に利用者側で勝手に「拍手NG」と解釈するというのも問題です。

▼試写会は別物

 実際に現場での様子を語っているTweetを探してみました。

 

 

 

 見ての通り、試写会での拍手というのは普通のことのようです。「風習上は試写会での拍手=OK」と考えられますし、ルール上の禁止の明文化も見られません。「声出し・拍手=NG」にしているものは見つかりませんでした。

※撮影NGくらいしか書いていません。

※ただし、イベント・場所によっては、禁止と明記されているところもあるとは思います。

 

▽映画のルール・風習をまとめ

【通常映画 上映中】

・拍手=ルール的にはOKだが、風習的にはたぶんNG

・声出し=NG

 

【通常映画 上映後】

・拍手=ルール的にはOK

・声出し=ルール的にはOK

 

【試写会 上映中】

・拍手=たぶんNG

・声出し=たぶんNG

 

【試写会 上映後】

・拍手=(風習上)OK

・声出し=(風習上)OK

 

※試写会はその試写会によって大きく変わると思いますが、一般的な風習はおそらく上のような感じでしょうか? ※コメントで補足お願いします。

  

▼映画マナーの問題点

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・そもそも「ルール」ではなく、「マナー」なの?

・注意事項として情報不足

・「上映中」の定義が不明

        ↑

 これらが、映画館側や組合の説明においての問題点です。今回は特に「上映中」についてを考えてきます。

 

 

 

 

 

▼上映中っていつ?

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▽「上映中」の定義が曖昧

 「おしゃべりNG」ということは書かれていますが、「上映中」と書いてあるということは、「上映中でなければOK!」と 捉えることもできてしまいます。しかも、これに関しては、「〝上映中〟の定義が曖昧」です。

 

▽「上映中」の具体的な状況

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上映中の おしゃべりはご遠慮ください

引用:映画鑑賞マナー | 全国興行生活衛生同業組合連合会https://www.zenkoren.or.jp/theater_manners/

 というマナーを出されていますが、〝上映中〟と聞いて、「具体的な状況はいつからいつまで」というのは分かりにくいと思います。なぜならいくつか想定できるからです。

 

 私が思いつく限りの「上映中」とは、以下の状況です。

【上映中という状況パターン】

・メイン映像が流れている間

・映画を見るホールにいる間

・エンディングに入るまで

 

【メイン映像が流れている間】

メイン映像は、ここではOP・EDを含めた本編の映画を指します。つまり、予告や注意事項などの間は含まないこととします。

 

【映画を見るホールにいる間】

「映画館」が、受付・売店・映画を見るホール・廊下・トイレなどを合わせたものだとしたら、この場合「映画を見るホール」に限定している状況。

 

【エンディングに入るまで】

 エンディング(以下「ED」)がはじまってから、席を立つという人を多く見かけます。人により、次の用事があったり、そもそもスタッフロールやED曲にまったく興味がないなどの理由があります。

 そして、EDの最中は割と周りに聞こえるような声で話す人を見かけます。

「終わったね、もう出よう。」

「面白かったね。」

「出たらパンフレット買う!」

などの話を耳にします。

 

▽定義が曖昧だとルールも守れない 

 さきほど、「上映中」の具体的な状況をいくつか紹介しました。それから分かるように、「上映中」で想定できる状況は複数あるため、人により認識・解釈の違いが出てきます。

 そのため、ルールを守る以前に「上映中」の「定義」が分かりません。そうなると、「ルールを守ってるつもりでも、守れていない。」ということがおこります。こういう定義は映画業界側が分かりやすく示すべきだと思います。

 ※全興連=「興行( 映画・演劇・演芸)」の 業界最大の団体である 「全国興行生活衛生同業組合連合会」のこと。

 

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🌻いかかでしたか♪

 

 日本は、「定義する気がない人」「定義が下手な人」という「定義力」がない人ばかりと言えます。そういう人が増えた理由は、日本含む世界にネットが普及するくらいまではある程度 その環境でもやってこれたからです。

 その理由としては、ネットがないゆえに「価値観が近い人の割り合いが多かったため」でしょう。しかし、今の時代は、テレビ以外からの自分の好みを見つけることができる時代(個の時代)です。「互いの価値観がズレてて当然」という時代です。

 そして、価値観がズレていた場合に、意見を押し付ける人とは、声の大きい人・立場が上の人です

 曖昧な定義・ルールづくりで終わらせるというのは、許容範囲が広くなるように見えて、逆に「声の強い人・立場が上の人が幅をきかせる原因」となっていると言えるでしょう。

 

【余談】

 書き忘れましたが、西野さん関係の拍手については、映画を見た人が心から感動して自然と湧いて出た拍手なら宗教的には思いませんが、拍手を煽った上で起こる拍手は宗教的に感じます。

 個人的に、映画館での拍手の文化を浸透させたいという部分のみは応援したいのですが、それ以外の部分を妄信的に応援するつもりはありません。

  

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