[水をあげる]は問題なし
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[あげます・あげる]は謙譲語としか
使ってはだめみたいなことを言う人
あなたが上司にオミヤゲを買った場合、
[あげる・あげます]単独で使いますか?
きっと、上司に向かって[あげます。]
なんて言いませんよね。
100歩譲って[差し上げます]なら言う
という人もいるのですが、
結局の所[あげる]自体が[上から目線]
という感覚になってしまってるため
[差し上げる]も言いにくいと思って
いる人もいるくらいです。
[あげる・あげます]単独で上司に
使えないなら、
[A:感覚的 敬い 消え]が※以降[A]
起きていると言えるでしょう。
他にもAの現象が起きてる例として、
「貴様・お前」などがあります。
もちろん、
本来は蔑ろにする意味を持ちません。
それでも結局は、敬いが消えていき、
現在は失礼な言葉として、
「貴様・お前」は認知されています。
[あげる] 語源で考える【論理time】
そもそも、[あげる]が敬語として設定されたワケを考えてみると語源にいきつきます。文字通り[位置を上にすること]、絶対的に天空の存在としてる神にお供え物をするためにはお供え物の位置を上にすることが必要です。その行為を[あげる(あぐ)]といいます。
[あげる(あぐ)=位置を上にする]という行為をした結果が[神に受け渡す行為]でもあるので[あげる(あぐ)]の意味に[上の者に受け渡す]の意味が入ったからだと考えられます。しかし、これも原義から考えると転じた意味です。つまり、転じた意味を使ってるのが日本語です。
[上の者に受け渡す]が転じて単純に[受け渡す]という行為の意味になるのは当然なのです。なぜなら使用頻度の多い言葉ほど敬意は消えがちだからです。
日本語を論理的に考える人が少ないため、何が乱れで何が正しいかなどを[ぼんやりとした考え方で判断]してしまってる人が多いのが現状です。
上司は上の存在だが、物理的な位置は上ではないし、お供えを上司に対してするわけではないから原義と異なる。
意味転じに対して
ここまで書くと
「あなたは日本語の乱れを許容するのか?」
と突っ込まれそうですが
「すでに市民権を得てしまった意味転じは どうしようもない、それに突っかかることは わずらわしい。市民権を得る前に国レベルで警告を出すなりしなければ対処は難しい。」
といっておきます。
敬意が下がった言葉に
トイレがあります
お手洗ひこ
【あとがき・補足】
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<意味の転じ・敬意消失>
おまけで別な目的(動画用)で作った解説画像を載せておきます。
これは、みなさんが[水をあげる]と
言うべきという記事ではありません。
他人が使う[水をあげる]に口出しを
するなと言いたいのです。
敬語問題は まだまだ 語るべきことが
たくさんあります。
特に[敬語システムの欠陥]というのは
別記事で必ず書きます。
<代わりの表現>
Q:敬いが消えたときの代わりの
言葉はどうするの?
A:いくつか手法があります。
[別な言葉を敬いで使う。]
もう一つが
[言葉を長くして敬いを取り戻す]
です。
例を出すと、
・あげる→さしあげる
・あなた→あなたさま
↑
みたいな感じですね。
【他の記事も見てね♪】
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【キーワード】
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<言葉のキーワード>
和語 語源、日本語 小ネタ、日本語 語源、日本語 語彙、和語 語彙、日本語 語彙力、和語 語彙力、語源、古語、こご、コゴ、kogo、gogen
<語源以外の言い方>
由来、ゆらい、yurai、歴史、れきし、rekisi、げんてん、原点、genten、こんげん、根源、kongen、はっしょう、発祥、hasshou、きげん、起源、起原、kigen、るーつ、ルーツ、roots、ru-tu
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<とは・送り仮名ブレ>
きさま、貴様、キサマ、きさまとは、貴様とは、キサマとは、きさま とは、貴様 とは、キサマ とは
<表記ブレ対策用>
水を遣る、みずをやる、mizuwoyaru、みづをやる、miduwoyaru、ミズヲヤル、ミスヲヤル、水をあげる、ミズヲアゲル、mizuwoageru、みずをあげる、みづをあげる、ミヅヲアゲル、miduwoageru