こんにちは♪
「オヌカ」とは「送り仮名抜き漢字表記=オクリガナヌキカンジヒョウキ」から生まれた言葉です。
※「
【例】
・光り→光(ひかり)
・話し→話(はなし)
・切り札→切札(きりふだ)
名前の通り、漢字表記にした際に、〝実際の漢字に定められた音で表記したら、送り仮名があるはず〟なのに、その「送り仮名が抜けている漢字表記」です。
「SAMURAI(サムライ)」として外国人に人気の高い「
▼「オヌカ」となる言葉とそうでない言葉
▽連用形に多い
先程、「光り→光」「切り札→切札」「話し→話」と 例をあげましたが、これらはすべて連用形・連用形を含む語です。
・単語連用形名詞(RYMT)=「
・連語連用形名詞(RYMR)=「
では、「同じ光りの活用」の中の「光ら・光る・光れ」はどうでしょう?
人名・固有名詞でもない限り「
▽文化庁による分け方
では、同じ「単語連用形名詞(rymt)」の「
『文化庁』によると、以下の語は「送り仮名を付けない・送り仮名を省ける※」と書かれています。※例外もあるので詳しくは、出典元を。
【送り仮名を付けない】
謡 虞 趣 氷 印 頂 帯 畳
卸 煙 恋 志 次 隣 富 恥 話 光 舞
折 係 掛(かかり) 組 肥 並(なみ) 巻 割
【送り仮名を省ける】
曇り(曇) 届け(届) 願い(願) 晴れ(晴)
当たり(当り) 代わり(代り) 向かい (向い)
狩り(狩) 答え(答) 問い(問) 祭り(祭) 群れ(群)
憩い(憩)
「送り仮名を付けない言葉」の中に、「
これにより、「
【 参考】
出典:文化庁
送り仮名の付け方 単独の語 2 活用のない語 通則4
〜(中略)〜
例外
次の語は,送り仮名を付けない。謡 虞 趣 氷 印 頂 帯 畳
卸 煙 恋 志 次 隣 富 恥 話 光 舞
折 係 掛(かかり) 組 肥 並(なみ) 巻 割
(注意)
ここに掲げた「組」は,「花の組」,「赤の組」などのように使った場合の「くみ」であり,例えば,「活字の組みがゆるむ。」などとして使う場合の「くみ」を意味するものではない。「光」,「折」,「係」なども,同様に動詞の意識が残っているような使い方の場合は,この例外に該当しない。したがって、本則を適用して送り仮名を付ける。
許容
読み間違えるおそれのない場合は,次の( )の中に示すように,送り仮名を省くことができる。〔例〕
曇り(曇) 届け(届) 願い(願) 晴れ(晴)
当たり(当り) 代わり(代り) 向かい (向い)
狩り(狩) 答え(答) 問い(問) 祭り(祭) 群れ(群)
憩い(憩)
▼「オヌカ」の 種類
【オヌカの大きな分け方】
A:公的推奨の「オヌカ」※「
B:公的許容・任意的な「オヌカ」※「
C:個人的な「オヌカ」※「
「
「
許容なので強制・推奨ではないので、和語の里としては読みを明確にするために送り仮名をつけて表記しています※。
※意識の話なので必ずではない。
【C:個人的な「オヌカ」※「
「
国が許容も推奨もしていません。
※ただし、人の名前などをつける際には許容されている。例「広し(ヒロシ)→広(ヒロシ)」。
人の名はともかく、「かたくるしい」の表記傾向は「堅苦しい」であり、オヌカ「堅苦(かたくるしい)」ではありません。
次に、B・Cの任意的・個人的な「オヌカ」が起こる理由を、まとめるために、書き手(表記する人)の意志をまとめます。
▼任意的・個人的な「オヌカ」の 心理は?
