🦊 こんにちは 🦊
和語の里は、Kindle👑にて「カタカナ日本語辞典」を出版しています! この記事は、その見本を記した記事となります。
http://amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B08ZLXKPWL/
この記事では、一部の言葉を載せていこうと思います。※改訂することがあるため、実際のデータと異なる場合があります。実際の電子書籍では、タグ情報もついています。
▼カタカナ日本語辞典 見本
アゲアゲ
あげあげ・上げ上げ
カジュアルな場で使われる。カタカナ表記の「アゲアゲ」は、「テンションを上げていく・テンションが上がっている状態」の意味で使われている。例:気分アゲアゲ・アゲアゲで楽しむ。また、「テンション」の略の「テン」を加えた「テンアゲ」もあるが、用法は「アゲアゲ」とほぼ同じ。
ガリ勉
がりべん
「ガリガリ勉強する人」から生まれた言葉、「勉強に熱中している人」を指す。主に学生の間で使われるが、基本的に「悪口扱い」になっている。理由として考えられるのは、学生時代(特に小学生あたり)は「足が速い人がカッコイイ」「運動ができる人がカッコいい」という感性を持ちやすい。運動と逆の位置と見られがちな勉強が、子供の世界ではイケてない言葉になってしまってるのだろう。
シマ(場所)
しま・島
「縄張り・地元民にとっての地元・自分の行動圏内」など様々な使いみちに発展している。ヤクザ用語のみならず、一般でも場所分けされた所を指す場合に使う人もいる。漢字表記の島の場合は、純粋に島に住んでる人が使う(現実・ゲーム問わず)。※余談:筆者が以前働いていた職場も部署分けとして[シマ]と呼んでいた、ただし口頭なので表記不明。
タレコミ
たれこみ・垂れ込み
密告を意味する。闇ルートから入手した情報、オオヤケにしない情報をメディアなどに教えるのだから、汚いイメージの言葉として扱われる。また[垂れ込み]から[密告]がイメージしにくいのもカタカナ表記が多い要因だろう。
ヌメリ
ぬめり・滑り
[ヌメリ]表記は特に、排水口で使われる。[ぬめり・ヌメリ]表記は[里芋・調理前の魚]などで目にする。[滑り]を[ぬめり]と読ませようとして用いると[すべり・ぬめり・なめり]など複数の読みがある上、[すべり]に当てる漢字として使うのが主流なため[ぬめり]を[滑り]表記するのを避ける人も多い。
ひとから・人空
一人でカラオケ店で歌うこと、以前は「ワンカラ」呼びもあったが、カラオケ店自体が宣伝の言葉で「ヒトカラ」を使ったためか、今は「ヒトカラ」を使うことがほとんどである。
マル(正解)
まる・丸形としての側面だけでなく[正解]を意味するとき、漢字表記以外も目にする。例:マル付け・ハナマル・花マル・(正解ですの意味で)マルです。
リケジョ ・リケ女
りけじょ・理け女
略語「理系女子(リケイジョシ)」、脳の思考傾向としても男性より理系思考が少ない女性という中で、特別感が出る。肯定的な意味で使われることが多い。[リケ男]は聞いたことがない。
やんでれ・病んデレ・病ん照れ
「病んでる(ヤンデル)+デレ」から生まれた言葉。この[デレ]は[重度に惚れている]の意味合いで使われることが多い。そしてそれゆえの精神的に病んでいる状態。個人により定義は様々なので細かい定義は割愛。
↑
上の見本は、
(例)
ひらがな・漢字※
説明:意味や用例や表記の差異
という形になっています。
どうでしょうか? 「百聞は一見にしかず理論」で、「カタカナ日本語」とは何なのかを説明する前に、カタカナ日本語の実際の単語と説明を見てもらいました。なんとなく皆さんが想像していたものと異なるはずです。
おそらく、一般の人が想像するのは「アジェンダ」「リスケ」などの言葉だったと思います。しかし、それらは「カタカナ日本語」ではなく「外国語由来の言葉」ですから、「カタカナ外国語」です。
※英語由来だったら「カタカナ英語」と呼んでも良い。
▼「カタカナ日本語」条件
A:カタカナ表記だと意味が変わる日本語
B:カタカナ表記で意味が限定される日本語
C:カタカナ表記の割合がある程度ある日本語
A例:
「携帯」→「ケイタイ・ケータイ」
「身につけるもの」→「持ち運び可能な電話」
B例:
「彼氏」→「カレシ」
「男性の恋人・男性を指す」→「男性の恋人」に限定
C例:
「かわいい」→「カワイイ」
これは、単純に「強調」の意味合いもある。
▼カタカナ日本語辞典
「カタカナ日本語辞典」知ることができることは?
・この時代の言葉の使われ方
・どのような意図でのカタカナ表記か
・カタカナ表記されやすい言葉
※詳しい「収録条件・カタカナ日本語の定義・辞典で分かること」などは、「カタカナ日本語辞典」の実際の電子書籍の「あとがき」に収録。
▼「和語の里だから出版できた」という自負
私は「自分の経験・性格・習慣など」から「表記関係の辞書作りの強み」を私は持ってるといえます。
【この辞書をつくる強み】
・データ管理業務「表記チェック」を経験。
・SNSや動画など今の文化を目にする。
・記事書きで辞書データを目にする。
・表記ブレのデータを記事としてまとめている。
・先入観で流行の新語を否定しない心持ち。
・カタカナ日本語は俗語が多く、それらを安易に定義しない方法で説明する意識がある。
これらのことから、私は「一般の人々の使う言葉」を日常的に目にしていることになります。そして、ただ見るだけでなく、「表記に対して注目する習慣」が身についているということになります。
今の日本において、「虐げられているカタカナという存在」を、日本人がもう少し、大事にし、「文化的価値のあるものと認識」してくれればと思います。
「keyword」かたかなにほんご、カタカナニホンゴ、katakananihonngo、katakananihongo、片仮名日本語、かたかな日本語、カタカナ日本語
ひょうきぶれ・ヒョウキブレ・ひょうきゆれ・ヒョウキユレ・表記揺れ・表記ゆれ・表記ユレ・表記ぶれ・表記振れ・表記ブレ・hyoukiyure・hyoukibure
▼オマケ:先を越されたかと思った
私は、出版時には「この概念での辞典的なものは、世界初の本となるだろう。」と思ってました。しかし、Amazonの書籍で「カタカナ語辞典」という文字列が目に入りました。
その商品とは「コンサイスカタカナ語辞典 第5版」です。一瞬、先を越されたかと思いましたが、見出しを見たところ「外国語の占める割り合いが大きい辞典」でした。そのため、カタカナ日本語に焦点を向けた本ではないことがわかりました。「カタカナ英語(カタカナ外国語)を調べる辞典」として使う辞典のように見えます。
ということで、やはり 和語の里 が「世界初のカタカナ日本語に注目した辞典を出版した称号」を得たということになります!
※何十年後の国語の教科書・歴史の教科書に載るかも(笑)。