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語尾和語辞典【M音】根源は”包み”

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語尾和語辞典【M音】根源は”包み”

 

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<語尾[M]音の言葉 包み>
ーーーーーーーーーーー
・包む=包む

・掴む=手で包む

・絡む=植物の根が木を包む

・挟む=手の2点で包む

・飲む=体が水を取り入れる

・孕む=母の胎内が赤ちゃんを包む

・生む=上のはらむの動作型
※飲む、口で水を吸うので唇で挟むとも

 

 

 

<語尾和語辞典【M音】語尾>
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
※[:]の後ろの文字でジャンル分け。

@=丸まる・曲がる・潰れる・ダメージ・崩れる・小さく・集まる
c=広がりつかみ系
p=力系・怒り
f=食事系 、噛む・飲む・食む・舐む、食べ物を口の中・体内に入れて包む、噛みて挟む
s=止まる系


<A〜M>
あつめ-集め-AaTuMe:@c、
あま-天-AaMa:
あむ-編む-AaMu:c、糸を糸で挟み合う
あめ-雨-AaMe:@
いがむ-歪む-AiGaMu:@
いたむ-痛む-AiTaMu:@
いむ-忌む-AiMu:
いむ-斎む-AiMu:
うめ-梅-AuMe:@
うらむ-恨み-AuRaMi:p
おがむ 拝む・ogamu:をろがむ→おがむ
うむ =生む・産む・umu:@c、胎児・子供をお腹に宿し、それを産む

 

<K〜M>
かま-鎌-KaMa:c
かま-釜-KaMa:
かむ-噛む-KaMu:fc
かめ-亀-KaMe:
かがむ-屈む-KaGaMu:@
かすむ-霞む-KaSuMu:c、目が霞むと見えない部分に視界が包まれていく
かたむ-固む(固まる)・katamu 挟みて・丸めて 固くする、これも挟むが語源に関わる
からむ-絡む-KaRaMu:@c、草が挟み込んで絡む、
きしむ-軋む-KiSiMu:力が加わることによって板などが軋む
きみ-君-KiMi
きめ-決め-KiMe:c@

きわめ-極め-KiWaMe-kwm(khh):c@
くべる-KuBeRu(khr):燃やすために火の中に入れる。(くぶ)

くみ-組-KuMi-km:@

くむ-組む-KuMu-km:@

くむ-汲む-KuMu(kh):
くるみ-包み-KuRuMi:@c、
くろむ-黒む-KuRoMu;c

くわへ(くわえ)-加へ-KuWaHe-kwh(khh):c

くわへ(くわえ)-咥へ-KuWaHe-kwh(khh):c@ 

こま-駒・細-KoMa:@
こむ-込む-KoMu:@、[積み込む・叩き込む・畳み込む]などの[ある物体に物を入れる]の意味を持つ
こめ-米-KoMe:@

 

<S〜M>
さげすむ-蔑む-SaGeSuMu:p
さめ-冷め-SaMe:@、寒くて見が縮こまる
しむ 閉む:@、ドアを閉じると室内を包み込むことになりますね。
しむ 占む:@、場所・位置・地位などを独占、空間を自分の領域として食む・包む
しゃがむ-ShaGaMu:@
せがむ-SeGaMe
すむ-澄む-SuMu:丸くなるが転じて[落ち着く]意味
すむ-住む-SuMu:[澄む]が語源、心が澄む場所に居ること
そめ-染め-SoMe:全体を染めて特定の色で包む

 

<T〜M>
たくみ-巧み-TaKuMi:
ため-貯め-TaMe:s
たたむ =畳む:@
たわむ-撓む-TaWaMu:@
ちぢむ =縮む:@、「掴む=握る」と モノ は「縮む」
つかむ 掴む:@c、付けるの「つ」+噛みて挟む意味の「かむ」=つかむ、挟む同様に語尾む
つつむ 包む:@c、包み込む
つむ 摘む:@c、摘むの自動詞化が「詰む」と言ってもいいかもしれない、「詰める」は再度他動詞化したもの
とがめ-咎め-ToGaMe:s
とむ-富む-ToMu:s
とめ-止め-ToMe:s
とどめ-留め-ToDoMe:s
とどめ-トドメ-ToDoMe:s


