和語の里(Wagonosato) - 日本語・データ化・考察 -

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国語の授業が教えないこと【手書きと文字サイズ】

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こんにちは♪

 今回は、手書きの話をしたいと思います。

 

▼手書きにおいての「ひらがな・カタカナ・漢字」は大きさが異なる!?

 

・「ペン・鉛筆」で 文字を「手書き

・「スマホ・PC」で 「デジタル入力

 

この2つには、大きな違いがあります。無意識に行っているため「認識していないテクニック」があります。

 

 

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それは、手書きのときに「文字の大きさ」を使い分けているということ!!

 

 

▼具体的に「ひらがな7・カタカナ8・漢字10」

具体的な比率の[例]がNHKでも紹介されていたので、それを紹介します。

 

【大きさの比率】

漢字:10

ひらがな:7

カタカナ:8

[漢字:ひらがな:カタカナ=10:7:8] 

 

 

 

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▼助詞・名詞・単位もサイズが異なる

ひらがな同士でも違ふ

・[あいまいな素振り]に含む[な]は助詞だから、

同じひらがなの[あいまい]より小さく書く

 

・[あいまいな素振り]に含む[あいまい]は

漢語の熟語だから 名詞と同じ大きさで書く。

※あいまい=曖昧

 

 

漢字同士でも違ふ

・[神奈川県]に含む[県]は単位だから、

同じ漢字の[神奈川]より小さく書く

 

・[鉛筆3本・鉛筆3つ]に含む単位の

[本・つ]は[鉛筆3]より小さく書く

 

 

 

 

▼文字サイズを変えることの効果 

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文字サイズを変えることの効果を おさらい

 

・単語の区切りをつける

・単位と固有名詞部分を分ける

・助詞の前後が ひらがな でも区切り

 

 

 

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▼デジタルで文字サイズが同じことの問題

これがデジタル入力では細かい文字サイズ変更がない

 

その結果、

・単語の区切りを強引に作る

 

どうやって?

・単語を漢字にする

 

漢字で書く必要のないものでも?

・「当て字・日常で使わない漢字」を無理に使っている記事を目にします。

 

 

 

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つまり、

デジタルの世界では「必要以上に漢字が増える恐れ」が あります。

 

 

 

・画数少ない漢字を書く時間

・画数多い漢字を書く時間

        ↑

デジタル入力では「かかる時間は、どちらも同じ」です。

そのため、「画数が多く・日常使わない漢字」も 使われがちです。

 

 

・難読漢字

・わかりにくい当て字

 

IME(日本語入力ソフト)などが変換候補でこれらを出してしまうため、無意識に使ってしまいます

 

 

▼デジタル化が漢語崇拝を加速させている

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 また、ここで説明した「デジタル化の文字サイズ問題」によって、漢語多用・和語少用」を 加速させているという事実もあります。

 

 今回の記事の内容を深掘りしたものが載っている本「デジタル化が言葉を殺す?」を出版しています。Unlimitedなら0円(タダ・無料)、買っても298円です。よければどうぞ♪ 

 

 

▼デジタル化で文字サイズの調整が難しい証拠

 ブログ執筆者などは一個人での活動なので、細かな文字サイズの調整で手間取ってるわけにはいきません。では出版社などの大手企業の文字サイズは?

 

残念ながら・・・

 

漢字も!

ひらがなも!

カタカナも!

        ↑

すべて文字サイズが同じです!!!

 

 

 大手の会社でも、そういった調整ができないことから、デジタル化でいくら技術が進歩しても「文字サイズを細かく調整して文章を書く」というのは不可能に近いということです。