【文字スペースの都合で、仕方かなく行う「オヌカ」】
※作品名に5文字しか使えない場合など。原稿用紙・新聞・Twitterなどの投稿制限・見出し全般は、文字を入れるスペースが限られていて、文字数が制限されていることも多いのです。
【〝送り仮名をつけたくない人〟が、人為的に行う「オヌカ」】
※オヌカ=カッコイイと思っているか、ひらがな軽視しているか。
【〝面倒くさがりな人〟が、人為的に行う「オヌカ」】
※(実は雑な)日本人の面倒くさがり精神から。
【周囲の人・読み物・TV・動画などの表記をマネした「オヌカ」】
※特に、影響力のあるモノ(インフルエンサー・有名人・人気番組など)の表記を引用したり、宣伝したりすることで、公的推奨以外の言葉まで、「オヌカ化」する恐れがあります。
【名詞認識・助詞と送り仮名をくっつけないための「オヌカ」】
日本語は手書きでは小さなスペースや、助詞用の小さめの[ひらがな]を用いますが、デジタル上でそれがほぼできない or 手書きの数百倍手間がかかります。
基本的に、PC上の 「ひらがな・カタカナ・漢字の大きさの差」がほぼありません。手書きというか、日本人の一般的感性なら、本来は不自然なものです。
A「ひらがな(送り仮名)」と「ひらがな(助詞)」をくっつける
明日
B「ひらがな(送り仮名)」と「ひらがな(助詞)」をくっつけない
明日
↑
このようにAが、[りに]という固まりに見えなくもないですね。この1文だけではなんとも思いませんが、文章で「送り仮名→助詞」と続く表記が何度もあると、自然と負荷がかかります。
しかし、手書きでは、「り」と「に」の間に小さなスペース入れたり、[に]だけ小さくしたりなど、無意識に行う日本人のテクニックがあるので、オヌカせずとも区切りが見分けやすいのです。デジタル化の時代で、「オヌカ」が増えてしまうと考えられ、その話を書いた本も出しています。※「デジタル化が言葉を殺す?」
▼名前はオヌカだらけ
「
おそらく、ひらがなの送り仮名の入ってる名字・名前を見たことある人は ほとんどいないのではないでしょうか?
それくらい「名前はオヌカだらけ」ということです。
※実は「茂り松」さんという方がいて、「茂り松」は苗字で、「ひらがな込み」です。他にもごくわずかですが、そういう名字もあるようです。
▼オヌカ 問題点
😐「ここで、質問です。
「
書 き物 」という言葉と「書物 」という言葉があります。「書 き物 」をオヌカすると、「書 物 」という表記になります。表記上だと言葉が「
書物 」に 変わったように感じます。この表記が今後どうなってくと思いますか?
🙄「ええ?書物って字面になっても〝かきもの〟は〝かきもの〟でしょ?」
😐「そう捉えることができるのは、〝しっかりと
🙄「つまり、〝かきもの〟を〝書物〟という表記にした時点で、〝しょもつ〟になってしまうということか!」
😐「安易にオヌカを行うと、〝やまとことば殺し〟に なりかねません。今回で言えば、[
🙄「実際にオヌカによる〝やまとことば殺し〟はあったの?」
😐「一例をあげると、[
🙄「でも、[
😐「はい、ここが最大の問題で、〝オヌカしたがる人によってオヌカされた表記〟が[
ひらがな軽視により、[はりつけ]をオヌカした人の中にも[はりつけ]の音は残っていたことになります。※はじめから[ちょうふ]のつもりでなければ。
しかし、[
🙄「何気なくしてしまう[オヌカ]が、日本語に与える影響ってデカイんだなあ。でも、自称日本語通の人とかってオヌカしたがらない?」
😐「はい、それももう一つの問題ですね。〝日本語を大事にしろ!〟と言ってる人が〝とある日本語を殺している〟ということもあります。
私も〝ヤバイ〟しか使わないくらい多用する人を心配してしまいますが、〝ヤバイ〟という言葉自体を〝美しくないから使うな!〟の一言ですませてしまう人は〝日本語を大事にしてない〟と思います。」
🙄「まあ、〝ヤバイ〟って便利な言葉だからなあ。〝ヤベー〟どうしよう。僕も〝ヤバイ〟連呼するときある。〝ヤベエ〟わ。」
😅「(笑)。」
https://blog.hatena.ne.jp/peaceheart/onbin.hateblo.jp/edit?entry=26006613489661449
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おぬか、オヌカ、onuka、小奴可、お糠、お抜か、御糠、雄糠。オヌか