<N〜M>
なま-生-NaMa
なみ-波-NaMi
なめ-舐め-NaMe:f
なやむ-悩む-NaYaMu
ぬめ-ヌメ-NuMe
にじむ-滲む-NiZiMu:c、血が滲むことで血の色に包まれる
のぞむ-望む-NoZoMu
のむ-飲む-NoMu:f

 

<H〜M>
はざま-狭間-HaZaMa
はさみ-ハサミ-HaSaMi:c
はさむ-挟む-HaSaMu:c
はま-浜-HaMa
はむ-食む-HaMu:cf
はめ-ハメ-HaMe:c
はらむ-孕む-HaRaMu:c@、母体が子供を包み込む
ひずむ-歪む-HiZuMu:@
ひま-暇-HiMa
ひも-紐-HiMo
ふむ-踏む-HuMu:p、モノを踏みつけると小さくなる

 

<M〜M>
まとめ-纏め-MaToMe:@
みじめ-惨め-MiZiMe
むしばむ-MuSiBaMu-蝕む:c@、毒・寄生体に体を覆われる(包まれる)
もむ 揉む・momu:c、手で肩を挟むように、
もとむ =求む・motomu:c、手を伸ばして、得たいものを掴みたいとする行為

 

<Y〜M>
やすむ-休む-YaSuMu:s、
やま-山-YaMa
やみ-闇-YaMi
やむ-止む-YaMu:s
やむ-病む-YaMu:s
ゆがむ-歪む-YuGaMu:@
ゆるむ-緩む-YuRuMu:@
よむ-読む-YoMu

 

<W〜M>
わるだくみ-悪巧み-WaRuDaKuMi:

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【あとがき 補足】
ーーーーーーーーーーー
毎度、思いますが和語の共通点には
驚かされます。

日本人はこのクオリティの言語を
軽んじ、漢語を重んじた言語政策を
行ってきたのは愚かだったのではと
思います。

 

しかし、このまとめ疲れました。
これはガチで和語の解明に役立ちます。
単純に和語の語彙力-Goiryoku 増しにも
使えるので生かしてくだせえ。
([活かし]じゃなくていいんです。)

 

 

 

<口の形と気持ち>

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語尾[M音]は精神的なものの場合、
ほとんどがマイナス・攻撃的言葉です。
そのワケ教えます。

嫌な気分の時の口の形
[ムッとする]という表現があるように、
口の形が[m音]を発音する形になる。

 

和語は本能に従い言葉を作ったのが
わかります。

 

 

 

<意味の派生の流れ>
ーーーーーーーーーーーーーー

包む>丸め>潰す・小さくなる
※散らばったものを集める

包む>包む範囲広がる>広まる>滲む
※潰すとは逆さに意味が展開

掴む・挟む>力加える>きしむ・痛む・歪む

掴む>手を伸ばす>望む、求む、せがむ

 

 

 

<語尾[M]音の言葉 怒り>
ーーーーーーーーーーー
・いがむ-igamu
・恨み-AuRaMi
・せがむ-SeGaMu

語尾がM音を3つ書き出しました。
怒りを表す言葉がならんでますね。

 

 

Q:包むって力加わらなくない?
A:
包むは形が崩れないように周囲から
力が加わる。※保持する力ってモン

 

 


Q:語尾Mじゃなくて母音じゃない?
A:Ma・Mi・Mu・Me・Moに当て
はまればM音とします。

AiGaM:[いがむ-AiGaMu]の[真語幹]
AuRaM:[恨み-AuRaMi]の[真語幹]
SeGaM:[せがむ-SeGaM]の[真語幹]

のように表記したいのですが、
母音なしの表記を日本人が なれぬため
最初のような表記にしました

 

 

 

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